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本気の恋 二人の物語17

−−いつまでも


陽菜side




『あっあっ…』




初めて聞くゆうちゃんの声
初めて見る気持ちいいときの顔
初めて感じる興奮



(陽菜のなんだ)



その実感が湧いて嬉しくなる
いつもしてもらってばっかりで今更気づいたけどゆうちゃんだって女の子
エッチなことされたいって思ってたよね




『ゆうちゃん』
『はあっあっ』
『かわいーすき』
『んっ…は、るな』




うまくできてるかわかんない
でも陽菜が指を動かすたびにゆうちゃんの体がびくついてどきどきする
首に巻きついた腕がきゅってなったら陽菜の胸の奥もきゅってなるの




『あっあっ!はっあ!』




(逝く?)




ぎゅっぎゅってゆうちゃんの中がなってるのがわかる
んと…たぶん




『ああっあっあっ!!』




指を早くすればいんだと思う
力がない陽菜だけどこうゆうのって気持ちが大切
ゆうちゃん、すき、すき、だいすきなの




『はあっふ、ゆうちゃん』
『んんっん…』




陽菜で気持ちよくなつてくれたかな
背中がぐってのけぞったゆうちゃんはさっきまでの大人ゆうちゃんから甘えん坊に大変身

陽菜の胸に顔をうずめてるからあまりにもかわいくておでこにしつこくちゅっちゅ




『はるなあ』
『んー?』
『だいすき』
『陽菜も』




どくどくが収まってきて2人の体温が心地いい
疲れた体は眠気に正直だから今日はこのままお休みしよっかゆうちゃん




『んっゆうちゃん?』
『ちゅ…あは、まだ寝ちゃだめ』




えー?ってのが半分
うれしいのが半分




『んんっ…はあ』




やっぱうれしいかも
にやって笑ったゆうちゃんから陽菜へ深い甘い愛のキス
それにしても元気だなあ
陽菜なんてもう動けないのに



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本気の恋 二人の物語16

−−あったまろうよ


優子side




『あ、ん…』




寒かった部屋はストーブの火で暖まり、冷たい体は重なり合うことで熱を帯びる


一回一回重なるたびに愛が深くなっている気がするのは気のせいではないはず




『ん、きもち…』




その証拠に陽菜はあたしが聞かなくたって自分から感想を言うようになった
おっぱいを舐め回していたあたしを見下げながら彼女の口から出る気持ちいいって言葉は伝えきれないほどに、エロい




『きもちいんだ』
『うん、あっ』
『陽菜は優しいのが好きだよね』
『ゆうちゃんがすき』



わあ、お
今日の陽菜は激甘みたい
まりちゃんの存在が不安を煽ったのか甘えたい気分なのか




『はあ、ん、』




どっちでもいいけどあたしはいまハンパない興奮をしてるみたい




『あー可愛い。あたし困っちゃうな』
『ん、なに?』
『好きで好きで好きで、どーしよー』
『ふふっいいじゃん。陽菜がいないと生きられなくなっちゃえ』




もうなってるよ
いまのあたしから陽菜を取ったらなにも残らないよ




『ねえ、陽菜も』
『ん?』




やんわりとあたしを上から下へ
ああ、このアングル初めてだな




『さわりたい』




陽菜の長い髪があたしにあたる
欲情した目で見られてるだけであそこがきゅっとなるのを感じる




『んっ…』




ちゅっという音をたててかわいらしい舌が確かめるようにあたしのおっぱいを舐める


ちろちろされてみたり左胸はやさしく揉まれてるし
やばいなこれ




『ふぅ、んん』
『ゆうちゃんかわい』




自分のこんな声は久々すぎてなんだかすごく恥ずかしいのに陽菜の嬉しそうな顔を見ればそんなことどうでもよくなってしまう

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本気の恋 二人の物語15

−−あったまろうよ


優子side




『さむい!』




秋から冬にかけての季節
肌寒いが本格的に寒いになってきたこの頃

帰ってきた部屋の中はひんやりとした空気が漂っているからすぐに暖房を入れる




『あっずるいストーブ独り占め』
『ゆうちゃんもおいで?』




ストーブの前で丸くなっている陽菜が両手を広げてくれるから腕の中にすぽんと埋まれば優しく体重をかけられて背中をぽんぽんしてくれた




『ん〜。あったかい…』
『あったかいね』




後ろからあたるストーブの火と陽菜の体温
きもちいな




『ゆうちゃん』
『んー?』
『ねちゃうの?』
『ね、むくない』
『うそ〜まぶた〜』




が、なんなのかな
たぶん閉じてるよってことなんだけど相変わらずの伝わらない話し方に余計に安心してまぶたが下がる




『ふふっ』




うとうとしているあたしの意識が飛びそうになる瞬間、重いまぶたにちゅっとひとつキスを落とされた




『ん〜』
『かわいい。ねんねの時間かな』
『ばかにしてる…』
『かわいがってるの』



すっかりお酒が抜けた陽菜はたぶんくすくすと笑ってる
たぶんね、なんかよく見えなくなってきた…



『ゆうちゃん』
『ん、』
『ほんとにねちゃう?』




陽菜の手があたしのほっぺをむにむに
んん、なに




『ねえってば』
『んあっなにー』
『……全部しよーねって言ったのに』




少し尖った唇と強くなるむにむに


全部しよーねって言ったのに
ぜんぶしよーね?
ぜんぶ、ぜんぶ、




『そおうだあああった!』
『わっ起きたの?』

『全部、すべて、しなくてわ…』
『かお〜』




が、なんなのかな
にやけてるとか気持ち悪いとか色んな選択肢が考えられるけどそんなこと考えてるひまは今のあたしにはありません!




