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スープカレーだけじゃない!北海道の超個性派カレー


北海道はスープカレーだけにあらず!

日本中の人に「北海道のカレーといえば?」と問いかけたなら、ほぼ100パーセントに近い確率で「スープカレー!」という返答が即座に返ってくるはずです

でも北海道にはスープカレーの他にも、人気の個性派カレーが数多く存在します

今回はその中から、3品をご紹介


◆とろとろ玉子でドライカレーを包むオムライス風

まずは、道東は弟子屈(てしかが)町にあるファームレストラン「カントリーキッチンちゅっぷ」の、その名も「とろりんこカレー」です

数日間煮込んで作られるカレーは野菜の甘みと程よくスパイシーな風味を楽しめる逸品で、このお店の人気メニューになっています

ドライカレーをファームレストランらしい新鮮なとろとろ卵で包んだこのとろりんこカレーは、一見するとオムライス風

スパイシーなドライカレーが卵の柔らかさにふわりと包まれ、奥深い味わいに仕上がっていますよ

一緒に供される自家製ピタパンとの相性も抜群!

同店の数あるメニューの中でも、リピート率が高い人気の一品です


◆タンチョウをイメージしたグリーンカレー風

次にご紹介するのも、同じく道東は鶴居村にあるカフェレストラン「丹頂が見える店 どれみふぁ空」の「タンチョウカレー」

タンチョウの飛来ポイントに店舗があることから、このカレーを発案したとのことです

北の大地をさっそうと歩くタンチョウの姿を模した盛り付けで、ルーはホワイト

ユニークな見た目のため、一見するとお子さま向けのメニューかと思いますが、味はキッチリとパンチが効いています

ホワイトルーといえども、タイ風グリーンカレーをベースにしたスパイシーな味なので、香ばしい五穀米との相性も抜群ですよ

また、自家栽培したお野菜を極力使用しており、素材の味も素晴らしいです

「何やらユニークなメニュー」と興味本位に注文したお客さんが、食べてみてファンになるというケースも多いといいます

見た目のユニークさと、パンチの効いた味わいの組み合わせが面白いです


◆スープでもルーでもない不思議なパキスタン風

続いてご紹介するのは、札幌の中心部から車で走ることおよそ30分

国道230号線沿いにひっそりとたたずむ「カラバトカリー」の「パキスタンカレー」です

ライスの上に乗っているのはルーともスープとも言い難い不思議なモノ

チキンレッグを塩、9種類のスパイスなどで長時間煮込んで作るらしいのですが、カレーには見えません

でも、口に入れてみると味はまさしくカレー

唯一の具材、ホロホロに崩れたチキンレッグの食感と、複雑にからみあうスパイスの風味で、1度食べたら忘れられない絶妙な味に仕上がっています

パキスタン人直伝のレシピにしたがって作られているそうですが、中東生活が長い「国境なき医師団」の友人は「これぞ本物のパキスタンのカレー」と絶賛しています

多くの常連客に愛されている味です

こちらのお店のフードメニューはこのカレーのみ

好みによって量を選択できますよ

不思議な見た目のパキスタンカレー

1度食べたらクセになること間違いなし!



カラバトカリー

●所在地
札幌市南区藤野2条12丁目


何度も北海道に足を運び「スープカレーはそろそろ飽きた……」と思っている人がいたら、ぜひ今回ご紹介したお店に足を運んでいただきたいです


夕張市の「カレーそば」


「幸せの黄色いハンカチ」で有名な北海道夕張市

夕張市でもうひとつ、黄色い幸せアイテムがあることを皆さんご存知ですか

それは何を隠そう「夕張カレーそば」です



ここ数年ほど全国区の旅行雑誌やグルメサイトで大きく紹介されるようになりましたが、その由来は昭和の昔に遡ります

発祥の店の閉店で立ち上がった協議会

そもそもこの夕張カレーそば、地元のおそば店「藤の家」が発祥でした

かつて炭鉱で栄えた夕張では男たちが仕事の疲れをいやす飲食店が数多く賑(にぎ)わっていました

「藤の家」もそのひとつ

人気メニューがカレーそばだったのです

カレーのスパイシーな辛み、何より独特の刺激がヤマの男たちの絶大なる支持を受けていたのです

炭鉱閉山後もその味は変わらず、夕張のご当地の味として親しまれていました

しかし、大きな転機は2009年に訪れます…

その「藤の家」がご店主の健康問題により閉店してしまい、そこで立ち上がったのが地元飲食業界でした

夕張カレーそばの味を継承すべく協議会を設立!

それまで「藤の家」に遠慮してカレーそばをメニューに加えなかったお店が続々とカレーそばをラインナップに加え、数年のうちに一挙に夕張一帯に広まり、現在では7店舗程度がその味を継承しているといいます

最初に話を聞いたのは「鹿の谷3丁目食堂」のご店主、「おやびん」こと佐々木修(おさむ)さん

「藤の家」からレシピを教わりオリジナルに近い味と言えるお店です

「夕張カレーそばは『藤の家』のスタイルであることが基本なんです
ひとつに豚肉を使うこと、もうひとつは山ネギですね」と佐々木さん

なるほど、豚肉のうま味と玉ネギの甘みで味が奥深くなるのかなぁ?

