8/1にWOWOWライブで放送される『劇場の灯を消すな!サンシャイン劇場編 劇団☆新感線40周年!〜勝手に?われら青春のサンシャイン!』の場面写真が解禁された。
このたびお披露目されたのは、古田新太、池田成志、松雪泰子らを捉えた集合カットと、粟根まことによる“勝手な劇場案内”、いのうえひでのり、徳永京子、中井美穂による“勝手な聞き放談”、高田聖子と入江雅人による朗読劇の様子を収めたカット。
第2弾となる今回は、劇団☆新感線が数々の公演を行なってきた東京・池袋のサンシャイン劇場とコラボし、“勝手な○○”と題しての劇場案内や座談会、放談のコーナーを展開。さらに、同劇団を主宰するいのうえひでのりによる朗読劇を送る。
先日劇団主宰・いのうえ氏、高田サン、中井サンら出演陣のコメントが公開されたが、第2弾として「勝手な座談会」のコーナーに出演したキャストから、収録を終えてのコメントが到着した。
【劇場の灯を消すな!】は、公演の延期・中止が続く中でWOWOWが劇場と協力し、オリジナル番組を制作・放送する演劇プロジェクト。今回の第2弾では、劇団☆新感線が思い出の地・サンシャイン劇場でさまざまな企画を展開していく。
▽いのうえひでのりコメント
今回朗読劇を演出させていただきましたが、あまり経験がなかったので収録が終わってほっとしました。面白かった。劇団は40年になりますから、もうこうなってくると人生…というか結果的に人生になっちゃった(笑)。
その中でもサンシャイン劇場は「ネタものの聖地」です。劇団の分岐点、エポックな作品が生まれた場所で、大変なこともあった分、思い入れが特に深い劇場ですね。
今日劇場に来て改めてワクワクするなと思いました。命が沸き立ちます。劇場にはそういう力がある。一刻も早く戻ってきたいですね。
▽高田聖子コメント
久しぶりの劇場で嬉しくて舞い上がってしまって緊張しました(笑)。サンシャイン劇場は若い時から大変お世話になっていて、昔は楽屋が畳敷きだったんですよ。奈落にあった部屋も覚えています。新感線は、年を取っても先輩後輩の間柄が変わらないから、ずーっと青春のまま、不思議な感じです。
舞台は観客と演者のお互いの緊張が、触らないけど濃厚接触する時間、空間なんです。客と演者の“秘めごと”なんですよ。この番組を見て興味を持って貰えたら小さな入り口の“秘密の花園”にいらしてください。早く皆さんに劇場でお会いしたいです。
▽入江雅人コメント
朗読劇なので単純に読めばいいと思っていたんですけど、さすがいのうえさん、朗読で動かせるんですよ(笑)。久しぶりに緊張しました。
僕が新感線に参加したのはここサンシャイン劇場でやった「レッツゴー!忍法帖」(04年)です。元々サンシャインシティが好きでしたね、水族館とか。
新感線とはほぼ同世代で、大阪時代から面白いと評判でしたが、どんどん進化してまさかこんなすごい劇団になるとは思いませんでした(笑)。
舞台はもちろん“生”が一番ですが、こういう時期でなかったらいのうえさん演出の朗読劇は生まれなかったと思います。ヘビメタが鳴り響かないいのうえ作品を是非観てほしいですね。
▽粟根まことコメント
久しぶりにサンシャイン劇場に来て、楽屋に入り、衣装に着替えて鏡を見た時に「うわー懐かしい」と実感しました。
サンシャイン劇場は劇団の成長過程と重なる劇場です。大阪から出てきて高田馬場にウィークリーマンションを借りてJRで2駅、駅からサンシャイン通りを歩いてサンシャインシティへという道のりがすごく懐かしい。
劇団はもう人生そのもので、劇団員は親戚みたいなもの。次いつ会えるかわからないので、早く親戚のオジさんオバさん甥っ子姪っ子に会ってバカ騒ぎしたいなあ(笑)。
今日舞台に立って、お客様がいない客席を見るととても“歯がゆさ”を感じました。劇場が再開されたその時には、また大笑いをしに足を運んでください!
