半袖着たいなぁ-って言ってたら
友達が左腕を見ました。(リスカしてるのを知ってる子)
「最近全然してないやん。めっちゃ綺麗になったねー」
って傷を撫でました。
彼女はすごいです。
醜い傷痕を綺麗だと笑って言いました。
たった1年でここまでの理解者になると思いませんでした。
最初は全くの無理解で「おもしろい」と言いました。
でも 痛そうとか可哀相とかよりも、よっぽど楽な言葉で、興味と好奇心を正直にあらわした言葉だったと思います。
つまり 本心を隠せないんです。
最初のうちは駄目だと言って刃物を取り上げていた彼女ですが、話していくうちにリスカをやめることの難しさと安定剤の役割を理解しました。
そして切った後の刃物と我慢したときに握っていた刃物だけ、そっと持ち帰っていきました。
そのときには「大丈夫、あたしが側にいるよ」「よく頑張れたね」と抱きしめてくれます。
彼女が感性を大切にした音楽の中で生きて来たせいもあるのかもしれませんが、理論的でなく、感性でリスカという行為を受け入れてきた気がします。
あたしは彼女の言動に凄く救われました。
絶対に否定はしません。
ただ、
「茜恋がいなくなったら寂しいよ。あたしは誰と遊んで、誰とこんな話すればいいの?少しでもいいから、もう少し生きる気がすればいいね」
と笑います。
はっきり言って彼女はリスカについてなんの知識もありません。
サイトにはよく、理解してもらうためにという説明を書いてありますが、彼女は一切見ていません。
それでもあたしの側にいて、あたしの苦しみを受け入れてくれました。
本当に大きな存在です。
半袖の話は全く解決しませんでした。
コンシーラーも日焼け止めもリキッドファンデも、部活中には何の役にも立たないからです。
でも、彼女にもらった言葉は大きくて、すごくうれしかったです。
リストカッターの中には理解者がいなくて苦しんでいる人もたくさんいます。
彼女のような理解者が増えれば、いいなぁと思います。