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演劇と、漫画と、美味しいご飯とお酒と。
とうとう、ペダステデビューをしました。
余計な理屈関係なく、
とにかく面白い!!!
私はアニメ1〜10話と、今期放送しているぶんと、あとペダステが過去何度か放送されていたのを観た分でしか弱虫ペダルについて知らない。
でも、とにかく、もうとにかく面白い!!!
元々、ペダステ初演をDVDで観た時に「なんだこの面白い舞台は!?」と物凄く驚いた。
それでも、どうしても推しが出演している舞台や海外ミューなどが優先されてしまいなかなか会場へ足を運ぶまでに至らず。
今作では和田君が今泉君を演じるということで観に行くきっかけができたなと思った。そして、前作が無料配信されていたので予習と思って見てみた。
それがもうあまりにあまりに熱くて、テニミュやハイステを観るのとはまた違うよくわからない感情が込み上げてきてとにかく泣いた。
私はこれを観に行くんだと思うと堪らなくて、溜めていたアニメも見て、楽しみのボルテージがMAXになったところでTDCホールへ向かった。
やっぱり、面白かった。
とにかく、動く、動く!体力勝負とはまさにこのこと。
必死に動いて、息を切らして、ペダルを回している。そんな彼等を見ていると、どの学校も関係なく頑張れって応援してしまう。
前半の、1000km合宿。
インハイメンバーを決める争いをする手嶋と古賀。
前作までメカニックでありつつ何かあることを匂わせていた古賀は、選手になると急に雰囲気を変える。
そして、実はメンバーを決めたと言うのは嘘、決まっていないのは「俺だ」と言った手嶋。
努力が天才に勝つ、そう信じる。
これは、少年漫画の永遠のテーマなんだなと思った。(ナルトとネジを思い出しつつ)
現実はどうあれ、努力が才能に勝る瞬間というのは感動的だ。
凡人である手嶋と、天才である古賀。間違えてはいけないのは、努力しているのは手嶋だけではなく古賀も同じだということ。同じ努力家ならば天才が勝って然るべきだけど、それでも手嶋が勝ったことに「なんで?」と思わせない程の熱量。
古賀はホープで期待され、でも凡人の自分は期待されない古賀が羨ましいと感じていた手嶋さんの
「頑張らないと期待なんかされない!!」
という言葉にグっと込み上げるものがあった。
脚が動いてるのが不思議なくらいだ、そんなギリギリの手嶋を表現する鯨井君の熱さ。
あれはもう前作の映像を観た時にも感じたけど、本当に今にも倒れちゃうんじゃないかってくらい必死にペダルを回してて、応援せずにはいられない。
そんな手嶋には、もちろん青八木もいる。
決着がつく時、できたら応援してほしいと控えめな手嶋。
そんな手嶋の走りを見ながら青八木が「お前以外の誰を応援するっていうんだ!!」と声を荒げた時に、涙腺は崩壊。あ〜〜チーム二人…
声や表情含めて八島君の青八木君とても良いです…
そして古賀も、過去の期待、怪我、金城さんへの信頼。
いろんなものを背負って走っている。結果は手嶋に負けてしまったけれど、980kmの男が三年かけて完走したんだ。
最後に「俺は怪我には詳しいんだ」と言った時には、私だけでなく周りみんなハンカチで顔を押えてた。わかる…ここで泣かなくてどこで泣くんだ。
なんて熱いんだ弱虫ペダル…
熱いシーン以外にも、この合宿のために敢えて負荷をかける自転車に乗っている今泉鳴子の二人のやりとりが可愛かった。(うろおぼえ)
「なんやスカシ〜そのダッサいホイール!こづかい落としたんか!」
「ああそうだ、別にこの合宿用に用意したとかそういうんじゃないからな」
「せやけどワイの方がダサイ〜!ワイのホイール集合〜(手招き)」
(やってくるホイール)
「ワイのは2キロや!」
「俺のは3キロだ」
「ワイのは4キロや!」
