日本映画への愛に溢れるジョン・ウー監督が、日本でのオールロケを敢行し、高倉健主演の伝説的名作[君よ憤怒の河を渉れ;'76]の再映画化に挑んだ映画【追捕 MANHUNT】の邦題が『マンハント』に決定。ギャガ配給作品として2018年2/9に全国公開されることが明らかとなり、本作の日本版ポスターと特報が解禁された。

実直な国際弁護士ドゥ・チウ(杜秋)がある日、目を覚ますと、女の死体が横たわっていた。自身の送別パーティー後、突然、同僚女性殺害の容疑をかけられる。現場は彼が犯人だと示しており、突如として殺人事件に巻き込まれてしまう。罠であることに気づき逃走するチウ。杜秋逮捕に全身全霊を傾けている孤高の敏腕刑事の矢村聡は独自の捜査でチウを追っていくが、次第に事件に違和感を覚え、容疑そのものに疑問を抱き始める。やがてチウを捕らえた矢村は、警察への引き渡しをやめ共に真実の追究を決意するー。

世界中のアクション映画ファンを熱狂させたジョン・ウー監督独自のアクション流儀はそのままに、チャン・ハンユー、福山雅治ら、アジアや日本を代表するキャストがスクリーン上で躍動する。本作は[レッドクリフ]シリーズのジョン・ウー監督、久々のアクション映画で、舞台は日本。大阪を中心に、昨年、撮影が行われた。

映画は、西村寿行さんの小説[君よ憤怒(ふんぬ)の河を渉(わた)れ;徳間書店]の再映画化。同作は1976年に高倉健さんと中野良子さんの出演で映画化され、中国で[追捕]というタイトルで公開されてブームを巻き起こした。

中国人俳優のチャン・ハンユーが無実の罪を着せられ逃亡する弁護士、ドゥ・チウを、福山雅治がそれを追う孤高の刑事、矢村聡を演じており、ベネチア国際映画祭やトロント国際映画祭など、世界各国の映画祭で上映されるや話題をさらった。

共演にはアンジェルス・ウー、桜庭ななみ、池内博之、TAO、トクナガクニハル、矢島健一、田中圭、ジョーナカムラ、吉沢悠、友情出演に國村隼、特別出演として竹中直人、倉田保昭、斎藤工が名を連ねている。なお[君よ憤怒の河を渉れ]では福山サンが演じた矢村警部役に原田芳雄、チャン・ハンユーが演じた弁護士役に高倉健がキャスティングされていた。

このたびYouTubeにて解禁される特報では、ホームから電車が迫りくる線路に飛び降り逃亡するチャン・ハンユーのアクションや、走り出す直前の水上バイクに飛び移る福山雅治のアクションなど、多くのアクションシーンが登場する。

特報終盤、襲い来る敵に向けて手錠で繋がれながら銃弾を放つド派手なガンアクションシーンは、息することを忘れるような迫力と臨場感。もちろんジョン・ウー監督ならではのスローモーションシーンや、白い鳩なども垣間見られ、アクションファン期待の特報となっている。福山サンの珍しいアクションシーンに加え、ドゥ・チウと会話するために英語を話す福山サンの演技にも注目だ。

解禁されたポスターには「逃げる者、追う者、魂の出会い。」というコピーがあしらわれ、1丁の拳銃に込めた弾丸を2人の男が手を取り合って共に撃つという構図。2人の頭上にハトの羽が舞っており、ウー監督作品らしいビジュアルに仕上がっている。

『マンハント』の撮影監督は石坂拓郎、美術監督は種田陽平、音楽は岩代太郎、アクション振付は園村健介、衣装デザインは小川久美子が担当した。

なお同作の公開日が2018年2/9に東京・TOHOシネマズ新宿ほか全国で上映されることもあわせて発表されている。また11月20日に北京でプレミア上映が実施。福山雅治やジョン・ウー監督らが参加した。