今流行りのインプラント。
一度埋め込めばその効果はちゃんと使っていれば一生持つと言われるのですが、実際のところは、施術の完了後も欠かさずメンテナンスを行えるかどうかや、担当医の技量によっても変わるようです。
口内のセルフケアを怠れば、ものの数年で劣化してしまう場合もあるでしょう。
加えて、歯槽膿漏などの病気を起こしてしまうと、インプラントの土台となっている骨にも悪影響が出るので、それだけインプラントの使用可能年数も短くなり、最悪の場合はインプラント自体を埋め直す必要が出てきます。
どんな方にもインプラント治療が良い訳ではありません。
様々な事情から、他の治療が受けられない患者さんに最適な治療方法になります。
周りの歯との関係から、クラウンやブリッジは入れられない、入れ歯だと噛む力が十分得られないなどの理由でインプラント治療を希望することになるという患者さんに適用されるのが普通です。
インプラントと入れ歯との違いが気になるところですが、インプラントの場合、噛み心地があごの骨に直接伝わるため、食べ応えがあるので、食事が確実に美味しくなります。
人工歯根と上部構造(義歯)を繋ぐ金具をアバットメントと呼びます。
インプラントは、それらのパーツの構成により、何種類かのタイプがあります。
インプラント(人工歯根)とアバットメントが一体であるのが1ピースタイプと呼ばれるもの。
そして、これらが歯根部と支台部に分かれている2ピースタイプがあります。
2ピースの場合、アバットメントが人工歯根と別のパーツとして取り付けられるので、人工歯根にアバットメントを接続する部位の形で、二つのタイプ(エクスターナル・コネクション、インターナルタイプ・コネクション)に分かれます。
この内、インターナルの方がアバットメントの接続が容易と言われています。
インプラント治療によって義歯が使えるようになるまで、段階が大きく3つに分かれます。
まず、人工歯根をあごの骨に埋入します。
あごの骨の中に人工歯根がしっかり定着するのを待ち、第三段階では、歯根にアタッチメント(連結部分)を接続し、さらに義歯をかぶせて完成というのがだいたいの流れです。
人工物を骨に埋め込むのですから、組織が歯根の周りにできて骨に定着するまでには時間がかかり、定期的に検査をしながら、2ヶ月から6ヶ月の期間を必要とします。
ですから、インプラント治療全体では要する期間は短くて3ヶ月、長くても10ヶ月くらいだと考えて良いでしょう。