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櫛木理字「ホーンテッド・キャンパス 死者の花嫁」(角川ホラー文庫)

話題:今読んでる本


 読み始めると続刊が楽しみになって、気付くと4冊目
 初めて読んだ作家だけれど読みやすくホラーだけど、凄く怖いという事もなく安心して読める。


***


 雪越大学オカルト研究会は夏合宿をする事になり、幽霊が視える草食系男子の大学生の森司も片想いのこよみとのお泊まりを夢見て、試験勉強に励む。
 しかし「黒ミサっぽい儀式で学生が殺されるのを見た」と言う、男子学生に出会い……。


***


 何でも青春イベントがてんこ盛りらしいのでそれを楽しみに、ホラーで胸キュンもあるらしいのでそれもまたわくわくで。
 とにもかくにも登場人物が個性的で会話も楽しく、その中に入りたくなったり近くで眺めていたくなる。


 読んでいると大学生活が楽しそうで、私だったら用もないのに研究会へ入り浸りになりそう(笑)
 視えないけれど空気は感じる事が出来るから、少しくらいは力になれないかなと考えたり(汗)


 そしてヤマウチ シズのカバーイラストも可愛くてジャケ買いしたくなる衝動になるけれど、物語が面白いので裏切られる事はないですー。
 気になる方は1冊目の「ホーンテッド・キャンパス」からいかがでしょう(´∀`)


***


*「ホーンテッド・キャンパス」
*「ホーンテッド・キャンパス 幽霊たちとチョコレート」
*「ホーンテッド・キャンパス 桜の宵の満開の下」
*「ホーンテッド・キャンパス 死者の花嫁」


三浦しをん「星間商事株式会社社史編纂室」(ちくま文庫)

話題:最近読んだ本


 今回は久しぶりに、三浦しをんさんの本を読みましたー!
 三浦さんの本は小説もエッセイも面白いけれど、次は機会があったらエッセイを読んでみたいな。


***


 幸代は29歳で社史編纂室勤務をしていて、姿が見えない幽霊部長、遅刻常習犯の本間課長、後輩のみっこ、矢田がそのメンバー。
 それなりに仕事をして、幸代は仲間と趣味の同人誌制作・販売に没頭するはずが……。


***


 帯に書いてある“川田幸代29歳。腐女子。同人誌を武器に、社の秘められた過去に挑む!”がまさにそのとおりで、この同人誌や腐女子に抵抗がない人とか、同人活動を知ってる人だったらなおわかりやすいかも。


 特に“腐女子”に注目していただきたい!


 小説だから大丈夫だろうと思って読んでいたのに、思わぬところで驚く事になりΣ(゜Д゜V)
 どこまで書いてあるのかが明記されていなかった為、読んでから肩を落としてしまったのは私だけでしょうか(泣)


 物語としては本筋の他に3つの物語が入っていてお得な感じはするけれど、登場人物が多くなっているのが(汗)
 確かに帯にあるとおり“三浦しをんワールド全開!”な小説だったと思いましたー!!


「逢魔が時には気をつけよ」

話題:自作小説


 という訳で、久しぶりに短編を書きましたー!
 140文字小説はちょくちょく書いていたけれど短編はあまり書いてなかったので、考えてる時も書いている時も楽しかったですよ(´∀`)


 なので気楽にコメントを残して頂けると、嬉しいです!



続きを読む

140文字小説(2014年04月20日〜2014年05月12日)

話題:140文字小説に挑戦!


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*字書きさんにお題出してみったーより


内田沙良さん、『商店街』を舞台に、『緑色』と『火』と『彼岸花』の内二つをテーマにして話を書いてみませんか。 shindanmaker.com / 『緑色』と『火』で書きます!


その商店街には煉瓦の壁に緑色の蔦が這うカフェがあり、火の様に照らされた夕陽が窓から射す頃、店を後にした。いつもと同じ日常に溜め息を吐いて、弁当を片手に歩く帰り道に気付いた違和感。私はそれをとても気に入り時間を忘れ眺めていた時、人影が動いた様に見えたが…。


20140420


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内田沙良さん、『青空』を舞台に、『飴玉』と『石鹸』と『独立』の内二つをテーマにして話を書いてみませんか。 shindanmaker.com / 昨日のお題ですが『飴玉』と『石鹸』で書きました!