最終的に「80キロや!」「81キロ」ってなって相当重いことになってしまっていて、笑ったw
この二人は新キャストだけど、テンポもよくて聴き取りやすかった。
合宿が終わり、青八木と鏑木のシーン。
青八木が着替えている時に、秋元くんがロッカーになっているんだけどこういうキャストの使い方がペダステは面白いと思う。自販機とか(笑)
やりすぎなくて、笑いの引き際がしっかりしているから安心して笑えるし。
あと、パズルライダーの人がセット動かしながら見守ったり頷いてたりするのがたまらなく好き。
鏑木は、自身がオールラウンダーだと思い込んでいるけれど、本来の脚質はスプリンター。敢えて言わないでおこうという手嶋の言葉を守るものの、ちょっとアドバイスをしたい青八木は鏑木が好きなオレンジビーナのペットボトルの下にそっとメモを仕込んでアドバイス。
おばかな鏑木はオランジビーナの神様からのアドバイスだと信じ込む。バカは可愛い。
そして、インターハイ。
いやもう小鞠くんが凄い。
なんてできる子なんだ芝居も声も動作ひとつひとつも。小鞠役の天羽くんを思わず調べ事務所を見て納得。踊れる子の動きは本当に綺麗だし、安定感もある。その仕草だけで小鞠くんというキャラクターの形が見えてくる。ペダステはアニメより先に進んでいることもあって何人かのキャラクターには声優さんの声がついていない。つまり、2.5次元で、しかもアニメまで放送している人気作でありながら俳優側が最初にキャラの声をつくる。元がない中であれだけインパクトの強いキャラを押し出してくる天羽くん凄いです。小鞠くんがどんな子なのか、どう走るのか、早く見たい。
待ちに待ったインハイの会場は栃木。
会場につくと選手が「ぞろぞろぞろぞろ」自転車が「ずらずらずらずら」からの観光客が面白すぎて。
和田君と秋元君、パパと子どもになってて仲良しすぎるし(笑)
「お父さんソフトクリーム食べたい〜!」「買うたろ!」
「宇都宮餃子食べたい〜!」「おっちゃんが焼いとるな、買うたろ!」
りんたこでの話によれば、シャトナーさんが和田君と龍君に何かやってほしいと言うことでこうなったとか。「和田でいい」ということで関西弁。パパなりと龍坊可愛い。
「これが栃木かーーーい!」
向かうバスの中で、会場には報道陣がいると大はしゃぎの総北。
小野田「七三分けにした方がいいですかね?」
鳴子「ワイの関西弁変に思われへんかな?」
今泉「あああああああ!俺、声がらがらじゃないかな」
と、大騒ぎのバス内とツッコミを入れまくる手嶋さん。みんなリクライニングにされるところ笑ったw
今泉「リクライニングもどしまーす」
↑半分くらい和田
そして、やってくる寒咲さん「本当はもっとイケメンでもっといいこえ〜〜〜〜〜♪です!苦肉の策です!」
これ大好きなので生で見れて嬉しい(笑)
総北は期待してバスを降りたものの、実際に取材されているのは箱学。
さすがは王者、キメポーズもお手の物。
インハイが始まると、ファーストリザルトを誰が獲るかの戦いに。
スプリンター対決。箱学からは銅橋、総北からは青八木と鏑木。
バカとは強いものなのだなと実感。
銅橋の獣のようなオーラにも怯まず挑む鏑木は強い。
そして、その場で的確な判断をし後輩に託した青八木も。
鏑木が自分はオールラウンダーだからと引っ込みそうになった場面でとっさにだしたオレンジビーナの神様の便箋(笑)
まさかこんなところでさっきの設定が生きてくるなんて…!
小野田を、総北をバカにした、銅橋なんて抜いてやれ〜!と鏑木が頑張るものの、銅橋にも負けられない理由がある。
体のでかさ、その気性等ではみだし者扱いをされていた銅橋だが、泉田だけは「はみ出せ」と言ってくれた。
体格や持っている武器を使えと。泉田は、銅橋の個性を認めてくれた人。
そんな泉田さんに出されたオーダー。ファーストリザルトを獲ってこい、そう言われて銅橋には獲ってくる以外の選択肢なんてない!
