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タイトルなし


現世が穢らわしいから別の世界に思いを馳せるんだ。
汚れ無き聖女になって、純潔のまま死ぬんだ。

何て素晴らしいんだろ。

タイトルなし


救いの手は早くから差し伸ばされてるというのに見て見ぬふりして、いざ欲しいときに何でないんだと文句を言って、同じことを何度も何度も繰り返す。

今、私はやっと歩く練習を始めた赤子。
彼女の手を借りながらだが。

もう疲れたし呆れた。

あんよは上手。

後は断ち切るだけ。

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さっさと起きたらどうなのアイリア。
見えてるのでしょう。聞こえてるのでしょう、認識してるのでしょう、共有しているのでしょう。
遠藤はもういないわ。
中のいい相手もいないわ。
それとも、怖いのかしら?

貴方の顔を見て腕を見て

歳をとったからなのか、私だからなのか、本能があまり働かない。
私は安全だと思い込んで本能が鈍ってしまったのだろうか。
それとも引き換えたか。
今私の状況が、あの時の私が書いた小説の首のない女神と同じでいささか胸糞悪い。
だるい体を頭を、働かない脳みそを、ソファーに横たわって虚ろな目で変わらない世界を見続ける。
視界は霞んで耳も遠く声も聞こえづらい。
そんな女神だった。
そんな女神だったような。
今じゃそれが今の私と同じで嗤えてくる。
ただ異常なまでに力は衰えなくて、体だけが朽ちているような感覚。
本能衰えてるとは言ったけど、別にそうでもないようで、今も昔も死にたいしては抗えず、わかってしまうようで。
あともう少しで死んでしまう人の感覚がわかってしまうようで。
狼が泣いているよと声がして、止まなくて、声がし続けていて、受け入れなければ辛いのは自分自身だよと諭されているようで。
目を瞑ろうが耳を塞ごうが、わかってしまう感覚はきっともう生きている間ずっと付き合い続けるのでしょうねと。
高校を卒業する前に、1度目の死期を感じた。
きちんと覚えて言える。
あの時はあの子、アイリアだった。
それを受け入れられなくて、あの子が青い狼を閉じ込めたのは知ってる。その時には存在を燻らせていたから微弱に記憶が混じってる。
父はまだ死なない。
私が死んで、そのあとに私の周りの人が死んでいくんだと思っていた。だってそうだろうと、長い時間椅子に座り続け、日にもあまり当たらず、食生活も悪く、鬱と死と踊っている私の方が誰よりも先に死ぬと持っていたけど、狼が悲しく泣いている。
狼よ泣かないでと言ってるのに遠くの遠くの月に向かって泣いてる。
もうてをつけられないと、守り続ける事も伸ばす事も、私のそれを削る事ももう意味がないと。
赤い狼が腹を決めろと、人ならばいつか死ぬと。
体は傀儡、魂が入る事で傀儡が初めて動くんだよと。
人のてで作られたのならいつか壊れるんだよと。
わかってるからしんどいのか、わかっててそれから逃げてるからしんどいんだ。
受け入れられない受け入れたくない事実に、縋れるものなら全てのものにすがりならばせめて少しだけでも時間を伸ばし続けて、私が先に死ぬまで待っていてくださいと。
父親とは、母親の嫉妬を恐れてあまり話す事がなかった。

もし、視力と聴力を無くして、あとはこのままの私だった場合、それでもきっと私は見たくない感じたくないものを感じ続けるんでしょうね。

目をつむり、耳を塞ぎ、背を向ける。
そんな事しても世界は変わらない。
受け入れるなら閉じ込めた青い狼を解き放つ事になる。
最近、カラスが異常なまでに多く集まって焦る。
それは私に啼いているのではないのでしょう。迎えに来るにはまだ早いからどこかに行ってていいのよ。
あなたたちがお迎えする相手はここにはいないから、次を回るといいよ。
一匹のそれはもう大きな鳴き声が昨日、窓のすぐ横で聞こえて、その鳴き声は私の部屋を震わせるほどだった。
聞いた事のないほどドスのきいた鳴き声のカラスだったから、ここら辺を縄張りにしているカラスではないんだろうなと思った。
その一啼きで他のカラスが一斉に静かになったのは恐ろしかった。
まどろみの中にいたけど、体がびっくりしたのを覚えている。
それから昨日ほどカラスはあまりうるさく鳴かなくなった。
それでも、やっぱり啼く鴉はい続ける。
異常を感じられないほど私だって落ちぶれちゃいないし、そこまで人間に成り果ててもいないよ。
まだ、ほんの少しだけまだあちら側の人間だと思っているから。
明日も鳴くのでしょう。私の家の方を向き家の前の電線に止まって、私が起きてから。
無力な私を嗤いに来るのでしょう。
まじないに頼るしかできない私を嗤いに来るのでしょう。

天秤は傾き続け、片方の皿のものをこぼしてしまうでしょう。
耐えられなくてもしかしたら自分の皿をこぼしてしまうかもしれません。
狼は受け入れなければ後者というだろう。
1日1日をおっかなびっくり生きるのは、とてもとても辛いことなのよ。
貴男のように急に姿を消されたのとはわけが違うもの。
普通の人がわからないものをわかって得することなんて、あまりないことをどうか知ってほしい。
それは生まれて死ぬまでずっとで、どこに行っても悪目立ちしてしまうこと、似た人とは巡り会うことが低いこと。
そして自分がこの世界で異物であること。


今ここで無駄な時間を過ごせてることに心からの感謝と、ここまでよく生きれたあの子の体と、あの子の心から分かれた我々に敬意を。



幼い私が、あの家で、楽しそうに笑っているので。

タイトルなし


あの女が生きてること自体が胸くそ。
早く新しい男でも見つければいいのに。
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