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夜も更けてますけど

なんだかちょっとカカシさんとイルカ先生について考えてみる。

あの二人の好きなとこって、やさしいところも勿論だけど、人としてまっとうに苦しんでる所じゃないかなと思う。

特にカカシさんは、心の面ではむしろひとより脆いんじゃないかと…。
人より優れててもそれを鼻にかけてるなんて事は全然無い訳で、むしろ後悔ばかり背負って生きてるわけで。
そんで、多分、幸せになる権利ってのを自分で放棄しちゃってんじゃないかなーと思うんですよね。

そういう意味で言うと、イルカ先生はよっぽど心が強いと思う。
辛い事があっても前を向いて幸せになろうとするし、他人の幸せだって全力で祈る。

優しくなるには時に強さが必要なんですよねー。そうじゃないと痛みや苦しみを感じる度にへばっちゃう。優しい人は人より感じやすい分、人より苦しい目に合ってしまうから。不条理なようで、実はそれが当然なんですよね。だって優しいんだもん。人より余計に痛みを背負っちゃうんだから。

だから、カカシさんは優し過ぎるのかもしれん。それに対する強さが足りないのかもしれん。

だからこそね、だからこそ、カカシさんが好きだなぁと思うんだ。
だからこそ、一番に幸せになって欲しいんだ。
んで、カカシさんは自分で幸せのなり方がわかんないと思うの。
だから、幸せにしてくれる人が必要だと思うの!

カカシさんのこと、イルカ先生の手で幸せにして欲しいって思うのはこういうことだったのか、と、書いてて気付いた(笑)

イルカ先生なら、俺がカカシさんを幸せにしてやるんだ!ってぐらいの気概で望んでくれると思うんだよ!
幸せにしてもらいたいなんて全然思わなくて、ただカカシさんの為に一生懸命になってくれると思うんだよ!
で、それでカカシさんが幸せになればイルカ先生も幸せ、結果二人とも幸せ。

これだ!私の理想のカカイル!
基本どんなカカイルも好きだけど、根底はここから全然ぶれてないと思う、はまった当初から。

いや、なんか夜中に急に語り出してすみませんね…。
でもなんか、こう、急に思考が止まらなくなって。

カカシさんの右目を細めた笑顔がやっぱり好きだなぁと思いながら、眠りにつきまーす。

おやすみなさーい!

さむいよ!

さむすーぎてー、さむーすーぎてふるーえるー♪

えらく急に寒くなりましたが、みなさん風邪など引いておりませぬか?

どうもうずです。
お久しぶりです。

ほんともう急に寒い。
涼しい期間ももちろんあったけど、でもこんな早足で冬が来るなんて聞いてないよ!
それに冬は乾燥がね…ほんと辛い…毎年言ってるけど…。

こんな事わざわざ日記に書く事でも無いな…(今更)

えと、なんかちょみっと書いてみたパラレルのやつはすごく見切り発車なので小出しにするかお蔵入りにするか、うまくいけばちゃんとまとめてアップするかしたいと思います…(笑)

しばらくはお題とかぽちぽち更新したいなー。

でも書く気が起きるのって決まって夜中。
ほんと不思議なくらい夜中。

もうちょっと、夕食後とかにわいてくれてもいいんだよ、やる気さん。


と、まあ、脈絡のない日記ですみませんー_(:3」 ∠)_

ぱられるれる

※先日投下したパラレルkkirの続き(笑)とりあえず事情が見えるぐらいまで続けたい気もする。もしくは浮かんでるネタが尽きるまで。
パラレル、人外、主従、などなど抵抗ある方はご注意。










「大雑把な国なんだよ、此処は」

主となった男に連れられて訪れた場所は、緑が豊かで綺麗な国だった。
敷き詰められた石畳も、レンガ造りの家々も、区画にそって丁寧に建ち並んでいる。

「この辺は…城下町っていうのかな。ま、そんなに広い国でもないし、貧富の差もそんなに無いと思う。先代がよく治めたんだろうね」

説明を受けながら男の後ろをついて歩く。暫く歩くと、円状に広がる広場に出た。中央には小ぶりの、けれど美しい噴水がある。 
人通りも多く、すれ違う人々の表情は明るい。ここは統制のとれた平和な国なのだと分かる。

「先代が、ですか?」
「うん、先代。ついこの間、君主が変わったばかりだから。それでも混乱がないのは、先代の君主の信頼に置けるところだと思うよ」 

そこまで話し終えたところで、すれ違った女性がふと男の顔を見上げ、おや、と呟いた。

「当主様じゃないかい。どうしたんですか、こんなところで?」

おおらかでふくよかな中年女性、といった様子の彼女は、気軽な調子で声をかけてきた。
当主、ということは、この女性も彼に仕える女給のようなものなのだろうか。

「ん、ちょっと私用でね」
「そうですかい。でも、当主様とあろうものがあまり城をお開けにならないで下さいよ」

からからと明るい笑い声を残し去って言った女性の一言は、どこかが酷く奇妙だった。

「城?」
「うん。そんなに大したものじゃないけど」

何やら事情が見えてこない。
冷静に考えれば、俺はこの人の素性を一切知らないのだ。

何せ、出会ったのは「あの森」だったし、あの時の俺はまともじゃなかった。
名を与えられ、それに縛られる事を容易く赦し、一生を彼に仕える事に捧げる覚悟ができてしまう程。
それにあの森からこの国に辿り着くまでの数日の間も、彼の素性についての話は一切しなかった。

