リンのことが心配だと思うなら、あなたが支えてあげたらいいんじゃないの?
支えてあげてね、なんて、なんて無責任な言葉。

私、支えようとして、自分が死ぬ一歩手前くらいまでいっちゃったんだけどな。
腕、傷だらけになったんだけどな。


私がリンのことを諦めて数年後、今度は私の友達がリンを支えようとしたみたいだけど、その子もやっぱりリンに引っ張られてしまって、精神的に参ってしまったらしい。
今はリンと少し距離を置き、まあ回復はしたみたい。


「支えてあげてね」って、言うのは簡単だよね。
支える側がどれだけ大変か、あなたは知らないんだろうからさ。

何度も言うけど、私は一回死んだんだ。
どうしたって忘れられないんだ。
なかったことにだって、できない。

ずっと覚えてる。
私の誕生日の前日。
「しんでやる」って。
あなたは、リンは、言ったんだ。

腕の傷は見えなくなったけど、何年経っても消えない。
まだ消えない。
癒えてもいない。
ずっとずっと、記憶のすみっこで泣いてる。


そう簡単に、人は救えないし、支えらんないよ。