織田裕二が10/16スタートのTBSの日曜劇場『IQ246〜華麗なる事件簿〜』にて9年ぶりにTBS連続ドラマの主演を務めることが決定した。共演陣には、土屋太鳳、ディーン・フジオカ、中谷美紀といった豪華なキャストが名を連ねている。
この作品は、やんごとなき貴族の落胤(らくいん)の末裔で、嫡子は代々246という高いIQが遺伝するという特別な家系に生まれた男・法門寺沙羅駆(ほうもんじしゃらく)が、難事件を膨大な知識と鮮やかな推理で解決する1話完結の本格オリジナルミステリー。
主役の法門寺沙羅駆を演じる織田サンは、TBSの連続ドラマ主演は[冗談じゃない!;2007年4月]以来となる。また民放の連続ドラマの主演をするのは2013年7月に放送された[Oh,My Dad!!;フジテレビ系]以来、約3年ぶり。“熱い男”のイメージが強い織田サンだが、沙羅駆は「あー、暇だ暇だ。どこかに私が解くに値する謎はないものか」が口ぐせで、常に暇を持て余し、自らが解くに値する"美しい事件"を求めてさすらっている。生活に困ることなくひたすらありとあらゆる学問を研究し、中でも犯罪研究に力を入れてきた家系だが、時の権力者から存在を隠されてきた法門家の現当主。膨大な知識と鋭い観察眼を武器に、鮮やかに真相を突き止める天才がゆえに、庶民とズレた感覚を持つ変人で、世間知らずな部分があり、時々周囲をイラつかせるという一面も。
その沙羅駆を警護するために警視庁から派遣された猪突猛進型の刑事・和藤奏子(わとうそうこ)に土屋太鳳。理屈より感情で動くタイプ、流行にも乗り遅れたくない“いまどき”女子。男女問わず惚れっぽく、時には犯人にさえも「もしかして…」とあらぬ妄想で頭がいっぱいになるほどの恋愛体質の一面も。
法門寺家に代々仕える従順な肉体派の当代の執事・賢正(けんせい)役にディーン・フジオカ。沙羅駆の道楽につき合わされ調べ物をしたり、「恐れながら…」と言いつつ、時に推理してみたり。「出過ぎた真似をいたしました」とあくまでも謙虚だが、時にヒントになっている。アスリートばりの運動能力を持ち、武芸のたしなみもあり、いざというときには体を張って沙羅駆を守る!?
沙羅駆の推理能力に魅了される風変わりな法医学専門医監察医・森本朋美役を中谷美紀が演じる。沙羅駆の推理能力に魅了され、すっかりファンに。そのため沙羅駆に頼まれると嫌と言えず、いろいろ融通してしまうも、毎回冷たくあしらわれる。検死しながらビーカーで味噌汁を飲んだり、少し変わったところも。検視が終わると、死体に死化粧を施すという。
プロデューサーは[ケイゾク][ビューティフルライフ][SPEC][ATARU]シリーズなどの植田博樹が務める。
◎『IQ246〜華麗なる事件簿〜』あらすじ↓
北鎌倉にある名家・法門寺家。やんごとなき人物の末裔で、時の権力者からその存在を隠され、現在もその存在を知る者はごく一部しかいない。そんな法門寺家は、ありとあらゆる学問を研究し、中でも犯罪研究に力を入れてきた学究派の家系。さらに長男には、IQ246の頭脳が代々遺伝する。そんな法門寺家の89代目当主・沙羅駆(織田裕二)も例に漏れずIQ246の天才だった。凡人が治めるいまの世は刺激が少なすぎ、「あー、暇だ暇だ。どこかに私が解くに値する謎はないものか…」が口グセ。
一方、警視庁の刑事・和藤奏子(土屋太鳳)は突然、捜査一課に配属され、法門寺家当主の護衛を任される。東京の治安を守る警視庁の刑事がなぜ北鎌倉?しかも配属された者はみな、1か月以内に辞職するらしい…。さまざまな謎を抱えたまま、奏子は法門寺家を訪れる。お手伝いさんに案内された奏子は、出迎えた男性に着任のあいさつをするが、その男は沙羅駆ではなく、代々法門寺家に使える執事の89代目・賢正(ディーン・フジオカ)だった。ド庶民の奏子は、執事がいること自体に驚く。
暇に耐えかね、タクシーでこっそり家を抜け出した沙羅駆は、事件現場に偶然出くわす。女性の他殺体をひと目見た沙羅駆は、被害者の人となりや犯行の手口などを鮮やかに言い当てるが、無銭乗車の罪で連行されてしまう。だが、法門寺家自体が国家的な機密事項のため、警視総監命令ですぐに自由の身に。一方、沙羅駆逮捕の報を聞いた賢正は奏子と共に警視庁を訪れる。何食わぬ顔で現れた沙羅駆は初対面の奏子の生活レベルや心情などをズバリ言い当てた。そのころ、変わり者の法医学専門医監察医・森本朋美(中谷美紀)は運び込まれた遺体を検分し、加害者をある程度絞り込むが、沙羅駆が全く同じ見立てをしたと刑事から聞き、まだ見ぬ沙羅駆に心躍らせるーー。
▼織田裕二コメント
斬新で素晴らしいクリエーティブチームに出会いました。毎話次はどんな話かと、僕自身楽しみにしています。共演する皆さんも初共演の方が多く、撮影が始まるのがとても待ち遠しいです。今回は今まで演じたことがないキャラクターなので、新たに皆さんに喜んでもらえるよう役作りに励んでいます。では、日曜夜9時にお会いしましょう!