▽古田新太コメント
サンシャイン劇場は劇団☆新感線が東京で公演した初めての大劇場です。東京に出ていこうってガンガン言ったのはおいらなんですけど、「こんなでかいキャパでやれるの?おいらたち」とビビったのを覚えています。
36年いますが、劇団はいまだにしょうもないことをハイクオリティでやるところ。いい意味で(笑)。照明、衣装、ヘアメイク、歌、ダンス、全部ハイクオリティでバカなことがやれるなんてそうそうないですよ。
いつまでも“打倒劇団四季”だし! 王道がいてくれないと邪道は生き残れないですからね(笑)。そして若い人たちに「邪道もいいんだぜ」ってのを伝えたいです。
この新型コロナの状況を乗り越えるには正直時間がかかると思っています。でも作戦は練っているので!しばらく待っていてください。
▽勝地涼コメント
この面白い企画に参加させていただいて、大好きな先輩たちに会えて本当にうれしかったです。楽屋で皆さんの顔を見てホッとしました。
サンシャイン劇場はまさに新感線との出会いの場所です。「勝地の半分は新感線」と言っても過言ではないくらい、いろんなきっかけを作ってくれたのがこの劇団です。
役が広がりましたし、もっと肩の力を抜いていいんだ、「わからない」と素直に言っていいんだと教えてくれました。やっぱり舞台は“生”ですね。今はまだ難しい時期ですが、どうか劇場に足を運ぶことを忘れないでいてください!
▽松雪泰子コメント
今日は「劇場に来られた」というだけで感激して、舞台上を見守っているいのうえさんを見てうるっときてしまいました。こ
のサンシャイン劇場で「鋼鉄番長」を観たのをすごく覚えています。
劇団☆新感線はとてつもないエネルギーを持ってパフォーマンスをする劇団です。パワフルで歓喜に溢れている。私は準劇団員と言って頂いているのですが、単純に大ファンなんです。自分が出演しているときはただただ高揚感の中にいて、何度出演しても幸せを感じます。
今はまだ以前通りには劇場公演が再開されていませんが、お客様とのつながりは消えないと信じています。私たちは必ずまた舞台に立ちます。待っていてくださいね。
▽池田成志コメント
劇団☆新感線は親戚みたいなものです。親戚ですから、愛憎半ばな関係ですよ(笑)。サンシャイン劇場は「ネタものならココ」という劇場で、「犬顔家の一族の陰謀」とか思い出深いですね。
今、新型コロナ禍の状況に直面して、演劇を見て気晴らしをしたい人もいますよね。ましてや僕たちは気晴らしでやっていることを職業にしちゃっていて、どう活動すればいいか迷っているところです。
無理矢理明るくしようとせず、暗くなってもいいんじゃないのかな。僕自身、悶々として、悩んで、でも「しっかりしなきゃな」と日々葛藤しています。でもそれを越えて、早く劇場で笑ったり泣いたりしてパッとしたいですね。
▽中谷さとみコメント
今日は大好きな先輩たちに会えて本当にうれしかったです。しかも私の初舞台はここサンシャイン劇場なんです!1997年の「髑髏城の七人」でした。
私は、新感線はダイバーシティの最先端だと思っています。こんなにバラバラの、個性が溢れ過ぎている人たちの集団はないですよね(笑)。
それがひとつの組織として社会に存在しているのは奇跡! この最高な仲間たちと共に早く皆さんの前で“生”の演劇をお見せしたいと願っています。
▽橋本じゅんコメント
今日は「轟天」として参加致しました(笑)。僕は新感線に入って10年目に休団し、復帰作がここサンシャイン劇場での「轟天」(1997年「直撃!ドラゴンロック〜轟天」)でした。
その昼夜公演の間にアンケートを読んでいたら「父が亡くなって今日初めて笑いました」という感想があって。「ああ、このメチャクチャな役を笑ってくれたんだ、よし、僕はこれで行こう」、と決心したのがこの劇場なんです。
新感線は大学時代の流れや日常がそのまんまで、不思議な塊が「ラピュタ」のようにずっと浮遊している感じですね(笑)。一日も早く劇場にお客さんがいる光景を見たい!そう強く願っています。
▽中井美穂コメント
いのうえひでのりさんに演劇ライターの徳永京子さんが聞きたいことを全部ぶつける!という贅沢なコーナーの聞き手として参加できて幸せでした。
劇団☆新感線はディズニーランドみたいな劇団です。小道具、音響、照明すべてすごい!思いきり泣いて笑って、「明日も頑張ろう!」とエネルギー満タンになって帰れます。
サンシャイン劇場は2.5次元などの公演も多いので若い人も馴染みがある劇場ではないでしょうか。演劇はやはり“生”で観ることが醍醐味。私も少しでも演劇界の力になれるよう頑張りながら、劇場で万雷の拍手が贈れる日を待ちたいと思っています。
▽サンシャイン劇場支配人・山本和彦氏コメント
新型コロナの影響で劇場の存在価値を模索する中、WOWOWさんよりコラボレーション企画のご提案を頂きました。劇場がこだわってきた「何か面白い事」を再び皆さまに発信できること、大変うれしく思っております。
サンシャイン劇場は、劇団☆新感線とタッグを組みます。劇団☆新感線のネタものと言えばサンシャイン!今このタイミングで、劇場ならではのコンテンツを共に作れることに感謝いたします。
旗揚げ40周年、我らが青春の劇団☆新感線がお届けする極上のエンターテインメントをお楽しみください。そしてまた満席の劇場でお客様と共に笑顔になれることを心待ちにしております。