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先生とあたし21

−−月日は経って


優子side




『ゆっぴー聞いてよ。敦子がさ』
『なに?変なこと言わないでよ』
『変なことじゃないよ?ただ昨日の夜の』
『ばかなの!やめてよ!』




ぎゃーぎゃーと言い争う、というよりは涼しい顔であっちゃんとの夜の営みを話そうとするまりちゃんに怒るあっちゃんを見るのは毎日の日課みたいなもん


あれから約一年が経っていた


おわかりの通りあたしの親友、まりちゃんとあっちゃんはくっついた
まりちゃんの抜群の優しさと包容力に見事に落ちたあっちゃんは今では、優子と付き合わなくてよかった〜なんて本音だとしたら普通に傷つくような冗談まで言うようになったし


で、
こんな緊張感のないあたしたちだけど実は今日卒業式なんだよね?



『あたしものろけたい〜』
『ゆっぴーうちらは今日卒業するんだよ。自由の身さ♪』
『そう!そうなんだよまりちゃん!』




待ちに待ったんだよこの日を!
生徒と教師じゃなくなる日
あたしはやっとだいすきな美人先生と対等な立場になれる




拍手に包まれながらの入場
席についてキョロキョロと見渡せば真横に陽菜がいてびっくりする

真横っていってもたくさんの生徒越しだけどちらりと左を見れば姿は見える位置


(かわいい…)


今日はいつもの白衣姿じゃなくてビシッとスーツを着こなしている小嶋先生


顔がにやけそうだ…
手を振りたいし、集中できないよ


ちらちらと左を見るからあたしのすぐ真横にいる生徒が不思議そうにあたしを見てきて慌てて前を向く



うわ、なんか、いま



(ウインクされたかも)



前を向く寸前、誰にもばれないように陽菜があたしだけに合図をくれた
もう一年も付き合っているけどやっぱりどきどきするのは変わらない
誰も知らないあたしたちの秘密の関係に



結局あたしは左を向かないように自分を抑えるのに必死すぎて校長先生へのお辞儀が1人遅れたり、名前を呼ばれても無視してしまったり、高校生活最後の最後まで問題児として終わってしまったのだけれど




『こっじませんせ♪』
『あ〜だめでしょ?ちゃんと返事しなきゃ』
『だってー』
『職員室は大島の話題でいっぱいでした』




当たり前だけど一年経っても学校での態度には変わりはない
けどのろけるとすれば家に帰った途端の甘えモードはレベルアップしたかな?

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先生とあたし20

−−学校


優子side




『んっだめ、』




キスを深いものにしようとしたとき陽菜は慌てた様子であたしを引き剥がした




『陽菜』
『なに?だめだよ。ぜったいだめ』
『あたし陽菜に触りたい』
『ばかなの?見つかったら、ちょっ』




陽菜のほうが背は高いけどあたしのほうが力は強い




『ゆうこっ!ねえ』




少し強引かも知れないけど陽菜を抱きかかえて机の上に座らせる

本気なの?ありえない
ぶつぶつ言われる文句はとりあえず聞こえないふりでいい




『んんっふ、』




深いキスさえしてしまえば体から力が抜けちゃうことも陽菜のスイッチが入っちゃうことも
あたしはしっかり学んだから




『はるな?』
『ん…』
『保健室のベッドでもいいよ』
『そっちのがやばいし』
『じゃあここで』
『も〜いっつも硬いとこばっか』




たしかに。
お風呂場とか机の上とかね
でもすごい興奮するじゃん?
保健室の美人先生とイケナイことなーんてさ



『んん…』




白衣の前を開けるとかわいい下着がこんにちわ
優しく揉みしだくと少し漏れる声にあたしのどきどきは止まらない



『あっう、』
『陽菜、声はまずい』
『じゃあやめてよ…』
『それは無理』
『あっ!んんっ…』




やっばいな
マシュマロみたいなおっぱいはあたしをどうも興奮させる
赤ちゃんのように吸い付けばいきなりのことで声が出てしまった陽菜が自分の左手で口を覆っている姿なんて余計に興奮値が上がるだけだよ




