11月公開の[ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-]をはじめ、数多くの著書が映像化されている、作家・中山七里が唯一映像化を望まなかった(!?)小説[作家刑事毒島;幻冬舎]がテレビ東京系にてドラマ化が決定。月曜プレミア8『作家刑事 毒島真理(ぶすじま・しんり)』として、テレビ東京で初主演を務める佐々木蔵之介が、作家刑事に扮する。毒を吐きながら独自のスタイルで事件を解決していく、軽妙でどこか憎めない毒島像を、蔵之介サンが絶妙に演じ、出版業界の闇を描いたコメディータッチのミステリーとなる。
佐々木蔵之介が演じる主人公・毒島真理は、現役のベストセラー作家でありながら元捜査一課の刑事。その経歴を生かし、若手刑事を指導する刑事技能指導官という特殊な肩書を持つ男だ。刑事時代はえげつないほど饒舌に容疑者を追い込んでいき、落ちなかった犯人は一人もいないとの伝説を持っている異色の作家。“虫も殺さない”ような善人顔とは対照的に、超毒舌で卓越した推理力を誇る毒島が、新人刑事と事実上のバディを組み、出版業界で巻き起こる連続殺人事件に挑む。
毒島は、新川優愛演じる新入り刑事の高千穂明日香と事実上バディを組み、出版業界で巻き起こる連続殺人事件の捜査に乗り出ていく。
ほかにも、女流作家・羽衣サヤ役の遊井亮子、長年作家を目指す“ワナビ”只野英郎役に塚地武雅、高千穂の先輩刑事・犬養隼人役の徳重聡、そして高千穂・犬養の上司・麻生警部役の吹越満と実力派が脇を固め、コメディタッチのミステリーをおくる。
ドラマ[ドクターX〜外科医・大門未知子〜]の林誠人が脚本、ドラマ[極主夫道]の本田隆一が監督を担当している。
◎あらすじ
出版プロデューサーを名乗っていた百目鬼二郎(コトブキツカサ)という男が、刺殺体で発見された。警視庁捜査一課の警部・麻生(吹越満)と犬養隼人(徳重聡)とともに現場に来た新入り刑事・高千穂明日香(新川優愛)は、初めての事件現場に気合が入る。
被害者の元勤め先の出版社で聞き込みをすると、新人賞の審査を巡り、百目鬼に「殺してやる」などと書かれた脅迫状が送られていたことが明らかとなる。そこで犬養は、高千穂を“出版業界にめっぽう強い”という男、今や飛ぶ鳥を落とす勢いの売れっ子作家・毒島真理(佐々木蔵之介)のもとに向かわせる。
実は元捜査一課の優秀な刑事だったという毒島。高千穂は毒島の毒舌やこだわりに戸惑いながらも、共に事件の捜査を進め真実を解明していく。
▽原作者・中山七里に一問一答
――作家刑事毒島シリーズがドラマ化されるにあたっての思いをお聞かせください。
中山:この原作だけは映像化されたくなかった(横溝正史か)。
――毒島というキャラクターを佐々木蔵之介さんが演じることについての印象はいかがですか?
中山:虫も殺さないような善人面という設定なので、原作者として文句の付け所がありません。
――作家業界の独特な世界が描かれていますが、リアルな部分もあるのでしょうか?
中山:殺人事件以外はほぼリアル、というか、かなり希釈しています。
――ファンや視聴者へメッセージをお願いします。
中山:歪んだ性格の犯罪者と更に歪んだ性格の刑事の対決をお楽しみください。
▽プロデューサー・テレビ東京 ドラマ室 中川順平コメント
今回、数多くの小説が映像化されている中山七里先生の作品の中でも、ひときわ異色の原作に挑戦させて頂きました!
主人公は卓越した推理力の持ち主であると同時に、“超”のつく毒舌。そんな主人公が、出版業界に蠢く、あまりにもクセが強い人間たちを、舌先三寸で一刀両断にする様は、痛快そのものです。
悪魔のようでありながら、軽妙でどこか憎めない毒島像を、佐々木蔵之介さんが絶妙に演じて下さいました。また新川優愛さん、徳重聡さん、吹越満さんら豪華キャストに演じて頂いた、高千穂、犬養、麻生の面々は、他の中山作品でもお馴染みの有能でカッコいい捜査一課にもかかわらず、今回は毒島にひたすら振り回されます。
個人的には過去、中山先生の「テミスの剣」という、冤罪を巡るシリアスな作品をドラマ化させて頂いたのですが、今回はそれと180度違う、ちょっとブラックな笑いに満ちた新感覚のミステリーです。ご期待下さい。
■月曜プレミア8『作家刑事 毒島真理』
テレビ東京系 2020年11/30(月)20:00〜21:54