中学から一緒で、友人だったという高校1年の同級生2人の間に一体、何があったのか。

殺人容疑で逮捕された長崎県佐世保市の女子生徒(15)の知人らによると、女子生徒は「勉強好きで頭の良い子だったが、感情の起伏が激しい」とみられていた。一方、被害者の松尾愛和さん(15)は面倒見がよく明るい性格。高校は「2人が特に親しいとは把握していない」としており、事件に戸惑いをみせた。

逮捕された生徒を幼いころから知るという女子専門学校生(18)らは「元気な女の子でよく私と鬼ごっこをして遊んだ」と振り返る。一方で「感情の起伏が激しく、けんかすると急に泣きだすことがよくあった」とも述べた。「お母さんが好き」で、一緒に犬の散歩をする姿がよく見られたが、その母親は亡くなったという。

松尾さんは「まわりと協力するのはとても大事だと感じた」と小学校の文集にこうつづっていた。
高校によると、写真部に所属し、明るく面倒見のよい生徒だった。校長は「1学期の欠席はゼロで、学習にもまじめに取り組んでいた」と沈痛な面持ちだった。友人らも「一生懸命な子だった」と評する。

高校の同級生(15)は「松尾さんは歴史上の人物が好きで、戦国大名の本をよく読んでいた」と語る。「話し始めるとにぎやかな子だった。何でこんなことに」と言葉を失った。
高校によると、大学は文学部を目指していたという。
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