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ぴきの

11歳の、春には6年生になる猪娘がおりまして

2歳ぐらいの頃から、彼女には数々の衝撃を受けておりまして(産まれた日も仮死状態だったからそれはそれで衝撃だったが)

その衝撃をブログに書いてみたらば、これまた衝撃的に反響が大きく

あえて少しマイナーなブログサイトで細々とやっているのも、彼女が成人するまでに国民的スターになってしまったらどうしよう、というバカな親の杞憂からでございます



オーサカ時代と生活が大きく変わったのは彼女も同様

私が、札幌ではきちんとつつましく暮らそうと、とりあえずそれまでの生き方にペンキを重ね塗りするように見た目だけでもごまかす努力をしているのを始めから見ておりますから、家の中からカルチャーショックでちんぷんかんぷんなことも多かっただろうと思います

さすがに今はもう、今の生活リズムにも慣れて、時々お約束で変なことはしますが淡々と生活しております



勉強の仕方が皆目分からないようで、どうやらものすごいアホのようだとは分かっておりますが、私はわが子に勉強を教える能力がないので他力本願とすることにして

一番よくないことは、友達と家族ぐるみで過ごすことがぱったりなくなったこと

ぴきのが友達と接している姿を見る機会がなくなったので、わが子がどんなふうに他人と話しているのか全く分からない親になってしまいました

あぁ、こうやってご飯だけあげてるだけでは絶対によくないなぁ、コミュ障害決定だな

どうにかしたいけど、どうにもならず悶々中です



子どもが小さい時には、「食べてすぐ横になったら牛になるで」と脅すものでしょ、どこの家でも

松ちゃんもコントで「あんた、食べてすぐ牛になったら横になるで」ってやってた

息子は3年生くらいの頃には既にそれをボケだと理解できていたのに



ぴきのがまだ1年生の時、私はおちびを妊娠中で、もうすきあらばぐったりしておりましたですしんどくて

ぴ「さっき食べたとこでしょ、牛になっちゃう、お父さん手伝ってお母さんがー」

ってね^^;重い私を一生懸命引きずり起こそうとしてました

笑けてぐったりできんかった



めったに風邪も引かない無駄に丈夫な娘ですが、先日、後に家族の半分を壊滅させる胃腸炎を持って帰ってきた日、ご飯をほとんど残して横になってくると

ぴ「お父さん、大丈夫かな、あれ」
ぴよ「何?」
ぴ「食べてすぐだけど牛になったりしないかな」

笑いをこらえながら「大丈夫じゃない?」って言いつつ、5年生にもなって『食べてすぐ寝たら牛』を信じてやまない娘はいったい大丈夫なのか超心配(笑)



サンタのこともビシッと半信半疑らしく、ぴよサンに「いるの?いないの?ほんとのこと言って」と詰め寄っていたらしい



何とか勉強もさせなきゃだけど、コミュニケーション改善目的に、誰かうちにご飯食べに来てくれないかな

…作ってくれたら尚いいけど

洗い物もできれば…

その間に洗濯とか

やーすみませんね、結局全部お願いしちゃって



普段あんまりじっくり見ていないから薄っぺらだけど、ぴきのの近況はこんな感じです

小足払い

何年か前に有川浩さんの『阪急電車』を地下鉄の中で読んで、不覚にも嗚咽が漏れそうになるほど泣いたしがない初老ですどうもー

女性だったのね^^;女性作家の小説は必要以上に心理の表現が厚いから、他人の感情に無頓着な私には不向きと避けておりました

「浩」って言うお名前と、電車というタイトルで勝手に男性だと思い込んじゃってた

女性の心理をこれでもかと明瞭に描出することに力を入れた作品なんだなと

…女性だったのねー



そして彼女の『ストーリー・セラー』を、昨年買って先週くらいから読んでおります(遅)

一気に読みたいのに、全然雑用が終わらないからちょっとずつしか読めない

生協の注文書とか、ぴきの参観日の出欠の返事とか、おちびのサイズアウトした服の片付けとか、焦げたお鍋をこするとか、お風呂の排水溝の掃除とかもう三昧っててぼーっと読書する時間が足りない



ゆうべ読んでいたページに「小足払い」って言う単語が出てきたんです

あまりよくない、デートには不向きの状況を表わす言葉のように使われているけど、いまひとつ意味が分からなくて博学の夫ぴよに訊いてみましたですが、「分からない」って言うから「何だ、造語か」とまた本に目を戻しました

彼は私の向かいでおちびの保育園の資料を見ておりましたが、手を止めてググってくれてた



『「小」はちょっとした、とか些細な、とかの意味で、「足払い」は柔道の技です』

と書いてあったそうで、そういわれても文脈に添わないのでやっぱり造語なのかな、と「ふ〜ん」と返事しましたが、これが知恵袋のベストアンサーで、質問内容が

『有川浩のストーリー・セラーの作中に出てきてさっぱり意味が分かりません、どなたか分かる方いますか?』

だと聞いてびっくり



読書を中断して知恵袋を開いたのだろうか

中断せざるを得ない状況だが知恵袋は開ける環境(どんなの)だったのだろうか

それほどまでにこの言葉の意味がその先を読むことを阻む因子になっている(いた)のだろうか

『「小」はちょっとした、とか些細な、とかの意味で、「足払い」は柔道の技です』

に納得して、質問主さんはまた本に戻れたのだろうか

千差万別の読書スタイルだけれども、斬新で印象的でした



…これを『小足払い』というのではなかろうか?
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