俳優の向井理が主演し、9/9に最終回を迎えたTBS系連続ドラマ【神の舌を持つ男】が12/3に『RANMARU 神の舌を持つ男〜(中略)〜鬼灯デスロード編』として映画化されることがわかった。舌で舐めるとすべての成分を分析することができてしまう特殊能力=「絶対舌感」を持つ男・朝永蘭丸(ともなが・らんまる/向井理)と奇想天外なキャラクターたちが出向いた旅の中の温泉を舞台に様々な殺人事件に巻き込まれながら、その舌で事件を解決するギャグミステリーの世界観はそのままに、ドラマ版と同じく堤幸彦氏が原案・監督を務め、ドラマ[相棒]シリーズの櫻井武晴が脚本を手がける。
最終回では唯一、口内細菌を気にすることなくキスできる相手・ミヤビ(広末涼子)を求めて出向いた旅先で、ようやく巡り合いながらも失恋した蘭丸は、温泉地で事件を解決し、腐れ縁で旅を続けていた甕棺墓光(かめかんぼ・ひかる/木村文乃)と宮沢寛治(みやざわ・かんじ/佐藤二朗)とも別れる。傷心のひとり自分探しの旅の途中行き倒れてしまった蘭丸が、とある村で新たなる“口に合う女性”と出会うところから映画はスタート。怪しげな鬼灯(ほおずき)村で目を覚ます。人工呼吸された時、口内の細菌になぜか不快感のなかった女医、りん(木村多江)に興味をもった蘭丸は、例によって伝説の三助として語り継がれる「大津のヘースケ」の孫であることを生かし、村の温泉で働くことにする。そんな矢先、村でまたしても殺人事件が発生。蘭丸は舌を使い事件解決に奔走し、村に隠された秘密をも明らかにしていく。
堤監督が20年来温めてきたアイデアを実現したTBSのコミカル・ミステリードラマ【神の舌を持つ男】は、全国の秘湯と呼ばれる温泉地を舞台に、舌に乗せたものを検査機器並みの精密さで分析できる“絶対舌感”を持つ蘭丸らひょんなことから知り合った男女3人が、一台のボロ車に乗って温泉地で寝食を共にしながら、謎の温泉芸者“ミヤビ”を探す秘湯の旅に出て、行く先々で殺人事件に巻き込まれる……という日本全国を旅するコミカルミステリー。向井君と堤さんは連ドラ初タッグで、ハイテンションな流浪の骨董屋で2時間サスペンスマニアの“ウザカワ女”甕棺墓光(かめかんぼ・ひかる)役で木村文乃、暴走しがちな2人を鋭い突っ込みでまとめる唯一まともな人格者?の宮沢寛治役で佐藤二朗も出演。ギャグやパロディー満載の“堤ワールド”全開のやりとりを繰り広げてきた。
向井君、木村サン、佐藤サンのおなじみメンバーに加え、今回のマドンナで新たな蘭丸の"口に合う女"美人村医者・武田竜胆(たけだ・りんどう)役として木村多江、全身ウェスタン風の衣装に身を包み多彩な山形弁を操る、蘭丸が新たに世話になる温泉旅館“菩辺美庵”(ぼへみあん)の若旦那・野々村龍之介(のむら・りゅうのすけ)に市原隼人、その旅館を営む葛城ユキを神とあがめる女将に財前直見、村で採れる水工場の女社長に黒谷友香などが参戦。それぞれが濃いキャラクターであることが伝わってくる。鬼灯村の謎も提示され、それらがどう事件と絡んでくるのかミステリー好きも興奮する内容に!