切り取っていつでも眺めていたい青空の下、祖母が好きだった苺味の飴玉をポケットに入れ、洗濯物を干す。石鹸の香りが好きで何でもそれで洗ってと我儘を言い、祖母は困惑しつつ叶えてくれた。隣で洗濯物に顔を埋める娘は、苺味の飴玉と石鹸の香りが大のお気に入りである。


20140421


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内田沙良さん、『草原』を舞台に、『パズル』と『ノコギリ』と『強風』の内二つをテーマにして話を書いてみませんか。 shindanmaker.com / 『パズル』と『強風』で書いてみましたー(´∀`)


草原には背の高い草が生え、間に絵具を溢した様に他の色が入った。草ではないそれは居心地が悪そうに、縮こまっている。とその時、間違いに気付くとそれを抜いて枠の上部へ。するとパズルが合い空が完成し、強風が。泣き出したかの様に降り始めた雨は、草原を濡らしていく。


20140422


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内田沙良さん、『病院』を舞台に、『茶碗』と『恋心』と『コロッケ』の内二つをテーマにして話を書いてみませんか。 shindanmaker.com / 『恋心』と『コロッケ』で書きましたー(´∀`)


ピンと跳ねた寝癖、黒縁の眼鏡、少し皺のある白衣に身を包み欠伸を噛み殺して話すセンセーとは、整形外科の病院で会った。通院の間はいいけど完治した今では、会う機会がない。この気持ちが恋心だと気付いた時、大好きだと言ってたコロッケを初めて作り会いに行く決意をした。


20140424


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内田沙良さん、『百貨店』を舞台に、『カレー』と『霧』と『落雷』の内二つをテーマにして話を書いてみませんか。 shindanmaker.com / 『カレー』と『落雷』で書いてみましたー!

笑顔を残し席を外した祖母に背中を押された私は、思い出のカレーを食べ終えると落雷と共に泣く様に降り始めた雨を見つつ、幼い頃から来ていた百貨店でお気に入りの傘と二人分のお土産を買い祖母の仏壇がある実家へ、久しぶりに帰ろうと喫茶店を後にした。【祖母と百貨店】


20140512


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*恋愛お題ったーより


内田沙良さんは、「夕方のベッド」で登場人物が「密会する」、「蜜」という単語を使ったお話を考えて下さい。 #rendai shindanmaker.com / という事で、この単語を使って書いてみましたー!


二人は誰に見られる事なく密会し見つめ合って、側にいるだけで良かった。でも夕方のベッドの上で話す時間は、あっという間に過ぎてしまう。彼女の足に蜜の様に光るのを見つけた彼は、何も言わずそれを舐めると自分と同じ容姿をした彼女に視線を合わせて、背中の羽を動かした。


20130720


「本をめぐる物語 栞は夢をみる」(角川文庫)

話題:今読んでる本


 *著者 / 大島真寿美・柴崎友香・福田和代・中山七里・雀野日名子・雪舟えま・田口ランディ・北村薫


 ちなみにこの「本をめぐる物語」な二冊目で一冊目は“一冊の扉”という本で、こちらも面白い本でした。


***


 沖縄の古書店で自分と同姓同名の記述を見つけた女性、宇宙船に一冊だけ残された貴重な地球の紙の本を持つ少年など――。


***


 全部で八種類の本に関わる物語が描かれていて、本が好きな方も短編が好き、未読の作家の物語を読んでみたい方にもオススメ!
 私も実は未読の作家がいたのでこれは助かると思ったし何より、大好きな作家の北村薫さんの名前を見つけて嬉しくなりましたよー(≧∇≦)ゞ


 予想外だったのは、中山七里さんの“『馬および他の動物』の冒険”という物語。
 最初の一行目からぐいっと引き込まれて、後はそのまま結末まで走っていた感じというか、目がそらせなかったというか。


 残りあと三人だけど、何だかもったいなくて足踏みをしている状態(苦笑)
 発売されてからすぐ買ったのに、同じ理由からすぐ読めなかったり。


 とにもかくにも大好きな北村薫さんの「解釈」を目指して、ページを捲りますよー(ノ*>∀<)ノ


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