私はこういう関係性に弱い。この人!と決めた人についていく。強い信頼の元に、その人の言葉の通りに動きたい。その人のために働きたい、働きを見せたい。ある意味で主従のような二人だと思う。
スポーツ漫画全般に言えることだけど、主人公校から見れば敵校でもその学校にはその子たちだけのドラマがあるんだよね。
こういう信頼する先輩の為(小野田や古賀とかも)、親友のため(T2とか)、みんな自分以外の大切なものを背負って戦ってる。
小野田君がインハイが始まる前に自分のゼッケン1番の重みにプレッシャーを感じていた。
それは当然で、去年の優勝は三年生も含めた全員のもの。しかし、小野田くんは自分一人で”1番”を背負う気分になってしまい震えていた。
それを支えてくれるのはやっぱり仲間で、みんなで、仲間がいるからこそ背負うものの重み自体は増していくけど、仲間がいるからみんなで持てる。
あ〜〜〜仲間っていいな…なんて青春なんだろう…
まだその”みんな”をいまいち理解しきれていなかった鏑木君も、銅橋との勝負に僅差で負けたことでその重みを知る。
親友でインハイメンバーになれなかった段竹や、最後のインハイになる三年の古賀、インハイメンバーになることを競った杉元。
自分はその三人よりも強いから彼らを差し置いてインハイに出たのに、負けてしまった。
だから顔向けできない、そう思っている鏑木に三人は手を差し出してハイタッチしてくれる。
どうして、と思ってしまう鏑木のその感情こそが成長だな…と思うとまた感動して涙が。
彼自身元々チームをおろそかにする子ではないけれど、この辺はまだ一年生なんだなと思った。可愛い子です。
その後歌う時に、拳を上げられず気まずそうに下を向いていたけど、最後はみんなと一緒に力強く腕を振り上げていたり。
最初はどうなるかと思った鏑木君だけど、良い子でよかった。総北みんな良い子だ。総北以外もいい子だ…(涙)
まだまだインハイは始まったばかり。
良いものを観た。次も絶対にいくぞ!!
笑いと感動のバランスが本当に絶妙で、基本的にはストレートのお芝居だけどエンタメ性にも富んでいて観ていて飽きない。
カテコの「ひめのくるくるかたおもい」の時の醍醐くんが客席に向かって
「準備はいいですか〜?って言ったら、ミュージックスタート!って言ってください」
と言ったので「え?スタートしちゃっていいの?笑」と思っていたら他の面子からツッコミを受けていたので安心した(笑)
醍醐くんは本当に小野田君みたいにぽわ〜っとした子で可愛い。
それぞれの学校でアレコレ仕込んで小ネタをやるものだから、和田君が耐え切れずツッコミ。
和田君の「色々仕込んでくるなあ!」に対し、とんちゃんが横からひょこっと「大丈夫?何もやらなくていいの?」と余計なひと言。
「いいの?いいの?」としつこいとんちゃんに、鯨井君が便乗。
「本当にいいのか?ほら、練習してただろアレ」と言い始めて、本当に何もなくて困惑している和田君に客席も拍手して便乗ww
結局のところ何もせず終わった後「地獄みたいな先輩ばっかりや!!」と叫んだ和田君に「ごめんね」と言ったとんちゃんは、本当に葦木場くんっぽいなと(笑)
和田君は、きっと自分はツッコミキャラだと思ってるけど本当はいじられキャラだよなあ…本人はそう思ってないだろうけどってところが可愛いです。
ひめくるを踊る直前、泉田役の河原田くんが何かを置いていたのでなんだろう?と思っていたら終わった後、まつげが汗で取れてしまったので、置いたと(笑)
すかさず和田君が「片まつげくん」と呼んで「誰が片まつげくんだ!」とツッコミ。
和気藹々としていて、けれど締めるところは締まっているとても良いカンパニーだったと思う。
ペダステを観ていると、演劇って面白いな!と感じる。
舞台というものの可能性はまだまだ無限だ。
本来なら存在していないものが、舞台の上には見えてくる。
自転車が見える、自販機が見える、ロッカーが見える、トイレが見える。
こういう演劇が好きだ。
私は、豊臣贔屓で石田三成が好きだ。
歴史、特に日本史には全くと言っていいほど興味のなかった私が
戦国無双に手を出し、司馬遼太郎の小説を読むほどまでになったのは
全て、る・の祭典が始まりでした。
織田信長、徳川家康、そして豊臣秀吉。
あまりにも有名すぎるこの三人が何を行った人で、どういう人柄だったかなんて興味もなくまともに勉強さえしてこなかった。
せいぜい学生の頃テストのためにその場しのぎに覚えた程度。
かろうじて今でも覚えていたのは本能寺の変くらいで、それもどういうワケがあったかなんてどうでもいいことだった。
そんな私はこの作品を観たことで、つじもっちゃんの演じる殿が好きになった。豊臣秀吉が好きになった。
好きになったから勉強した。秀吉が辿った、信長の死後から天下統一そして晩年へという流れを知っている。
だからこそ、今回の続編である猿狸合戦はとても怖かった。
脚本を担当されたのが納祭の赤澤ムックさんというのもまた、怖かった理由のひとつ。
良い作品になるに違いないという期待と共に、あの容赦のなさ、身構えます。
秀吉がどんな人物として描かれるのか。
辻本秀吉はとても穏やかで優しくて、ついていきたくなる、殿!と呼びたくなる人。
そんな人物が、どう変わっていくのか。
【あらすじ】
時は戦国。本能寺の変から約2年。清州会議を経た、賤ヶ岳の戦いから更に後。
信長の後を継いで、この戦乱の世で「天下人」となるのは一体だれか…。
誰よりも心優しく、貧しいものが殺されていく世の中を嘆き、自分がこの世界を、殺されていく人たちを守りたいと心に誓った、あの羽柴秀吉は…変わっていた。
天下が近くなればなるほど、秀吉は強かに、そして少しずつ冷酷に。 しかしそんな秀吉に、人々は従い始める。
同じころ。天下統一を目指す戦に名乗りを上げた男が。
彼の名前は徳川家康。人を動かす能力に秀吉以上に長けた男。 じりじりと頭脳戦を繰り広げる、秀吉と家康の猿と狸の化かし合い合戦の決着とは…?