『んっ…ふふっ。がっつかないの』




いや、いやいや
無理でしょう


ちゃっかりさっきの続きなんて考えちゃう陽菜なんて可愛すぎて無理でしょう


食べてしまいそうな勢いで陽菜のぷっくり唇に突進したあたし


それを受け止める陽菜は嬉しそう




『全部しなきゃね』
『全部ってどんくらい?』
『ぜーんぶだよぜーんぶ!今夜は寝かせないぜい?』
『わ〜』




積極的な陽菜にはあたしが全精力を注いで答えてあげなきゃいけない義務があるでしょ?



本気の恋 二人の物語14

−−とある1日


陽菜side




『うう…』




いっぱい吐いたらしいのにまだ気持ち悪いのかダウンしてるみいちゃん
あまりにも具合悪そうだから今日はお開きになった
みいちゃんのことはあっちゃんが送り届けてくれるって




『ううぅ…』





そんなみいちゃんよりも唸ってる人がもう一人





『ゆっぴー?』
『なに』
『ご機嫌斜め?』
『べつにー』




ふつーだよ。あ〜も〜あ〜
子供みたいにむすってしてぶつぶつ文句が減らないゆうちゃん
あんなところで変態ぶりを発揮するから天罰くらったんじゃん





『ははっ!今日は楽しかったよ。幸せそうなゆっぴー見て安心した』
『まりちゃんカップルには負けないもん』
『麻里子寒い〜』
『車乗ってな敦子』





あっちゃんは寒い寒い騒いで先に車に乗っちゃった
ご飯食べたし眠そうな顔してたもんね





『時々さ従姉妹同士で遊ぼうよ』
『いいね!まりちゃん連絡してよ』
『陽菜ちゃんもぜひ』
『え…あーいや大丈夫です』
『あれつれないな〜』




だって従姉妹同士でしょ?
陽菜が行ったら意味ないじゃん

けらけら笑う顔はどこかゆうちゃんに似てるけど




『じゃあまたね』




にこって笑った顔はやっぱりすごく美人さんだった





『さむいね』
『早く家帰ってあったまろう!』




車に乗った瞬間手を繋がれて意気込んだゆうちゃん
んー今日は寝れないかも
陽菜眠いんだけどお家帰ったら大変なことになりそうだもん





『まりちゃんさ、やっぱ苦手?』
『んーんー』





運転しながら話すのは麻里子さんのこと





『いいやつなんだよ。お金も結局半分出してくれたんだ』
『そうだったの?』
『うん。ほんとは全部出すって言われたんだけどさすがにさ。そうゆうとこあるんだよね。ああ見えてしっかりしてるんだ』





ゆうちゃんは麻里子さんのことすきだよね
陽菜も従姉妹いるけどこんなに姉妹みたいに仲良くないな





『それにさ、あのーまりちゃんってさ』
『うん』




あのねー、あれなんだよ、あのね

あのとかあれとかわかんない
なにが言いたいのかな?





『なに?』
『…ロリコンってか、まあ』
『そうなの!?』
『うん。びっくり?ロリコンまでいかなくても幼い顔がタイプらしい』





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本気の恋 二人の物語13

−−とある1日


優子side




『へー!ゆっぴー略奪愛じゃん!』
『略奪ってわけじゃないけど』
『いやいや略奪だよ。すごいね〜』



お酒もだいぶ進んだまりちゃんはいつもより舌っ足らずに話すから時々聞き取れない
でもあたしと陽菜の話しで大変喜んでくれたのだけはわかった




『陽菜ちゃんは優子で良かった?』
『ゆうちゃんじゃなきゃいやです』
『いいねえそれ。敦子言ってみ?まりちゃんじゃなきゃいや』
『ねえ麻里子飲み過ぎ。酔っ払い嫌い』
『きらい?』
『え…いや』
『かわいいなあ敦子は』




ちょっと上から目線で相手のペースを乱しちゃうとこ、まりちゃんっぽい
優しい笑顔は昔と変わらない



『ゆうちゃんトイレ』
『ああ、行こっか』




仲良く手を繋いで出てくけどトイレについた瞬間、陽菜に抱きしめられた




『わっ陽菜?』
『ゆうちゃん』
『どうした?』
『ぎゅってして』



どうしたのかな
あたしにしがみつくようだから陽菜らしくない



『ん〜やっぱゆうちゃん好き』
『なんかあった?』
『ん…ゆうちゃんの従姉妹さん、陽菜にがてかも』
『まりちゃん?』
『うん…なんかいや』



さっきから陽菜が強く手を握ってた理由はこれか




『まりちゃんねー。いい人なんだよ。でも癖ってゆうか』
『ナンパが?』
『ナンパってよりスキンシップ?ごめんね。いやだったね』
『ゆうちゃんが謝ることじゃないよ』



でもあたしの従姉妹だし、やっぱり彼女が嫌がってるのに助けてあげれなかったから

そう言えばまたあたしに抱きついてほっぺとか首とかたくさんキスをくれた



『陽菜はゆうちゃんでよかった』
『んー?』
『たとえスキンシップでもあんな風にほかの子に興味示してほしくない』
『そっか』




今日の陽菜はお酒のせいもあるのかいつも以上に甘いみたいだ
あたし愛されてるな…



『おいで』



トイレの個室を開けて手を引っ張ればとてとてついて来る
陽菜を便座の上に座らせて
あーあ理性に勝てなかったってことでいいかな


魔が刺したってな感じで
誰も来ないことを祈って2人の舌が絡み合う音といやらしい息遣いだけが響く


『はあっんふあ』


陽菜のシャツのボタンを外してかわいいブラジャーが見えてきた



『だめゆうちゃんっ止まんなくなるでしょ』
『ちょっと』
『ちょっとじゃすまない』
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