先々週の日曜久しぶりにあいつから電話がきた
前の日夜更かししてたから昼近くなってるのにまだ寝てた時だった
誰だよ?って着信見たらあいつだから寝ぼけながらもなんかあったかなと思った
子供ができたそうだ
自分で想定してなかったからかなり動揺し不安になっていた
これから親に会ったり整理したりしたりしなきゃならないから昔のモノを持ってってくれという電話だった
少し驚いたけどそういうこともあるだろうとは思っていた
あいつとは距離をおいてあまり会うこともなくなり最近では遊んでる男がいると聞かされていた
あいつと会ってから5年いろんなことがあった
歳は結構離れてるが話ししてても違和感なく性格も温和で一緒にいて居心地もよかった
一途で尽くしてくれいろいろ応援も世話もしてもらい好きでいてくれた
あいつには言わなかったが、仕事で苦しいときとか毎日電話することで救われていた
だが次第に感性の部分や内面的な部分で物足りなさを感じてがっかりすることがあり、それが態度に出てしまい受け入れることができなくなりだんだんあいつを遠ざけてしまった
そうしてるうちに自分は他に好きな人ができた
あいつもついに俺のことをあきらめた
それからあいつは嫌な部分を見せるようになって態度が変わってしまった
好きだからよく思われようとして優しくできていただけで、実はもともとそういうやつだったのかもしれないが
そんなあいつとも本当に離れる時がきた
あの日々も甘えてたあいつも懐かしい
それも思い出にかわりあいつも変わったしあいつの中でも俺のことはただの人になった
あいつは結婚なんてできないかもしれないって前から言ってて
相手の男も気持ちがよくわからないと言ってたのにこうなってしまって戸惑いを隠せない
うまくやっていけるか自信がないと言っていた
意外な急展開に無理もなかった
俺は励まし
よかったな、おめでとうと言った
じゃあな。
またね。
Man Of Great Promise/The Style Council