元祖の味を継承している「鹿の谷3丁目食堂」の「カレーそば」は680円

「普通、カレーそばっていえば南蛮(鶏肉)を使います
でも、ここ北海道じゃ豚肉なのですよ」

確かに、ご当地グルメで人気の十勝豚丼はもちろん豚肉だし、北海道風すき焼きも豚肉を駆使していますね

牛肉は高価だが、豚肉なら開拓団が飼っていて身近な存在だったからというお話を聞いたことがあります

これは北海道全体に言えることでしょう

ちなみに、ご飯と卵を入れて雑炊にできるのはこの店のオリジナルです

絶妙なその味わい、機会があれば是非お試しあれ



鹿の谷3丁目食堂
ゆうばり屋台

●所在地
北海道夕張市末広1丁目81


次に足を運んだのは、手打ち麺がこだわりの「栗下食堂」

本来はラーメン店だそうですが、「藤の家」の閉店後にカレーそばを提供し始めました

ラーメン店のカレーそば、具材はここでも豚肉と玉ネギがドカンと登場です

見た感じは濃い目ですが、粘り気は強くなく味付けはサラリとしています

「うちでも昔からまかないでカレーそばは作ってたんだけど、ラーメン店だから客には出さなかったんだ
でも今は、みんなで夕張を盛り上げないといけないからね」
そう笑顔で語るご店主の栗下一(はじめ)さん

レシピは「秘伝の味」のため詳細は秘密だそうですが、世代を問わずに誰でもおいしく食べられるよう、微妙な調整を加えているといいます

手打ち麺がこだわりの「栗下食堂」
本来ラーメン店ですが、今日では「カレーそば(700円)」も展開



栗下食堂

●所在地
夕張市紅葉山526-6



北海道の長旅で疲れたら、温泉施設の「夕張温泉 夕鹿の湯」を訪れてみてはいかがですか?

実はここのレストランでも、夕張カレーそばが食べられますよ

「うちの場合は、ダシを昆布などから取って醤油も加えているんです
どちらかというと和風テイストかな」と、、店長の大石誠一さん

和風ならではのサラリと舌になじむ飽きない味が特長で、「お風呂に入らず食事だけに来る人もいるくらい」だといいます

「夕張温泉 夕鹿の湯」の「夕張カレーそば(650円)」は、温泉郷の人気メニュー!



夕張温泉 夕鹿の湯

●所在地
北海道夕張市日吉14



他のエリアには多くの名店、オススメ店が存在しているので、その味の違いを食べ比べてみてください


北海道・根室市の隠れた極上メシ


なんといっても魚介類は旬の時期に食べるのが1番!

近年では冷凍技術や流通の発達によって、多くの魚介類が場所を選ばず食べられるようになっていますね

とはいえ、やはり冷凍して輸送するうちに、どうしても味が落ちてしまう

そう、最高の味に出合えるのは、季節の魚介が水揚げされる港の近辺に限られてきます

根室は日本一のサンマ水揚げ基地として知られています

広大な海を回遊し、夏の終わり頃から根室の沖に集まってくる秋刀魚

この秋刀魚は良質なプランクトンをたっぷり食べているため、最も脂が乗った状態になっています

この時点で、日本を代表する立派な秋の味覚ですが、人間の欲望というのは底なしです

「せっかく最高の状態なのだから、鮮度を楽しむために生で食べたい」と考える人がいるかと思えば、「秋刀魚はご飯と一緒にかき込むのがベスト、丼で食べたい」
と考える人もいます

そしてその欲望に見事応えてくれるのが、納沙布岬(のさっぷみさき)にある「鈴木食堂」です

深い甘みの口あたりは生秋刀魚ならでは…

荒涼とした広大な風景が広がる日本の再東端(離島を除く)に位置する、根室の納沙布岬

野鳥が多く集まる場所として、最近はイギリスを中心にヨーロッパからの観光客が増えています

鈴木食堂は、その納沙布岬にある、昭和の雰囲気が残る大衆的な食堂です

一般観光客にはあまり知られていないのですが、オートバイでやって来るツーリングライダーたちには「聖なる食堂」として知られています

というのも、ライダーやバックパッカーなどを対象に超低価格で宿泊できるライダーハウスを併設している上に、マスターも大変親切で面倒見がいい方だから



サンマ丼をメニューに取り入れたのは先代のマスター

以来、この食堂の看板メニューのひとつになっています

食べてみると、まず生秋刀魚のしっとり甘みがある濃厚な味に驚きます!

丼なので一気にかき込みたい衝動に駆られますが、貴重な生の味をしっかり味わいたいという理性が勝ってしまうね(笑)

希少かつ極上な海の幸に恵まれた根室には、秋刀魚以外にもおいしい魚介が数多くそろっています

鈴木食堂では、北海道全域で親しまれるタラバ、毛ガニはもちろん、近隣でしか出合えない花咲ガニまで食すことができます

カニの濃厚なだしがたまらない「鉄砲汁」は、是非、秋刀魚丼とセットで食べてほしい

これ以上あり得ない最強タッグ?です

鉄砲汁が付いた「秋刀魚丼セット」のご用意もあるので、こちらをオーダーするのがいいですね

また、「活カニのお刺し身」など非常に珍しい極上メニューもありますので、秋刀魚丼と一緒にぜひお試し下さい

北海道の海鮮丼といえば「ウニ丼」・「いくら丼」などが有名ですが、「秋刀魚丼」は食べられる地域も限定されているので、北海道でも知らない人が多いといいます

しかし、この濃厚で豊かな味わいは、1度食べると忘れられないこと間違いなしなので、ぜひとも味わってみてほしいです

ちなみに、秋刀魚もカニも季節により水揚げの状況が変化するので、鈴木食堂を訪れる際には、必ず事前に電話して確認してみてください



鈴木食堂

●所在地
北海道根室市納沙布岬32

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