大きな効果を得られるインプラント治療ですが、そのマイナス面も知らなければなりません。
最大のデメリットは費用が高額になることです。
治療の内容や、インプラントの材質によっては数十万円かかることも覚悟してください。
それから、治療が失敗すると、場合によってはかなり深刻な問題が起こることもあるというのも、デメリットの一つです。
障害が残るばかりか、死亡事故も実際に報告されています。
人工歯根を骨に埋め込むことに、抵抗がある方もいるかもしれませんが、それによって金属アレルギーを起こすことはまずありません。
人工歯根はチタンが多く、他の部分もセラミックや金など金属アレルギーがほとんど起こらない素材を使っているためです。
インプラント治療は基本的に保険外治療で全額自費を覚悟しましょう。
ですから、不安を取り除くためにも、金属アレルギーを持つ患者さんは遅くとも手術の前までに、歯科医に確認しておくと一番良いでしょう。
手術によって、人工物であるインプラントを体内に埋め込むので手術が無事終わっても、患者さんのほとんどは違和感を感じるのが普通です。
腫れがおさまると違和感は薄れるため腫れが気になっても、舌などで触るのは止めてひたすら辛抱が大事です。
十日以上経ったときに違和感が変わらない、あるいはさらにおかしく感じる場合や、痛み、腫れ、出血、発熱など他の症状も続く場合、原因を探り、対応していかなくてはなりません。
こうなれば我慢は必要ありません。
すぐに診療を受けましょう。
1年近くもかけてインプラントを定着させ、やっと歯のある日常が戻ってきたと思っても、やれやれこれで一段落だ、と気を抜くわけにはいきません。
治療後の綺麗な状態を維持していけるかどうかは、治療後のメインテナンス次第なのです。
劣化させないための口内ケアを歯医者さんや衛生士さんが教えてくれますから、毎日欠かさず行うようにしましょう。
日常的な努力を積み重ねることが大事なのです。
その上、インプラントは普通、神経を抜いた歯に施すわけですから、異常に気付くのも遅くなります。
治療後も定期的に歯科に通い、検診を受けるようにしてください。
人工歯根と上部構造(義歯)を繋ぐ金具をアバットメントと呼びます。
インプラントは、全てが同じ構造ではなく、各パーツの構成により何種類かのタイプがあります。
インプラント(人工歯根)とアバットメントが一体である「1ピース・インプラント」、あるいは1ピースタイプと呼ばれるものと、これらが歯根部と支台部に分かれている2ピースタイプがあります。
二回法の施術には必ず2ピースタイプが用いられるわけですが、これはさらにそのコネクション部分の形状により、二つのタイプ(エクスターナル・コネクション、インターナルタイプ・コネクション)に分かれます。
この内、インターナルの方がアバットメントの接続が容易と言われています。