交わしたはずのない
 約束に縛られ
 破り棄てようとすれば
 後ろめたくなるのは何故だ
 手巻きの腕時計で
 永遠は計れない
 虚しさを感じても
 手放せない理由が
 この胸にある

 たとえ鬱が夜更けに目覚めて
 獣のように襲いかかろうとも
 祈りをカラスが引き裂いて
 流れ弾の雨が降り注ごうとも
 この街の空の下
 あなたがいるかぎり僕は逃げない

 人形の家には
 人間は棲めない
 流氷のような街で
 追いかけてたのは逃げ水
 いろんな人がいて
 いろんなことを言うよ
 「お金がすべてだぜ」
 と言いきれたなら
 きっと迷いも失せる

 みんな愛の歌に背かれて
 与えるより多く奪ってしまうのだ
 乾いた風が吹き荒れて
 田園の風景を砂漠にしたなら
 照りつける空の下
 あなたはこの僕の傍にいるだろうか?

 たとえ鬱が夜更けに目覚めて
 獣のように襲いかかろうとも
 祈りをカラスが引き裂いて
 流れ弾の雨が降り注ごうとも
 この街の空の下
 あなたがいるかぎり

 僕はきっとシラフな奴でいたいのだ
 子供の泣き声が踊り場に響く夜
 冷蔵庫のドアを開いて
 ボトルの水飲んで
 誓いをたてるよ
 欲望が渦を巻く海原さえ
 ムーン・リヴァーを渡るようなステップで
 踏み越えて行こうと
 あなたと

 この僕の傍にいるだろうか?