ルルーシュのことを考えると涙が出てくる。優しい世界をありがとう。こうなるまで辛くて苦しいと感じることがたくさんあったと思う。でも遣り遂げてくれて、世界は優しい方向へ向かってる。ルルーシュがくれたルルーシュの作った世界は前よりきっと笑顔が増えていると思う。自分自身を犠牲にしたことで悲しんだ人ももちろんいるけど。他の方法がなかったのか考えるけど、きっとルルーシュは自分が考える最善の道を選んだのではないかと思っている。最期は幸せに逝けたことだけは心から望ませてほしい。
ルルーシュありがとう。大好き。今日だけは泣かせてください。あなたが逝ってしまったことを悲しむ日にさせてください。共に優しい世界が続くことも願うから。
ギアスファン暦は短いけど、この作品を見て本当に良かったと思っています。ギアスDVDを見てたときは9月28日がこんなに辛い日になるとは思わなかっただろうなwと言うか一昨日までぽけーっとしか頭になかったというか(苦笑)28日がゼロ・レクイエムの日だと言う知識はあったけど、本当に知識だけしかなかったという感じです。知ってるけど理解はしてない。そんな感じ。
で、ゼロ・レクイエムに浸ろうとギアス関係の音楽を中心に聴いてたんですが、正直関係のない(←)O/V/E/Rという曲がゼロレク前夜のスザルルに(私的に)当てはまりまして…!
ルルーシュもスザクも、やっぱり一瞬くらいはゼロレクに迷いがあったんじゃないかと思うんです。いくら意志が強かろうと、だってまだ18才だし。ふと「このままでいいんだろうか」って思ってしまうこともあったのではないかと。
以下感想というか思ったことを書き殴ってみた。※スザク視点だったりルルーシュ視点だったり
「なぜルルーシュなのだろう」と。他の誰かではダメなのか。なぜルルーシュが犠牲にならなきゃいけない?そもそもなぜ世界を優しくするのがルルーシュだったのだろうか、いまさらそんなことはわからないけれど。でもルルーシュが優しく笑うから、「あぁ、これが正しいんだ。」と結局彼に甘えてしまう。
ゼロ・レクイエムについて話し合う場は穏やかで。話している内容は穏やかなものではないのに、それでも2人きりのこのときだけの空気に癒されて。とても好きな、時間、だと。このゆっくりとした時間にいつまでも身体を預けていたい。
耳に聞こえる君の声は心地よく、こんなに穏やかなひとときはまるで柔らかな春のようだと、感じた。
「おまえなんか大嫌いだ。」強がって出た言葉。しょうがないじゃないか、俺はお前と離れるつもりなんだ。素直な気持ちを言っても辛いだけだ。そんな言葉、俺にはいらない。持っていない。誰にも気付かれないように空気と一緒にさまよっていれば良い。
だって離れ離れになるんだから。あぁ、でも少しだけ、少しだけ後悔している。本当は素直な気持ちが言いたい。どこかへ置いてそのまま忘れてしまったから、もう言えないけれど。どこかに置き忘れてしまった「愛してる」を、伝えたかった…。
外を見ると咲き乱れ舞う、花びら。時間がとまって、まるで自分に「これで、本当に、いいのか」と問い掛けているように感じる。
つまらないことで彼と言い合いになった。もう何度目かわからない。結末は絶対に変わらないだろう。だけど、彼は怖くないのだろうか。自分自身が死んでしまうことが。こう問うことでさえ彼を傷つけているのだろう。それがわかっていても聞いてしまう。聞かずにはいられない。もう1人の僕が、恐れている。怯えている。怖がっている。彼を失ってしまうことを。
彼と共に歩いた道を通ると、同時にここでの彼との会話も思い出す。今でも鮮明に思い出せるそれらのせいか、忘れかけていた気持ちがほんの少し自分の胸に戻っている感覚がした。その感覚は暖かい春を過ごしているのと似ている。
いくらおまえが何と言おうとも、この計画を変えるつもりもなければやめるつもりもない。だから絶対にゼロ・レクイエムを境に俺たちは共に居られなくなる。だから強がりだとしても「大嫌い」をおまえに送ろう。「愛してる」と言えない俺の、ほんの少しの惜念を込めて。
ついに、前日になってしまった。これが最後の夜。肌寒い空気なのに、初めて彼と会った夏のように暑い気がしたのは気のせいだろうか。
彼の部屋に行く。ノックをするとドアが開き、来るのがわかっていたかのような、困ったような顔をした彼が見えた。僕が何をしに来たかわかっているんだろう。そのまま部屋に入れられることもなく「もう戻れないんだ」と、完全な別離を告げられた。
静寂に包まれた中、ドアの前の彼は涙を流していた。他人に泣いているところを見られるのを嫌う彼が。涙を。そんな風に、先に泣くなんて、ずるい。僕は、強がるしかなくなるじゃないか。君の計画の通りに事を運ぶという選択肢しか残されないじゃないか。これも彼の計画なのだろうか。明日僕に、絶対に務めさせるための。
でも、それでももう一度だけ問いたい。「どうしてもその道を選ぶしかないのだろうか」そう問い掛けようとした僕の声は、彼の背中に向かって伸びた僕の手は、彼に届くことなく扉の閉まる音だけが響いた。
最後のチャンスは、彼の拒絶により、掻き消された。
もう触れることすらできない。
もう声を伝えることさえも。
もう二度と、…二度と。
ゼロ・レクイエムが終わり、世界が少し優しくなった。穏やかに季節が変わり、巡っていく。頬を掠める風も淡く、柔らかくなった。
ルルーシュ、世界は君の望んだとおり、優しくなったよ。笑顔が増えたよ。君に言わせると「まだまだこんなものじゃない!」とか言われそうだけど。世界はこれからもきっと優しくなっていくだろうね。君が作った、作ってくれた世界だよ。
また、風が頬を柔らかく撫でていく。そんな風と共にどこからか声が聞こえた気がした。あの日と同じ、彼の優しい声が。
文中に出てきた「惜念」は多分造語です。国語辞典に載ってなかった。もしかしたら漢和辞典とかに載ってるかもしれないけど。ここでは「残念に思う」という意味を表したく、この二つの漢字を組み合わせて使用しました。