更に、大阪城築城へと動き出した秀吉の想いとは…。 その後の秀吉の物語。
公式サイトより
信長の死後、本来であれば織田を継ぐのは信忠の息子・三法師だが彼はまだ幼い。
信長を討った光秀に”敵討ち”をした秀吉が、幼子の代わりを務めたところで文句を言う者はいない。言えるはずがない。
今秀吉に逆らうこと、それは織田家への謀反と変わりない。
そんな現状に不満を持つ者がいて当然。
あちこちに愛想をばら撒く人たらしの猿・豊臣秀吉。
不満を持つ者の一人で策略家の狸・徳川家康。
天下人の座を奪い合い争う二人の、猿と狸の化かし合い。
もう公演から時間も経っているので、結論から。
幼馴染である前田利家が心配そうに見つめるように秀吉は、確かに以前と比べ狡猾に冷酷になっているように見えた。
対立しいがみ合う徳川家康との争い。
家康が上手か、いや待てよ秀吉の方が上なのか。それを繰り返し、戦い、そして家康の上洛を巡っての駆け引き。
千利休が言ったように、天下が近付けば人は変わってしまうのか。
しかし、辻本秀吉は、あの時のまま変わってなんていなかった。
家康上洛の前の晩、秀吉は家康の元へ共もつけずに現れた。
挑発する秀吉を、家康は服部半蔵の目の前で切り付けた。
倒れる秀吉、嘆く半蔵。
これで徳川家は終わりだ──
と、思ったら笑いだす家康と秀吉。
切りつけられ息を引き取ったはずの秀吉まで笑い転げているとは。
なんとここまで、いや明日からも、全ては秀吉と家康による大芝居だった。
家康は自身の息子が切腹を命じられると、秀吉に助命嘆願をしていた。
「どうか命だけは」その言葉に秀吉はただ「はい」と答えている。
まさかそんな返事がくるとは思ってもいなかったのだろう家康がもう一度同じ言葉を口にすれば、秀吉は再び「はい」と答える。
驚いた表情の家康。
秀吉は、もう二度と竹中半兵衛の息子・重太郎の時のようなことがあってはならないと考えていた。
だから、家康の息子の命を助けこっそりと逃がしてやることにしたのだ。
秀吉の言葉を聞いた瞬間に、この話がる典の続編である意味、る典の秀吉である意味を理解した。頭の中で、秀吉と半兵衛の首実検の場面がフラッシュバックした。
ここにいる秀吉は、私が好きになった秀吉だと。辻本秀吉は何も変わっていないのだ。あの時のまま、心優しい殿がいる。
今でも息子は元気にしている。そのことに恩を感じている家康は、秀吉を天下人にするために自ら対立する役を買って出たのだった。
敵が多い秀吉にとって、影響力の強い家康が影で味方になってくれることほど心強いことはない。
家康が秀吉を天下人と認めることで、敵となりうる武将たちも納得するだろう。
全ては明日の為。
明日の家康の上洛の日、その日その時こそが天下を掛けた大芝居の見せ場。
まさに”猿と狸"の化かし合い!
もう、すっかり化かされた!
