小ネタ。明るくはない…。
「ねぇ、でも、イルカ先生」
ぽつんと呟く姿は、小さな子どもみたいで。
ぐるりと腕に巻かれていく包帯を眺めながら、時々思い出したように痛みに顔をしかめている。
「芽が出たら、毒を持っているかもしれないんだよ。それが、いつどこで、里に危害を加えるかもしれない。イルカ先生に危険が及ぶかもしれない」
誰よりも強い筈のひとが、今にも泣きそうに目を細めて。
「そう考えたら、目に映るものは赤子の一人だって生かしておけない」
村をひとつ、殲滅した。
目に映る者を全て皆殺しにした。
任務の範囲を越えて、殺しすぎてしまうのだ、と。
そんな彼の「報告」を聞いて、どうしてそんな残酷な真似ができるんだ、と、詰ったこともあった。
酷く傷付いた目で、ごめんなさいと謝られた。
だけど、止められないんだと。
迷子になって、途方にくれている子どものような顔で。
泣くことも出来ずに、俯いていた。
あなたの腕に巻いた包帯を見て、初めて気付いた。
あなたが恐れるもの。その根源が。
「カカシさん」
手当てを終えた彼の腕を撫でて、できるだけ穏やかな口調で語りかける。
「あなたの目に映るもので、里を…。俺を、失うかもしれないって、不安になるものがあるなら」
失う、の言葉に身を竦ませた彼の頭を優しく撫でた。
「そんなもの放っておいて、さっさと任務終わらせて帰ってきて下さい」
でも、と呟かれる反論を遮る様に、彼の身体を抱き締めた。
「帰ってきて、俺を抱き締めて下さい。そしたら俺、大丈夫だって言ってあげられるから」
もう一度、慈しむように白銀の髪を撫でる。
「愛してるって、言ってあげられるから」
あやすように背中を叩いてやったら、顔の横で何度も何度も頷く気配と、此方に回る両腕の温もりを感じた。
白い腕に巻かれた、白い包帯が視界の隅に映る。
あなたを失うかもしれないって、不安になって初めて分かった。
あなたはただ、愛し方が解らなかっただけなんだね。
布団の中から書いてます←
お久しぶりでございますー。
仕事がとりあえず一段落したので浮上。
俺…このデータ入稿が終わったら…結婚するんだ…。
気分はこんな感じで(笑)
もっとすっぱーさっぱーででーんみたいに仕事できるようになりたい(ででーん?)
閑話休題
8000ヒットありがとうございます〜(*>_<)
個人的に8015は誰が踏んでくれたのかしら…なんて…。
やおいごー。
更新ないにも関わらず、拍手もぱちぱちもらえてありがたいです!
拍手…ネタはあるんだネタは…でも拍手にしては長くなりそうな予感…。
そういや今月は一大イベントがあるではないか!
…中止のお知らせありませんか。色んな意味で。←