どうしようもなく、綴った。
綺麗な人に会いたくて。
綺麗な物だけ、見たくて。
古い絵画を観たくて。
その時代に位置が欲しくて。
生まれ変わっても、古き時代に戻れない。
何だか、もどかしくて、泣いていた。
デッサンを書きたくて、訪れていたモデルさんも描いた。
歴史に脚を踏入れたくて、画集の独学。
最期に水泡なのが悲しい。
綺麗な物は、見れればそれでいい。
秋の公園で、手を繋ぐぐらいがいい。
地下鉄で、カーディガンを御揃いに着る。
古い自転車で街を漕ぐ。
一人、海辺を走る。
歌川広重の名所を友達と写真撮影に巡る。
十代で出来ずにいた事、ヒロインのよう。
でも、嫌いじゃないや。
いつか夜しか来ないように願って、
見つめたチケットの私が描いた絵
異国のリーズキャッスル城の油絵。
秋の夜を寒々と小声で話し始める頬色。
手編みのマフラーなんかよりいい。
目の中に映し出す月と一眼で撮った月。
今日は、ふと、大切にしてる言葉を書き綴った。