梅毒検査 無料でも受けられる?
各自治体の保健所です。
全ての自治体が無料というわけではなく、一部負担で500円から1000円ほど
検査費用が必要な場合もあります。
もちろん匿名で検査を受けることができます。
ただ、
保健所での性感染症検査は、毎日実施されているわけではなく、だいたい月に2回程度。
予約が必要だったり、定員がもうけてある場合もあります。
夜間検査を行なっているところもあるので、保健所での梅毒検査を希望する場合は、各自治体の保健所に電話で問い
合わせてみるとよいでしょう。
お住まいの自治体だけでなく、知り合いとのバッティングを避けたければ、すこち遠くの保健所で検査を受けるのも
ありです。
ただ、既に症状が出ているのであれば、保健所の検査を待たず、なるべく早く病院で診てもらうことをオススメしま
す。
梅毒の治療期間はどれくらいか
梅毒感染が分かって、病院での治療が始まりますが、梅毒の治療期間ってどのくらいなのか、完治するのか、不安だと思います。
また梅毒の治療薬はどのような薬なのかも知りたいところでしょう
梅毒の治療期間は、感染からどのくらい経過しているかで治療期間が変わってきます。
おおよそですが、
梅毒1期、梅毒2期だと2週間から4週間の投薬が多いようです。
梅毒3期に入ると治療期間は長くなりますし、完治は難しくなってきます。
なので、早期発見早期治療が大事と言えます。
多くの場合、体の表面に症状が現れる梅毒2期までに感染に気が付く人が多いです。
梅毒2期は「バラ疹」「
梅毒性の脱毛症」「全身のリンパ節の腫れ」などの症状が出るので、気が付く確率が高いの
です。
ただ、梅毒には症状の出ない「
無症候梅毒」もあるので注意が必要です。
梅毒はとても感染力の強い性病。
コンドームを使用したとしても、ゴムでおおわれていない部分の皮膚の接触で感染する可能性もあります。
気になる行為の後、いつもと違うなと思ったり、症状がある場合は、すぐに病院で検査を受けることをお勧めしま
す。
梅毒は、皮膚科、泌尿器科、婦人科、
性感染症科で検査を受けることができます。
受診の際には、梅毒感染の可能性があることを伝えましょう。
最近は、梅毒感染者の臨床経験のない医師も多く、感染の可能性があることを伝えないと、感染を見逃すこともあ
るからです。
病院に行く時間がない場合は、3000円から4000円ほどで郵送式の梅毒検査も受けられます。
検査結果も数日でわかるので利用する人が増えている検査方法です。
パートナー以外との性行為があった場合は、梅毒のウインドウ期間(感染の機会から28日以降)に検査を受けてみ
ることも感染予防につながります。
梅毒はコンドームでは防げない?
梅毒非常に感染力の高い性病です。
性病予防にコンドームを使用しましょうという声をよく耳にしますが、梅毒の場合、コンドームを使用したから大丈
夫というわけではないので注意が必要です。
コンドームは、クラミジアやHIVにはとても効果的ですし、梅毒でも一定の予防効果はあります。
ただ、梅毒の場合、液・
精液・
腟分泌液などの性行為そのもの・性器からの感染ではなく、体の表面に発症している
「しこり」「
アザ」「湿疹」のような病変部に触れることでもうつる可能性があるのです。
ほかにも、口の周りなど、コンドームが使えない場所に病変部分ができていれば、オーラルセックスで感染の可能性
もあります。
梅毒1期、2期は特に感染力が高く、自分が感染していることに気がつかないで他の人に移す可能性がある時期でもあ
ります。
「バラ疹」や「湿疹」は、症状が出てもしばらくすると症状が治まるので、梅毒とは気がつかず、治ったと錯覚して
しまい、症状を進行させてしまうこともあるので注意が必要です。
また、症状を感じない「
無症候梅毒」というケースも決して少なくありません
パートナー以外との不安行為があった場合は、タイミングを見て、検査を受けておく事をオススメします。
梅毒検査は不安行為の後、すぐに検査を受けてもウインドウ期間はがあるため結果に反映されません。
梅毒検査のタイミングは、感染の機会から4週間経過後からです。
梅毒感染者はHIVにも感染している確率が高いという報告があります。感染経路が同じだからです。
もしも梅毒検査を受けならば、同時にHIV検査も受けておかれることをお勧めいたします。
なお、「ふじメディカル」「STD研究所」はHIV第4世代の抗原抗体検査に対応しているので、4週以降からH
IVT型の検査が可能です。
若い女性に<strong>梅毒</strong>が増えるとどうなるか…
若い女性、特に20代30代の女性は、これから結婚、<strong>妊娠</strong>出産を控えている時期なので梅毒が急増しているのはとても深刻な事態です。
若い女性に感染が増えると、妊娠している場合、胎盤を経由した胎児への感染が心配されます。
梅毒に感染していると流産や
死産の確率も高くなりますし、生まれてくる大事な赤ちゃんが先天性の梅毒になる可能性だってあります。
先天梅毒の赤ちゃんは、神経系の障害や肝臓の病気を持っていることが多いと言う統計があります。
妊婦健診では、妊娠初期(13週まで)に1回、梅毒を含めた性感染症の有無を調べることになっているので、その時点で発見できれば妊婦が梅毒の治療薬を服用する事で、赤ちゃんも一緒に治療する事ができます。
ただ、発見の時期や状態によっては治療が難しい場合があるのも事実です。
妊娠中の性交渉で梅毒感染した場合がそれに当たります。
梅毒は感染してすぐに検査しても検査結果に反映しないので、よほど
特徴的な症状が出ない限り気がつかずに治療が難しくなるケースも考えられます。
梅毒は非常に感染力の高い性病で、セックス以外でも感染の危険があります。
コンドームも一定の効果はあるものの、コンドームで覆われていない部分の接触で感染することも多々あります。
一番の予防は、パートナー以外との性交渉は行わないこと。
また、パートナーが変わるときはセルフチェック(性病検査)を行うことが梅毒を始めとする性感染症の早期発見に繋がります。
梅毒感染者の7割が男性
梅毒感染の急増のニュースをたびたび目にするようになりました。
梅毒は一時激減し、「過去の
性病」という雰囲気がありましたが、2010年以降、急激に感染が広まって、2016年は、ついに1944年以来はじめて4000人を超える感染報告となりました。
今回の感染拡大で一番心配されているのが、若い女性の感染者が急増している点です。
以前は、
梅毒感染者の8割が男性、2割が女性でしたが、絶対数からすると2割といってもそう大きな数字ではありませんでした。
考えてみてください
100人の2割であれば20人ですが
4000人の3割となると1200人です。
これは大変な数字です。
また若い女性はこれから妊娠出産を控えているのでさらに問題は深刻です。
梅毒は
コンドームだけでは十分に防ぐ事ができません。
それでも一定の効果はあります。
梅毒を予防するには、パートナー以外との性交渉は行わない、体調に変化を感じたら早い段階で専門の病院で診てもらいましょう。