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毒吐き姫と星の石

紅玉いづき



全知の天に運命を委ねる占の国ヴィオン。生まれながらにして毒と呪いの言葉を吐き、下町に生きる姫がいた。星と神の巡りにおいて少女は城に呼び戻され、隣国に嫁げと強いられる。
『薄汚い占者どもめ。地獄に堕ちろ!』
姫君は唯一の武器である声を奪われた。
星の石ひとつ抱き、絶望とともに少女は向かう。魔物のはびこる夜の森、そのほど近くの聖剣の国レットアークに。
少女を迎えたのは、夜の王に祝福を受けた、異形の手足を持つ王子だった。
第13回電撃小説大賞〈大賞〉受賞作『ミミズクと夜の王』の続編、登場。
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残穢

小野不由美



この家は、どこか可怪しい。転居したばかりの部屋で、何かが畳を擦る音が聞こえ、背後には気配が……。だから、人が居着かないのか。何の変哲もないマンションで起きる怪異現象を調べるうち、ある因縁が浮かび上がる。かつて、ここでむかえた最期とは。怨みを伴う死は「穢れ」となり、感染は拡大するというのだがーー山本周五郎賞受賞、戦慄の傑作ドキュメンタリー・ホラー長編!
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