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そして私へ

あの記事を読んで、私は少しの絶望。

生存率は50%と言われるこの病気を、その半分を必死に打ち消して、そんなはずない、私の母に限って、と思っていた。
でもやっぱり、人は死ぬ。

乳ガン

この言葉に向き合うのが、本当に怖くて、今だって本当に分かっているのか分からないけど、でも。
認めて、なんとかしていかなきゃだから。
私の母は乳ガンで、もう髪もないし、免疫もないし、皮膚は弱くなって、情緒も不安定で、だけど、まだ元気に生きている。
生きるために辛い思いはしてるけど、生きている。
生きているから、できることはなんでもしていかなきゃ。
がんばっていかなきゃ。
後悔したくない。だってどうせ絶対後悔するもの。だからどうにかしてやれることななんでも。なんでもしないといけない。
頑張ろう頑張ろう。
大丈夫。私はできる。ちゃんとできる。

大切な彼女へ


直接は言えないから。
見ててくれたらいいなぁ。と、望みを掛けて。


あなたの大切な方のご冥福をお祈りいたします。

辛そうであることは分かっていた。
忙しそうであることも、きっと迷惑になっているであろうことも。
それでも、今までの繋がりがあったから、なかったことのように、あなたを抜かすことができずに、もしかしたら余計辛くさせてしまっていたんではないかと思って、だけど、仕方ないことだと納得することが、きっと正しいんだろうな。

申し訳ないと思うんだけど、分かってるんだけど、繋がっていたかったな、なんて贅沢。
でも全てが無くなってないのは、きっと優しさなのだろう。
まだ苦しい大切な私の知人へ、もう一言だけ。

この優しさは、私たちに使わなくていいですよ。
他に向けてくれていいですよ。
私は、もう、きっと繋がらないから。
これで最後にするから。
あなたの優しさをどうかあなた自身に向けてあげてほしい。

それだけ。
それだけなんだよなぁ。
ほんとに優しい人だから、きっと人一倍つかれてしまうから。
あの小さな体が、少しでも優しさをあびて生きていけますように。
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