『おいしー』
『んんっ』
『ふはっかわいいなあ』
『ば、か…』




口から手を離すと声が漏れてしまうから話すのも大変そうな陽菜


そうさせてるのはあたしなんだけど到底やめようなんて思えない




『んああ…!』
『はやいなあ。興奮してる?』
『ちっが、』




そんな潤んだ瞳で見られながら首をいやいや横に振られても、ね
ショーツの上からわかるほどの濡れ具合じゃちょっと説得力ないよ?




『ふうっう、く』




あたしを掴みながら必死に声を我慢する陽菜にやっぱ興奮やばいや



『ん!ゆう、だめ』
『ここでやめていいの?』
『……いじわる』




ショーツを一気に下げて直接秘部を触ればあたしを睨んでいた顔が一気に歪む




『んあ!ん、んっ!』
『きもちい?』
『あっ!ん!』



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先生とあたし19

−−学校


優子side




『小嶋せんせ〜』




遠くから聞こえた声にぴくりと耳を澄ますのと首を思いっきり振り向かせるタイミングは同じだった




『なに?』
『せんせー今日も綺麗だなあ』




たまたま廊下を通った小嶋先生とかっこいい系の身長170センチはあるだろう女子があたしの10メートル先に



『なっなっ…』
『はいはいゆっぴー。ヤンキー通り越してヤクザ顔だよ』
『優子まずいって。お願いだから暴れないでね』




あたしが本気を出したら一瞬でそこまでワープして一瞬でおまえをぶっ飛ばせるんだからな!

でもあっちゃんのお願いだから仕方なしに我慢してやってんだぞばっきゃろおー!


視界の隅には笑うまりちゃんと焦るあっちゃん
心の中はふつふつと…

なんか出てきそうだなこりゃ




『先生って彼氏いる?』
『いないけど』
『え?まじ?やっば、今度さ』




あたしの目はその瞬間きっと開きすぎるほど開いたと思う




『うあああ〜!!なにしんんんん!!!んー!』
『ゆっぴーお腹痛いって!?大変だ!トイレ行かなきゃ!』




廊下中、いやもしかしたら学校中に響いたかも知れないあたしの怒りの雄叫びをまりちゃんの右手に制される


んー!んー!言いながら体を持ち上げられるように引きずられるけどびっくりしてあたしを見てるあの女と陽菜からは一切目を離さなかった





『はあ!はっ!うおらあいつ!!』
『待った待った!ゆっぴー落ち着いて!』




空き教室に入ったらやっと息をさせてくれた



『まりちゃん!あいつ、あいつ…!』




(腰に手を回しやがった)

しかもがっちりと




『殺す』
『待ったゆっぴー!ゆっぴーは先生と付き合ってるわけだし、それ以上だって』
『だからって触らせないよ!あたしだけの特権が!』
『そうだけど騒ぎ起こすわけにはいかないでしょ…ばれたらどうするの?』




わかってるけど!



けど、あたしのなんだよ
だから…だから学校で見るのはいやなんだよ



『…はあ。まりちゃんごめん。止めてくれてありがとう』
『いーえ。きっとあっちゃんが周りにフォローしてくれてるし大丈夫だよ』
『あっちゃんにもありがとうって言っといてよ』




あの廊下に戻りたくなくてあたしはしばらく空き教室にこもることにした
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先生とあたし18

−−愛


陽菜side




なんだかんだ言ったってまだ高校生なわけだし陽菜がリードしてあげなきゃいけないみたい




『んっん、』




じゃなかったの?