ムックさんがネタバレ禁止でとツイッターでおっしゃっていたので何かあるんだろうとは思っていたけど、まったく予想がつかず。
ムックさんは言葉遊びが上手な人で、納祭のリーディングの「綿麻呂の独白(毒吐く)」の時におお!と思っていたけど。やはり今回も。
騙された〜!と思いつつ、この感じはとても気持ち良い。
それにプラスして、最低限のセットに小気味良い音楽、キラキラの照明(笑)
あと、るひまらしいなと思ったのが衣装とメイク。
小さな劇場でそれも歴史ものなのにスタイリッシュ寄りのアイラインの入れ方だったり、秀吉は金髪で家康の髪にはメッシュが入ってたりするのがとても好き。
る・フェアのヘアメイクなんか特に好きだな。
徳川家康◆鳥越裕貴
→私は徳川家康が好きではない。
だから、鳥越君が家康と聞いた時にはどうなることかと思ったけど凄く良かった。
家康らしい狡賢さの中にある鳥越君らしい弄られキャラっぽさやコミカルな雰囲気が、絶妙なバランスで愛されキャラな家康を作り出していた。
加藤啓さんとの絡みはとっっっっても大変だったと思う(笑)
腹太鼓のくだりは、特に千秋楽は笑いが止まらなくて大変だったw
半蔵に顎を掴まれて「わしの顎がもっと割れたらどうするんじゃ!!!」と叫んだ瞬間もう笑いが止まらずw
相変わらずの顎いじりですが、鳥ちゃんの切り替えしが面白いので”この人これしかないね”にはならない。頑張って元の流れに戻そうとしたり、必死にツッコミをいれるがために言い間違いをして半蔵や数正にツッコムはずが「わしは!」と言ってしまい「今自分にツッコんだのかわしは!?」とテンパったり。本当に貴重なキャラだ。
アフタートークでは、る典で演じた清正のことを「清康」と言ってしまったり、一日三公演で脳内も混乱していた模様。
石川数正◆二瓶拓也
→へいにーはさすがの安定感。
着物を着ての所作も綺麗。個人的に今作の登場人物の中で数正が一番好き。
人柄もよく、忠誠心があり本当に心から殿を慕っている人。
数正が家康の元を離れる時や、秀吉の元にいる数正と家康が再び出会った時のくだり。
とてもグッときた。
一日に三回公演はへいにーにとっても初めて。もう一公演できそうという発言をするもつじもっちゃんと、るひまさんは本当にやりかねないという話になり「もう限界です」とのこと。笑
前田利家◆蒼木陣
→今回初めて知った子で、彼自身も初めてのる・ひまわりさん。
さっそく加藤啓さんにまとわりつかれて洗礼を受けていてかわいかったですw
つじもっちゃんにも「今回この制作会社は初めて?どう?」「バタバタしてますね」「大丈夫、このバタバタにも慣れるからw」とやりとりをしているのが微笑ましかった。
前田利家といえば秀吉の親友で、下剋上の時代らしくない真っ直ぐな人柄のイメージ。
蒼木くんはそれにぴったり合った、若さと溌剌とした雰囲気で利家を演じてくれた。
素直なお芝居がとてもよかった。今後の年末のお芝居にも出演しそうな若手の子。
織田信雄◆碕理人
→同時に柴田勝家も演じられていました。
どうしてもそちらは兼崎勝家のイメージが強すぎて違和感が拭えず。理人君が悪いわけではなく。
ただ、信雄に関してはもう理人くんしか演じることのできないところまでの仕上がりっぷりだった。
”バカ王子”って感じの役で、下手すれば痛々しくなるかイライラさせてしまいそうなキャラを、笑えるところまで持ってきてくれる。
お馬鹿な子に徹することに変な照れがない。細くて長い脚に白タイツがまた絶妙にシュールでした。
なか、朝日姫、ねね、服部半蔵◆加藤啓
→啓さんはもう本当に本当に面白い。
る典のオンジが大好きで今回も楽しみにしてました。
秀吉を支える三人の女性を演じる時の若手への絡みっぷりはもうさすがですね。ねねの時の「ねねだよ」っていうちょっと一昔前のグラドルっぽい芝居が最高でw
そして服部半蔵の時の口で伝える忍者の動きとか「殿、こちらへ」って言う時の手の動きとか、とにかく笑いが止まらずww
半蔵にしろ朝日姫や秀吉の母にしろ、鳥越くんへの絡みが一番えげつなく。
啓さんのボケ続きに鳥越君も「先に進ませてくれ!!」と絶叫。
しかし、最後の挨拶では控えめな啓さんでした(笑)
羽柴秀吉◆辻本祐樹
→私が好きになった秀吉がそこにいました。
優しい声に柔らかい表情。それにくわえて、少し冷めたような表情も見せるようになった秀吉。
る典の時とは同じ人だけれど間違いなく時を重ねた、そんな辻本秀吉。
ここまでたどり着くのにたくさんの出来事があった。重太郎の死に未だ心を痛めることのできる秀吉には辛いだろう。
利家に対し「おまえはそんな風に笑うな」と言う姿は、自分は下剋上の時代に染まり変わってしまったがそれでいい、だが利家にはそうなって欲しくないという心の表れだったと思う。変わりゆく自分に、秀吉自身もまた心を痛めているがそれを隠している。
優しい辻本秀吉だからこそ。こうしてこの人は天下を取りに行くんだな。ついていきたい!
