第57回小学館漫画賞を受賞した名作少女コミック『坂道のアポロン』が映画化されることが決定。主人公の西見薫役を知念侑李(Hey! Say! JUMP)が務める。知念君は昨年10月公開[金メダル男]に内村光良とダブル主演したが、本作で単独初主演を務め、中川大志、小松菜奈が共演する。いまをときめく若手キャストたちで、切ない恋と、胸を打つ友情、そして音楽がまぶしく交錯する青春音楽ラブストーリーを紡ぐ。
長崎県・佐世保市。高校1年生の西見薫(にしみかおる)は、父を亡くし親戚の暮らすこの町へと引っ越してきた。優等生で周囲に心を閉ざしがちな薫だったが、“札付きの不良”と恐れられるクラスメイト・川渕千太郎(かわぶちせんたろう)と、心優しいクラスメイト・迎律子(むかえりつこ)との出会いが彼を変えていく。初めてできた親友、初めての片想い、千太郎を通じて知ったジャズの魅力…。海辺の街を舞台に、切ない恋と、胸を打つ友情、そして音楽がまぶしく交錯する――。
2009年度[このマンガがすごい!オンナ編]第1位に輝き、[第57回小学館漫画賞一般向け部門]を受賞した『坂道のアポロン』は、人気漫画家・小玉ユキにより、2007年11月号から2012年3月まで[月刊flowers(小学館)]にて連載された名作少女コミックの実写版。2012年4月にはフジテレビ深夜アニメ枠[ノイタミナ]にて人気声優の木村良平、細谷佳正らを迎えアニメ化され、本格的なジャズサウンドが話題となった。そんな人気の本作を、今回[僕等がいた][ホットロード][ぼくは明日、昨日のきみとデートする][先生!]などを手掛ける青春映画や、自身も音楽好きで、これまで多数のミュージックビデオや、[ソラニン][くちびるに歌を][青空エール]などの音楽映画名手、三木孝浩監督が映画化する。キュンとしたり、切なくなる友情・恋模様はもちろん、やるからには“最高の音楽シーン”を目指すと意気込みを見せている。
主演の知念侑李が演じるのは、都会から長崎県・佐世保市へと引っ越してきた転校生で、周囲に心を閉ざしがちな西見薫。秀才でプライドが高いお坊ちゃんながら、恋する女性についキスしてしまうなど、情熱家な一面もある薫を演じる知念君は、ジャズピアノの魅力に目覚めていく役柄を演じるため、ジャズピアノの魅力に目覚めていく役柄を演じるため、昨年9月よりピアノの練習を開始。また、先生の手元を見て、音を覚えるという集中力の高さを発揮し、本作品のために電子ピアノを購入するなど気合十分で、さらに持ち前のセンスの良さを発揮し、2度目の練習をした際は家で自主練して完璧に覚えてくるという完璧主義な一面を見せているそう。
そして、学校一の荒くれ者で“札付きの不良”と恐れられるクラスメイト・川渕千太郎役に、中川大志。大志君もまた、ジャズに情熱を注ぎ込みドラムを豪快に叩き鳴らす男を演じるため、昨年7月より練習を開始。小学生の頃に1年だけドラムを習ったものの、ジャズ・ドラムは未経験。しかし、いまではその場で習ったフレーズをすぐに叩けるという驚異の上達を見せており、さらに電子ドラムを自ら購入し、家での自主練も欠かさないという気合いの入り方。本作のエネルギッシュで情熱的なジャズ、儚く、繊細な人間関係に、一気に心を奪われたと言う大志君。
千太郎の幼なじみで町のレコード屋の娘、薫が想いを寄せる心優しい女の子・迎律子役に、小松菜奈が決定。そして小松サンは、本作で大志君とともに“佐世保弁”での演技に挑戦する。
劇中ではドラムを演奏する大志君と、アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズが58年に発表したアルバム表題曲「モーニン」や「マイ・フェイバリット・シングス」などジャズの名曲を演奏する。
▽知念侑李コメント
この度、西見薫という役で主演をさせて頂きます。
脚本を読んだ時、最近の実写化映画にはない素朴さや繊細さが魅力的な作品だと感じました。
そんな魅力を伝えられるよう三木監督の元で素敵なキャストの皆さんと共に演じていきたいと思います。
この作品でキーとなるジャズは絶賛練習中です。主人公のようにジャズを楽しみながら撮影していきたいと思います。
▽中川大志コメント
川渕千太郎を演じさせて頂く事になりました、中川大志です。
初めて「坂道のアポロン」に出会った時、エネルギッシュで情熱的なジャズ、儚く、繊細な人間関係に、一気に心を奪われました。
僕自身、元々音楽が好きだったので、役を通して音楽も表現出来るこの作品に参加出来る事がとても嬉しいです。
千太郎の叩く、力強く語りかけてくるようなドラムを、スクリーンで思いっきり表現出来るよう全力で臨みたいと思います。
優しくて、真っ直ぐで、孤独だけど力強く生きる千太郎を、魂を込めて演じたいと思います。
▽小松菜奈コメント
三木監督とは何度かお仕事をさせていただいてますが、
また三木監督の世界観にまた全然違う役柄で生きることが出来て嬉しく思います。
今回この映画では佐世保弁のセリフなので慣れない言葉遣いですがそれに引っ張られず感じた事や感情を大事にして、初めて共演するお2人と現場で起こる化学反応を楽しみながら撮影に挑みたいです。
迎律子ちゃんという素朴で純粋な1人の女の子を丁寧に演じられたらいいなと思います。
▽三木孝浩監督コメント
湧き上がる思いがリズムを刻みバチバチと胸を焦がす物語。
大好きなこの原作を素敵なキャスト陣と共に映画化できることを本当に嬉しく思います。
不器用だけれど、音楽を通して自分の気持ちを、在り方を、必死で手繰り寄せようとする若き者達の物語を、僕自身も心踊らせながら描きたいと思います!
▽原作・小玉ユキ コメント
坂道のアポロンが実写化ということで、水面下で準備している様子を見てきましたが、自分の作品が実写映画になるということが未だに信じられません。
本物の空気と光の中で笑い、泣き、坂道を駆け下り、ジャズを奏でる生身の彼らを大きなスクリーンで見られると思うと、いてもたってもいられなくなります。
坂道のアポロンという原曲が実写化によってアレンジされ、新しい命を吹き込まれるのをいち観客として楽しみにしています。
なお、オール九州ロケで4月末にクランクインを予定しており、6月中旬にクランクアップ、9月に完成予定だ。
『坂道のアポロン』は2018年全国にて公開予定。