『んん…はっ』




キスうまい…
誘ったのは正直陽菜だけどこんなに気持ちよくされると思わなかった
スイッチみたいなのが入ったのかもしれない優子は目が別人みたいでお風呂のお湯がバシャバシャと音をたてながら波打ってるのに全部無視して陽菜に迫ってくる




『あっふん』
『はあ、はっ陽菜』
『んあっん』
『ここ乗れる?』
『んっここ?』




力が入らない陽菜を抱きかかえてくれる優子はやっぱり筋肉マンだ

なんてのんきなことを考えてるうちに湯船の端に座らされて首筋に生ぬるい感触




『きれいだね』
『あっ、んー』




耳元で囁かれたと思ったらぴちゃりといやらしい音をたてながら耳に優子の舌が入ってくるから体の力がどんどん抜けちゃうよ




『いやらしい体して』



そっちこそいやらしい顔してるけど
いつものにやけ顔より可愛さはない代わりにいやらしさはある

わざと陽菜を見ながらおっぱいに吸いついたり
こいつ、高校生のくせして




『あっふ、んあ』
『きもちい?』
『う、ん』
『陽菜はお風呂でするの好きなの?』
『あっ!』
『べっちゃだけど』




今日一番のにやけ顔をして陽菜の下半身の中心を触る
なぞられたり摘まれたり、たまに激しくこすったりされるから声が自分じゃ止められない



『あっああ!ん!』
『かわい』
『ゆうっこ、あ!だからあ!』
『なあに?』
『きもちいの…!』
『…そっか』




だってほんとだもん
お風呂でえっちとかしたことない
狭いと体痛いし陽菜はふかふかお布団の上がすきだけどたぶんこんなになっちゃってるのは優子だから




『ああ!だあめ!』




ふっと視界から消えたと思ったら陽菜の足をがっちり持たれて優子の頭はすでにそこにあった
ぴちゃぴちゃと舐めなれるたびにお風呂中に音が鳴り響くから余計に恥ずかしいはずなのにその快感には勝てなくて体が勝手にびくついちゃう




『んあっあっー!!!』




逝った…
頭が真っ白になって一瞬ここどこだっけ、なんて考えてるうちにまた敏感な部分を触られている感触に焦る




『入れるよ』
『まって、まっああ!!』
『やっべ入れちゃった』




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先生とあたし17

−−陽菜宅


優子side




『ふへ。ふへへ』
『なにきもちわるい』
『ちょ!彼女になんてこと!あ、小嶋先生が彼女かな〜あたし彼氏?』
『どっちでもいー。好きな人』
『う…ん』




参ったな可愛すぎる
小嶋先生ってこんなに甘いこと言うんだ
学校との違いがありすぎてちょっと心臓のほうが持たない




『あ、の先生』
『はるなって呼ばなきゃ怒るよ』
『ん、陽菜?あたし汗かいてるからあんまり近づきすぎないで』
『やだー』
『うあ、くさいから!』
『くさくない。だって優子の匂い』




首に鼻を押しつけられてすーってかがれるのがわかる
うっああ…色んな意味でやばいよ




『この匂いすきかも』



そんな顔で言わないで
耐えられなくなるから



『陽菜もいい匂いする』
『…そうかな。』




気持ちを落ち着かせるためにあたしも陽菜の匂いを嗅いでみる

首筋からなんとも言えない甘ったるい香り
女の子って感じの匂いあたしはだいすきだけど、この匂いが一番いい



そんで




『えっ優子だめ』
『あまい』
『きたないから…』




あたしの気持ちは落ち着くどころか逆に炎上してしまったんだけど



『んっ』




首筋を舐めるとその甘さは虜になった
一回一回漏れる声はやみつきになった




『ねえお風呂も入ってない』
『てかあたしのほうがくさいから』
『くさくないし。ねえ陽菜やだって』
『じゃあいっしょ入ろ』
『…それは恥ずかしくないの』
『んふ。むしろ楽しみ』




あたしをやんわり離しながらへんたいって少し顔を赤くして




『お湯ためなきゃね』



なんだかんだ言って積極的な彼女はあたしの頭を優しく撫でてゆっくりと立ち上がった




ってことで…
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