今夜はすっごく月が明るい
満月だ
夜中なのに誘われるように外を出た
夜なのに外はまぶしいくらい自分を照らす
こんな夜は時間が経つのがもったいない
ずっと満月の中にいたいくらい
アパート街を少しだけ散歩
辺りはベットタウンで夜、車は住人くらいしか通らない
その住人も寝静まってる者と、静かにテレビを観ているのか、月曜の夜だけにおとなしい
蒸し暑くなりつつある7月も、この夜はひんやりしてて外はきもちがいい
遠くに大通りを駆け抜ける車の音が気にならない程度に聞こえ、近くの田んぼから蛙の鳴き声が遠慮がちみたいに聞こえる
改めて意識しても人の生活音はあまり聞こえない
多少気配のような音を感じるだけ
こんな静かな夜だから小さな気配もよく聞こえる
最近は1人が好きだ
なんのあつれきもなく摩擦もなく、人をどうしたら動かせるか考える必要もない
そんな土日を過ごし月曜日。
ギャップ。
忙しさとペースを乱されることでストレスを感じる
息苦しい
みんな好き勝手にやってるように見えていまいましい
だから帰ってきて1人になってホッとする
今日は月のまぶしさに感嘆する
どのような形容にもあてはまらないくらい
誰かにメールすればよかったか
実際どれくらいの誰かが共感してくれるだろう
まったく風のない穏やかな夜
まるで秋の夜のよう
仲秋の月のよう
ただただ、時間の狭間に佇み僅かな時間立ち止まる
ちっぽけな想いはとりとめもなく、浮かんでは消え、浮かんでは消え、
そして消えた
In the Morning/Club 8