つじもっちゃんが座長として気を遣っているのは蒼木くんへの声のかけ方でもわかるし、人柄が見えてきて頼もしい。
お客さんが楽しんでいるかもちゃんと気に掛けてくれている。そして、続編への期待を隠さない姿も好き(笑)
ぜひ!猿狸は続編が観たいし、つじもっちゃん座長の年末の期待もし続ける。
石田三成◆安西慎太郎
→安西三成は、どうした?笑
ずんどこみっちゃんよりもひどくなっていたけれど、インフルエンザということなので仕方ないのでしょう。顔色の悪い安西君が着ると寝間着もまるで死装束。
しかし、やはり私の好きになった石田三成がそこにいた。殿をただ真っ直ぐに慕う姿。
幕が開いて最初の登場人物紹介のところではゲストが秀吉の名を呼ぶので、それだけで込み上げてくるものが有った。
清正や正則の話になると二人のことを認めていることを吐露し、けれどそれを指摘されると自画自賛を始め照れ隠しのような態度。不器用な三成らしい。
秀吉がどう変わろうと、天下や世がどう動こうと、三成はただ殿の後をついていく殿の天下を信じるという意思しかないのだな。
島左近にくわえ、新之丞のエピソードから禄高の話まで出て石田三成好きとしては最高の数分間。
新之丞に禄全てをやって家臣にしていた三成。「あの時の私はもう居候みたいなもんでしたからね!?自分のやった禄でww養われてww」
最後は「ジャスティス!!」と叫んで去っていった三成。やはり、安西三成は情緒不安定である。
最後のアフタートーク時につじもっちゃんにジャスティスのことを聞かれて「(理人くんのが)ウケてたからやった、そうじゃなかったらやらなかった」などと発言w
トーク終わりですよの合図が鳴るとおそらくわかっているくせに「なんの音ですか?」と聞き「終わりの合図だよ」と言われると「やだやだやだ!」と拒否ww
「お前三回公演やってねぇだろ!お前が言うな!笑」と返され笑っていました。
竹中半兵衛◆木ノ本嶺浩
→半兵衛殿、期待を裏切らぬ気持ち悪い登場の仕方。
「化けて出ました」まるで台詞の後にハートマークが付きそう。
「成仏してくれ!」と言った秀吉wに対し幽霊ライフを満喫しているらしい半兵衛殿。
ふざけたようなしりとり、最後に”ん”をつけてしまった秀吉に「ンジャメナ」と返す。変わってないな…。笑
しかし、秀吉が吐露した天下を取ることへの重圧や不安の欠片をしっかりと拾って導いてくれる。
天下人が背負う重責をそれはそれと理解しながら、秀吉が悪いわけではないのだと。
その姿を見ていると、殿のため殿の今後の為、それゆえに官兵衛のため、重太郎を犠牲にしたあの半兵衛殿なのだと改めて思う。
そして、半兵衛がこうして秀吉を信じ続け導いてくれるのも、殿への信頼あってこそ。それは、秀吉の人柄あってこそ。リーディングの二人のストーリーを思い出した…。
みねくんゲストで、まさかこんな話になるとは思わず、不意打ちに泣きそうになりました。
秀吉の天下はたくさんの人の意志、夢、命を礎にして成り立っているものなんですね。
しかし、去った後にひょっこりとカーテンから顔をのぞかせているのを見ていると半兵衛殿はやはり半兵衛殿だなと。笑
笑いとジンとくる感覚、まさにるひまさん年末の作品の続編なんだなと実感しました。
この後の秀吉がどうなっていくのかもぜひ見たい。「今のところはな」期待してます!
そして欲を言えば、安西三成での関ヶ原もお願いしますその時は清正は鳥越君でお願いします…