窪田正孝主演の2020年度前期の連続テレビ小説『エール』に薬師丸ひろ子、光石研、松井玲奈、森七菜、古川雄大の5名、さらに第2週のゲストとして平田満が出演することが発表された。

本作では、[栄冠は君に輝く〜全国高等学校野球大会の歌〜]プロ野球・阪神タイガースの応援歌として知られる[六甲おろし]など数々の名曲を生み出してきた昭和の音楽史を代表する作曲家・古関裕而氏(こせき・ゆうじ)と、妻で歌手としても活躍した金子(きんこ)氏をモデルに、音楽と共に生きた夫婦の姿を描く。

脚本はNHK[ハゲタカ]、フジテレビ[医龍][コード・ブルー―ドクターヘリ緊急救命―]シリーズ、テレビ朝日[アイムホーム]などで知られる林宏司氏が担当。銀行に勤める福島の青年・古山裕一と豊橋に住む女学生・関内音が文通で愛を育んで電撃結婚。音楽によって強く結ばれ、戦前・戦中・戦後を生き抜き、多くの名曲を生み出した少し気弱な夫と逞しい妻を描く。

窪田正孝は、福島で代々続く老舗呉服店の長男で、気弱でいじめられがちだったが音楽と出合い、その秘めた才能を発揮して作曲を始める主人公君古山裕一を演じ、二階堂ふみが裕一の妻となる関内音(せきうち・おと)を演じる。

男性の朝ドラ主演は14年後期[マッサン]の玉山鉄二以来6年ぶり。ヒロインは女優の二階堂ふみが演じる。朝ドラ100作目[なつぞら]、9月からの[スカーレット]に続く102作目となる。今作から月〜金の週5日での放送となることも発表されている。今秋にクランクイン予定。これまでに窪田君、二階堂サンのほか、唐沢寿明、菊池桃子、佐久本宝、風間杜夫、山崎育三郎、中村蒼、森山直太朗の出演が発表されている。

今回発表されたのは、音が育った愛知県・豊橋の人々を演じるキャスト陣。女性も自立すべきという考えを持つ音の母・光子を薬師丸ひろ子、音楽好きで娘たちにいろいろな楽器を習わせる音の父・安隆を光石研が演じる。大ヒット映画[天気の子]でヒロイン・天野陽菜の声を担当した森七菜は初の朝ドラで、主人公の古山裕一の妻・関内音の妹の梅を演じる。梅は、文学好きで、将来は小説家になることを夢見て、懸賞小説に応募したりしている……というキャラクターだ。音の姉の吟役で松井玲奈。

ほか、音の歌の先生の御手洗潔役で古川雄大が朝ドラ初出演。安隆の商売に協力する業者・打越金助を平田満(2週ゲスト出演)が務める。


▽薬師丸ひろ子コメント
思い切り笑える日もあれば、溢れる想いに涙が止まらない朝もある……台本から人物たちが飛び出してくるような物語にとてもワクワクしています。独創性があり、芯が強い娘たちを育てた母はどんな女性だったのか……明るくにぎやかな家族の毎日を、チームワークを大事に演じていきたいと思います。

▽光石研コメント
ふたたび、連続テレビ小説に出演させていただけることに喜びを感じております。その上、薬師丸ひろ子さんの夫役をやらせていただけるとは!2倍。いや、100倍の喜びです!微力ですが、僕なりに皆さまへ「エール」を贈りたいと思います!

▽松井玲奈コメント
思わずクスリと笑ってしまう三姉妹の掛け合いがあります。それぞれに個性があり、関内吟として「エール」の世界でお芝居ができることが今から楽しみです。自分が生まれ育った愛知県豊橋市が舞台のひとつになっていることも、とてもうれしく思います。地元の皆さまにも日本中の皆さまにも、たくさん喜んでいただける作品になるように努めます。

▽森七菜コメント
夢だった連続テレビ小説に出演させていただけること、憧れの二階堂ふみさんとお芝居させていただけること、本当にうれしい気持ちでいっぱいです。夢のような撮影期間を精一杯、梅として生きていきたいです。みなさまの朝をもっと明るくすることができるような梅になりたいと思っています。半年間、よろしくお願いいたします。

▽古川雄大コメント
連続テレビ小説に初めて出演させていただくことになり、大変嬉しいです。台本を読ませていただいて、この作品は多くの方々へのエールとなり、背中を押してもらえるような作品だと思いました。僕が演じさせていただく御手洗潔は、二階堂さん演じる関内音さんの歌の先生です。僕自身、ミュージカルに出演させていただくなかでさまざまな先生に歌を習ってきました。その経験をこの役で活かせたらと思っています。今までに演じたことのない役柄なので、僕にとっては挑戦となりますが、この作品に溶け込めるよう、精一杯努めて参ります。

▽平田満コメント
テレビや映画でロケの多い豊橋ですが、福島と共同の朝ドラの舞台に選ばれ、とてもうれしいです。両親の生まれた大正時代を描くことにも感慨があります。故郷の豊橋、東三河のにおいが出せたらと思っています。

▽二階堂ふみコメント
個性豊かなすばらしい方々とご一緒させていただけることになり、とても嬉しく思います!朗らかで賑やかな音さんファミリーを、紡いでいきたいです!!ご覧になられる方々に“エール”をお届けできるよう、頑張りたいです!!

▽土屋勝裕(制作統括)コメント
豊橋は「エール」のヒロイン・関内音のモデルとなった内山金子さんが生まれ育った町です。金子さんは、歌はもちろんのこと絵や詩にも才能を発揮し、夫のためにレコード会社に乗り込んでいく行動力も持ち合わせた、とてもエネルギーあふれる女性でした。そんな金子さんを育てた家族や先生たちは、きっと自由でパワーあふれる人たちだったのではないかと想像します。
ドラマのヒロイン・音の家族や先生も個性的で自由でパワーにあふれています。音楽好きで子ぼんのうの父、強く優しい母、個性的な姉、妹、そしてちょっと変わった音楽の先生を、魅力的なキャストの皆さんに演じていただけることになりました。
裕一が海外の作曲コンクールで入賞したという新聞記事を発端に、豊橋でいろいろな騒動が勃発することになりますが、どうぞお楽しみに!


■NHK連続テレビ小説『エール』
NHK総合、NHK BSプレミアム 2020年春放送スタート