千葉県 新型コロナの検査の補助金 不正申請分を不交付に

07月14日 18時28分

新型コロナのPCR検査などの費用を件数に応じて補助する千葉県の事業で補助を申請した医療機関が検査件数を水増しするなどの不正を行っていたことが分かり、県は不正が判明した去年7月から9か月間のおよそ1万8000件分の補助、1億6000万円全額を交付しないことを決めました。

千葉県はおととし12月からことし3月まで、新型コロナのPCR検査や抗原検査が無料で受けられる事業を行い、検査を担った医療機関などにその費用を件数に応じて補助しています。

県によりますと、この事業で検査を実施した県外の医療機関が去年7月からことし3月までの9か月間の検査件数を水増しして補助金を申請していたことが交付前の調査で分かりました。

医療機関が提出した、検査を受けた人の資料に存在しない地名や同じ携帯電話番号が400件近く記載されていたということです。

県はこの期間の、およそ1万8000件分の補助、1億6000万円全額を交付しないことを決め、14日、医療機関側に通知しました。

この医療機関には去年6月1か月分の補助およそ100万円をすでに交付しており、県は不正がないかを確認し必要に応じて対応することにしています。