2016年に公開され、大ヒットを記録した[君の名は。]で知られる新海誠監督の最新作『天気の子』の追加キャストとして、小栗旬、本田翼、倍賞千恵子らの豪華キャストの出演が、発表になった。約120秒の最新予告映像と新ビジュアルとなる<晴(はれ)ポスター>も公開された。雨が止む一瞬、眩しい日射しが差し込んだ“お天気雨”を描いた、まさに“新海ワールド”といえるような美しい1枚となっている。雨が降り注ぐ中で笑顔を浮かべる帆高と陽菜の姿や、「これは――僕と彼女だけが知っている、世界の秘密についての物語」というコピーなどが写し出されいる。

映像では、既に発表されていたRADWIMPSによる主題歌[愛にできることはまだあるかい]とともに、さらに今作では、新進気鋭の女性ボーカリスト・三浦透子も参加し、[愛にできることはまだあるかい]を含む主題歌となるボーカル楽曲5曲と、27曲の劇伴が本作に彩りを添える。新海監督おなじみの美しい映像を、RADWIMPSの軽快な音楽と三浦サンの透明感あふれる歌声が彩っている。

離島から家出し東京にやってきた高校1年生の帆高は、生活に困窮したため、怪しげなオカルト雑誌のライターを始める。帆高のこれからを示唆するかのように連日降り続ける雨だったが、帆高はある事情を抱え、弟とふたりで明るくたくましく暮らす少女の陽菜と出会う。その少女には、祈るだけで空を晴れに出来る不思議な能力があった…。

本作は、天候の調和が狂っていく時代に、運命に翻ろうされる少年と少女が自らの生き方を「選択」する物語。東京にやってきた家出少年・帆高(CV:醍醐虎汰朗)が出会ったのは、祈るだけで空を晴れにすることができる不思議な力を持つ少女・陽菜(CV:森七菜)。ふたりの恋の物語は、美しく、切なく、新たな時代を迎えるあらゆる世代、そして全世界へのメッセージとして描かれる。

主人公・帆高役とヒロイン・陽菜役には、新進気鋭の俳優の醍醐虎汰朗と女優の森七菜が約2,000人の中からオーディションで抜てきされたことも話題となったが、今回新たに小栗旬、本田翼ら豪華キャストが発表に。

これまでも[映画ドラえもん 新・のび太の大魔境 〜ペコと5人の探検隊〜]や[映画 妖怪ウォッチ FOREVER FRIENDS][ONE PIECE FILM GOLD]など声優経験も豊富で、製作サイドのラブコールを快諾した旬君が息吹を注ぐのは、小さな編集プロダクションを営むライター・須賀圭介。東京行きのフェリーで出会った帆高を、自らの職場に招き、住み込みとして雇うという役どころだ。

本田サンは、須賀の事務所で働く女子大生・夏美役として参加することに。愛車はカブ、持ち前の好奇心と探求心で取材に奔走するキャラクターだ。

倍賞千恵子は、帆高と陽菜にある頼みごとをする老婦人・冨美で出演し、声優への挑戦は[ハウルの動く城;'04]以来、15年ぶり。さらには、陽菜の小学生の弟・天野凪をミュージカル[ピーターパン]で10代目ピーターパンを演じる若手女優・吉柳咲良、都内で起きた事件を追い、須賀の事務所を訪れる老刑事・安井を[花とアリス殺人事件]でも声優に挑戦した平泉成、安井の相棒の刑事・高井を声優の梶裕貴が演じる。

さらに、キャスト情報にあわせて120秒の最新映像も解禁。4/25に発表になった女優・三浦透子が歌う主題歌[グランドエスケープ(Movie edit)feat.三浦透子]も初お披露目。冒頭では、雨の降り止まない東京の映像から一転「ねえ、今から晴れるよ」という陽菜の願いから、日差しが戻る。壁にもたれかかった帆高が「俺、帰りたくないんだ」と吐露する様子をはじめ、須賀圭介、夏美、冨美の姿、目を閉じて手を重ねる陽菜が陽光に照らされる場面、帆高の「天気って不思議だ、ただの空模様にこんなにも気持ちを動かされてしまう。心を、陽菜さんに動かされてしまう」という言葉、銃声が鳴り響くシーンなどが確認できる。東京のビル群や鳥居、何気ない普通の道路までがキレイに描かれ、旬君、本田サンの新キャストの声や雨音、三浦透子の歌声など音にも満ちており、“新海ワールド”をたっぷりと味わえる内容になっている。


▽新海誠監督コメント
人間がどうしても取り繕えないものが、声だと思います。喋る内容はもちろん、声質、息づかい、言い淀み、語尾、すべてにその人そのものが避けようもなく滲み出てしまう。須賀役を小栗さんに、夏美役を翼さんにお願いしたのは、だからです。彼らの声がキャラクターにはっきりとした血肉と心を与えてくれているアフレコの過程を、わくわくしながら楽しんでいます。『天気の子』はRADWIMPSの音楽、透子さんの歌声、醍醐くんや七菜ちゃん、小栗さんや翼さんたちの声、そして雨音、さまざまな音に満ちた映画です。劇場でその音に身を浸していただけるように、スタッフ全員で今も制作に奮闘しています。楽しみにお待ちいただけますように。

▽小栗旬コメント
『天気の子』に参加できること、とても光栄です。新海監督の作品は、美しい色彩の世界観はもちろん、普段僕たちが見ているような風景や、手にするようなアイテムが作品を彩っていて、そこに生きる人間たちの物語が、自分に近いものに感じられるのが凄いところ。前作の『君の名は。』も大好きで、映画館で号泣しました(笑)。今回の『天気の子』はすごくストレートな話で、そこが魅力だと思います。“須賀圭介”という役は、そのままで演じられるような、僕の等身大にとても近いキャラクターで、彼には共感できる部分がいっぱいあるので、この出会いはとても嬉しいです。『天気の子』、期待を裏切らない素敵な作品なので、ぜひ楽しみにしていて欲しいです。

▽本田翼コメント
3年前『君の名は。』が起こした社会現象を作り上げた新海監督の最新作に参加させて頂きとても光栄です。新海作品で描かれている風景の色彩が本当に美しく、私が普段見ている日常の景色が監督にはどんな風に見えているのだろうと以前から思っていました。今回『天気の子』でも、新宿の街、高層ビルから見えるこの空を監督がどう描かれるのか、観客としてもとても楽しみです。そして私が演じさせていただく“夏美”についても生き生きとした女の子にしていきたいと思っています。『天気の子』は、まだ完成前ですが既に心に響く物語です。ここからさらに私たちの声の力でこの作品を盛り上げられたらと思います。


前作よりもさらにパワーアップした叙情的な男女の物語を、美しい色彩と繊細な言葉で紡ぎ出す“新海ワールド”に浸れるその日が待ち遠しい!


映画『天気の子』は7/19より全国東宝系にて公開。