同作の正式タイトルは『RANMARU 神の舌を持つ男 酒蔵若旦那怪死事件の影に潜むテキサス男とボヘミアン女将、そして美人村医者を追い詰める謎のかごめかごめ老婆軍団と三賢者の村の呪いに2サスマニアwithミヤケンとゴッドタン、ベロンチョアドベンチャー!略して…蘭丸は二度死ぬ。鬼灯デスロード編』。いかにも堤ワールド全開なタイトルに決定した。覚えきれない場合は『RANMARU 神の舌を持つ男』という省略版タイトルもあるのでこっちを覚えよう。
映画公開決定に併せて、劇場版のポスタービジュアルと予告編映像も到着!ポスターは、あまりに長すぎる作品タイトル、ドラマでお馴染のポンコツ3人組の喜怒哀楽な様子に混じり、手ブラをするスケバン、裸の大将風の男…堤ワールドらしいキャラの濃い面々と数々の小ネタが所狭しと詰め込まれたド派手なビジュアルに。一方予告編映像はというと、超本格派ミステリー…かと思いきや、やっぱりゆる〜い!「堤幸彦監督シリーズ最高傑作誕生。多分」という煽り文句の後、よれよれの帽子としわだらけの袴という金田一耕助を思わせる格好の向井君や、ウエスタン風の出で立ちで山形弁を話す市原君らが登場。ペロリと舌を出し謎を解く蘭丸に、事件を騒ぎ立てる2サスマニアのウザカワ女・光、そして1人冷静沈着な史上最強のツッコミおじさん宮沢に、美人村医者、なぜかウエスタンな旅館の若旦那、天然水を輸出する麗しい女社長に怪しい老婆たちなど、強力なキャラクターが大集結し、クスッと笑える仕上がりとなっている。その後、木村多江らが暮らす人里離れた村で奇妙な殺人事件に巻き込まれていく向井君たちの姿が切り取られていく。堤監督お馴染みのハイブローかつナンセンスなギャグが次々と映されている。
撮影は6月、7月に静岡、京都、山梨などオールロケで敢行し、完成は10月末を予定している。
◎『RANMARU 神の舌を持つ男〜(中略)〜鬼灯デスロード編』あらすじ↓
「絶対舌感」という特殊能力を持つ男・朝永蘭丸(向井理)は、唯一、口内細菌を気にすることなくキスできる相手に失恋し、傷心の旅の途中、行き倒れてしまう。気がつくと、そこは怪しげな鬼灯村。人工呼吸された時その口内の細菌になぜか不快感のなかった女医・りん(木村多江)に興味をもった蘭丸は、伝説の三助として語り継がれる「大津のヘースケ」の孫であることを生かして、村の温泉で働くことにする。
甕棺墓光(木村文乃)と宮沢寛治(佐藤二朗)が蘭丸を追って村にやって来た頃、村の空気は次第に不穏さを増していく。鬼灯村は玄武岩が多い土地柄で良い成分の水が沸く。そのため、住民たちは温泉で村おこしをしようと試みていたものの、最近、黒水が出て対処に追われる上に、不吉な鬼火が目撃され、さらには秘かに語り継がれていた「子殺しの温泉」という曰くつきの悪評が明るみに出て、問題てんこもり。村が大騒ぎになっていた頃、大陥没地帯で遺体が発見された!殺されたのはりんと恋仲だと噂されていた卜真だったことから、たちまちりんに疑惑の目が向けられる。りんは事件と関係しているのか?不吉なことが次々と起る理由は一体…。そして、りんを責めるように老婆たちが集まって歌い踊る妖しい「かごめかごめ」に隠された謎とは――?
▼向井理コメント
さぁ、まさかの映画化です。
更にスケールアップした映像と、夏のオールロケの過酷さ。
存分に味わえること請け合いでございます。
旅は道連れ世は情け。
またお付き合い下さい、彼らの旅に。
▼木村文乃コメント
堤監督とまたご一緒できてとてもうれしいですが、甕棺墓光というやっかいな役にドラマが終わって癒えた傷がまたえぐられそうです(笑)。堤監督からの挑戦状…向井さんと二朗さんと一緒に楽しくやりきろうと思います!
▼佐藤二朗コメント
不可思議3人旅、映画も是非お付き合いを。ドラマでご披露した僕の怠惰な肉体も映画では少し引き締まります。嘘です。怠惰なままです。怠惰、健在です。そんなことはいいんですが、ドラマ以上に破天荒な堤ワールド、是非劇場でご堪能を。映画もトッチラカッタまま、飛びます。
▼木村多江コメント
ヒロイン、という響きに惑わされ、気がついたら、堤ワールドに蟻地獄のように引きずり込まれて、自分を見失う可笑しさにハマってしまった。堤監督恐るべし。
皆さんにも、この蟻地獄、是非体験していただきたいです。
▼市原隼人コメント
まさに堤監督の世界観全開、鬼才というのはこの監督の為にある言葉だと実感しました。
ブレーキの壊れたジェットコースターの様に予想の出来ない角度から駆け抜ける演出に、もう笑いが止まりませんでした!!
自分も完全に振り切り、作品の中で精一杯生きています。この作品でしか見る事の出来ない全てのキャストの姿に驚愕する事間違いありません!! 是非、お楽しみ下さい。
▼堤幸彦監督コメント
キャスト・スタッフのこの作品にかける熱い想いはとどまる所を知らず、ついに映画になりました。引き続き、皆様の叱咤激励、ご支援を頂ければ幸いです。
今回の蘭丸はどんな事件の真相を“味わう”のか、今から楽しみに待ちたい。