「魔がさして」イボ除去と称して女性にわいせつ行為 田園調布の鍼灸院長は「料金は要らない」と言い放った

8/11(木) 10:39
FNNプライムオンライン

「イボ」を除去する施術と偽って、30代の女性に、わいせつな行為をした疑いで、80歳の鍼灸院の院長の男が逮捕された。男は「魔が差してしまった」と供述している。

容疑者は80歳。警察官に会釈する余裕も・・・。

「ちょっと待って」施術後に声をかけられた女性
石田光徳容疑者(80)が、けさ、身柄を検察庁に送られた。押送担当の警察官に、会釈をしながら、警察車両に乗り込む姿は、余裕すら感じられた。

石田容疑者は、大田区田園調布の鍼灸院「田園治療キャナル」で院長を務めている。事件が起きたのは、今年6月25日。施術のために訪れていた30代の女性に対して、わいせつな行為をした疑いがもたれている。

被害者の女性は、今年2月から、数回、この鍼灸院を訪れていたという。この日、女性は、下半身のイボを除去するために来院していた。施術が終わると、「ちょっと待って」と石田容疑者から声をかけられたという。

驚きで抵抗できず 容疑者「料金は要らない」

この時、当然、女性は、下半身には何も着けていない状況だった。施術台に乗せられた女性は、そのまま、下半身を触られたという。およそ20分間に渡って。女性は、あまりの驚きに抵抗できなかったそうだ。

意を決した女性が「やめてください」と訴えると、石田容疑者は、驚いたことに「料金は要らない」と言い放ったという。やっとのことで解放された女性は、鍼灸院を脱出。2日後、最寄りの田園調布警察署に駆け込んだそうだ。

医師や、マッサージ師、柔道整復師などが、治療・施術と称して、主に女性患者らに対して、わいせつな行為に及ぶ事件は後を絶たない。田園調布署は、「治療行為と誤信させて、犯行に及んだ」と判断し、きのう、石田容疑者を準強制わいせつ容疑で逮捕した。

調べに対して石田容疑者は、「私のやったことに間違いない」「わいせつな行為は魔がさしてやってしまった」などと供述している。これまでに、同様の被害相談は寄せられていないが、”手慣れた”犯行と言える。田園調布署は、連続性があるものとみて余罪を捜査する方針だ。