「着いたよ」

彼の言葉に我に返り、前方を見る。
格子状の大きな門の先の先に、ソレはあった。

「ね、大したことないでしょ?」
「…十分立派だと思いますけど」

その建物は、確かに一般的に城と呼ばれるような、高くそびえ立つものでは無かった。
けれど、屋敷と呼ぶにはあまりにも広大な建物が厳かに佇んでいる。
諸々の出来事を反芻し、思い当たる仮説を恐る恐る口にする。

「ひょっとして、主はこの国を治める者、なのですか?」
「あー、うん。何の因果かこの間から、ひょっこり」
「ひょっこりって…」

身につけている衣服などから、血筋は良いのだろうと見当はつけていたが、まさか。

「…先程の女性はお知り合いなのですか?随分気安いように思いましたが…」
「いや、知らない。国王とか君主とか、堅苦しいじゃない。だから、当主って呼ばせてんの。国をひとつの家だと見立てれば、みんなが家族ってね」

ま、それも先代の教えだけどね。

そう言ってにっこり笑う男を見て、俺は少し愕然としてしまった。

こんなにも軽い調子で国を治める主がいるなど、考えもしなかった。

「…とんだ国王様ですね」
「言ったでしょ、大雑把な国なんだって。俺も含めてね」

おどけた様にそう言った彼に、不意に腕を掴まれた。
どうしたのですか、と尋ねようとしたところで、彼の眼が怖い程真剣なのに気付く。

「ね。俺の身分は、あんたの立場には不利?あんたが何者かなんて知らないけど、でもこの門を潜ればあんたは本当に俺の従者だ。この先、手放す事なんて出来ないよ」

射抜かれるような視線に、心臓がざわざわと騒ぐ。

その感情を何と呼ぶのか、俺は知らないけれど。

「貴方を主にと、望んだのは私の方です」

同じくらいの強さで、彼を睨む様に見据えた。
暫く見つめあった後、ふと視線を緩めたのは彼の方。

「その言葉。忘れないよ、イルカ」
「…その呼び名はどうにかなりませんか」

与えられた名は、数日経ってもしっくりこない。それとも、呼ばれている内に馴染むのだろうか。

けれど、その名を呼ばれる瞬間、胸の奥に燻るような熱が灯る。
それは多分、喜びという感情に近い。

「イルカって呼ばれるの、嫌?」
「嫌ではないですけど」
「ん、じゃあ、イルカ。俺の事はもっと気安く呼んでいーんだよ。カカシでいいから」
「主に向かってそれはありえませんね」

きっぱりと言い切って、城門に手をかける。
その主が言ってんのにー、と呟きながら、彼の手が俺のそれに重なった。

「心配しなくても、ちゃんと城門を開ける門兵がいるんだよ」
「…今は居ないみたいですけど」
「んー、多分昼ごはん?」

呑気な国だ、本当に。
とは声には出さず、胸の内で悪態をつく。


それとも、ひょっとしたら。
この男はすべてを承知しているのだろうか。


この国に、「敵が攻め込むような事象は起こらない」、という事を。



「その内戻ってくるよ」

そう言って、重ねた手を引き寄せられ、抱き締められた。
蕩けるように優しい笑みを浮かべ、額に口付けられる。


分からない。
どうして俺を、こんな風に望むんだろう。

「イルカ」

囁く声にぞくりと背筋が震える。



あの森で、初めてこの男に出会い、そう呼ばれた瞬間。
彼に名を与えられ、縛られる事を何の疑いも無く受け入れていた。

黒い獣の姿から人型に形を変えたバケモノに、信じられないほど優しい眼を向けたこの人に。

「あー、イチャイチャしたい」

(イチャイチャ?)

ぼそりと呟かれた言葉の意味は理解出来なかったが、抱き締める腕は心地よくて、そのまま身を任せた。

城門の向こう、遠くから慌てた様子で走ってくる人影がある。
間も無く門は開くだろう。

そうすれば、俺は、この人に一生仕える事になる。
全身全霊をかけて、己の全てを捧げるのだ。



不意に、脳裏に朧げな記憶が甦る。

浮かぶのは、鮮やかな深紅の髪。
人型は美しい女の姿で、けれど、狐の様な獣の姿も持つ、俺と同じバケモノ。

彼女は、ある日突然あの森から消えた。

『あのね。私、今まで決められなかったの。人間を憎むべきなのか、恐れるべきなのか、それとも崇めるべきなのか』

落とされた言葉は酷く苦しげに響いたけれど。

『でも、気付いちゃったってばね』

此方に向けられた瞳も、哀しげに歪められていたけれど。

その奥に潜む感情は、狂喜だった。


『私達は、人間を愛してしまう事も出来るんだって』



突然消えた紅い女が、今になって気になるのは。

あの時紡がれた言葉が、今になって甦るのは。



答えを導き出そうとする思考を無理矢理止めて、彼の腕に身を委ねた。


抱き締められるなんて、まるで愛されてるみたいだ。

愛なんて感情に、意味は無いのに。





その内に、門は開くだろう。



彼に仕えることに意味を見出す事が出来るならば。

俺は初めて、運命に抗う事が出来る。

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