▼土屋太鳳コメント】
このお話をいただいた際、まず共演する方々のお名前を知り、さらに「日曜劇場」への出演オファーということで、内容を詳しく聞く前に自然と「ぜひお願いします!」と答えていました。
そして初の刑事役だと知り、正直とても緊張しています。目標の一つとしてきた刑事役に予想以上に早く出合えたことに驚いていますが、これまでの憧れとこれからの覚悟を、全力でぶつけたいと思います。
原作が存在しないオリジナルの作品に挑戦するのは久しぶりなので、未知の旅に出る前のような不思議な高揚感を感じていますが、役と一緒に人生を歩んでいく気持ちで、一つ一つの場面を大切に演じたいと思います。
奏子自身は私と同世代のイマドキの女性で共感を持ちやすい印象ですが、一方で「刑事」という職業にたどり着いていることを考えると、見た目の印象だけではない「何か」を持っている女性だと思います。
「刑事」になるという厳しい試練を乗り越えた上でのものなので、その経緯を心のどこかで意識しながら演じていきたいと思っています。
▼ディーン・フジオカ コメント
先日共演させていただいた寺尾聰さんが現在ご出演されている日曜劇場の次のクールに出演できることに、不思議な縁を感じ大変うれしく思います。
そして今回、初めて織田裕二さんとご一緒させていただける作品に出演させていただき光栄です。織田さんを大先輩として、また私が演じる賢正が仕える若様として、胸をお借りして精いっぱい演じさせていただければと思います。
織田さん演じる法門寺沙羅駆をはじめ強烈な個性のあるキャラクターが多く、それを演じられる役者の方々も素晴らしい方々なので、どのような作品になるか今から共演が楽しみです。賢正は過去の因縁上アクションが多いと聞いているので、その役目を果たせるように体を作り、ダイナミックな動きをお見せすることができるようにリハーサルから全力で頑張ります。
▼中谷美紀コメント
IQ246という人智を超越した頭脳の持ち主が主人公とのこと、織田裕二さんが規格外の人物をどのように見せてくださるのか楽しみでなりません。
(台本を読んで)法門寺の天才故の傍若無人さや、貴族階級故の世間知らず具合が絶妙で、思わずクスッと笑ってしまいました。
その一方で、やはり事件を解決に至らしめる推理が鮮やかで、孤高の法門寺の行く末を見続けたいと思いました。
人間はうそを語りますが、物言わぬ死体は雄弁に真実を語るものだと言います。私の演じる朋美は、欺瞞(ぎまん)に満ちた世間の人々よりも、決して彼女を裏切らず、真実のみをそっとささやく死体を誰よりも愛する法医学専門医監察医で、同じように死体の言葉を聴くことのできる法門寺にシンパシーを感じていますので、法門寺に匹敵するくらいの変態ぶりを静かに発揮できたらと思います。
▼植田博樹プロデューサー コメント
罪の醜さを憎んで人を憎まず―。法門寺沙羅駆は、日本人がどこかに置いてきてしまった“日本の美意識”をそのまま体現したかのような男です。
物事の美しさにしか興味がなく、ある意味純粋なのかもしれませんが、その貴族感あふれる発言に周りはイラつくし、かなり近寄りがたい。
そんな、心の中を伺い知ることができない、浮世離れした新しいヒーロー像としての沙羅駆を織田裕二さんに演じていただくのが、とても楽しみです。
そこからにじみ出てくるのは、織田さんならではの優しさなのか、かわいらしさなのか、はたまたおかしみなのか。どんな沙羅駆であっても、全く新しい織田さんをこの日曜劇場でご覧いただけるのは、間違いありません。
そして、沙羅駆に庶民、平民とばかにされる土屋太鳳さん、心から沙羅駆を信頼し、命を賭して沙羅駆を守る執事のディーン・フジオカさん、沙羅駆の脳にほれるちょっと変わった法医学専門医 監察医の中谷美紀さんをはじめとするそうそうたる皆さんが沙羅駆に振り回される様は、魅力的な俳優の皆さまによる、即興のジャズライブのような作品になるのではないかと期待しています。自由に広がっていくようなチームワークを楽しみにしてます。
浮世離れしたヒーローが、醜い犯罪を犯した巧みな犯人たちを毎回追い詰めていきます。犯人にしてみれば、イライラするし、とてつもなく迷惑なことですが、テレビの前でご覧いただく皆さんには、貴族感たっぷりに、鮮やかに推理していく様をスカッと楽しんでいただける作品に仕上がると思います。ぜひ、お楽しみください。
主役級の俳優たちが魅力的なキャラクターを演じ、謎解きに華を添える。
日曜劇場『IQ246〜華麗なる事件簿〜』は10/16、毎週日曜21:00-21:54 TBS系にて放送開始。