小栗旬主演、蜷川実花監督が初タッグを組み、映画『人間失格』の製作が決定。旬君が太宰治に扮し、日本文学史上最大のベストセラー『人間失格』の誕生秘話と“究極の恋”を描く。写真家でもある蜷川監督が撮影した旬君の“太宰ショット”も初公開された。
突飛な言動と奔放な私生活で、文壇から煙たがられながらもベストセラー作品を連発した、紛れもない天才作家・太宰。 正妻と2人の愛人という3人の女性と並行して関係を持ちながら、自堕落な生活を送り、自殺未遂を繰り返した果てに、愛人と川に身を投げた。この文学界の大スターのトップスキャンダルは、社会的事件として世間の注目を浴びたが、その裏に隠された彼の“本当の人生”と、 彼をめぐる“3人の女との恋と愛”の物語を、誰も知ることはなかった。女を惹きつけてやまない、どうしようもなく魅力的な男の栄光と挫折、セックスと死。彼は何と戦い、誰を愛していたのか。男女に起きることのすべてがここにある。
[走れメロス][斜陽][ヴィヨンの妻]などの名作を生む天才作家・太宰治――。正妻と2人の愛人という3人の女性と並行して関係を持ちながら自堕落な生活を送り、自殺未遂を繰り返した果てに、愛人と川に身を投げる。この文学界の大スターのトップスキャンダルは、社会的事件として世間の注目を浴びた。
この文学界のスターのスキャンダルは、当時、世間の注目を浴びたが、その裏に隠された彼の“本当の人生”と、彼を巡る“3人の女との恋と愛”の物語は、誰にも知られていない。
彼が何と戦い、誰を愛していたのか?その真実が描かれる。
そんな彼が死の直前に発表し、遺作となったのが『人間失格』。日本文学史上最高の傑作にして、累計1200万部以上を売り上げ、現在もなお単一書籍として歴代ベストセラーランキングのトップを争う“世界で最も売れている日本の小説”だ。その誕生秘話を、太宰自身と彼を愛した3人の女たちの目線から、事実を基にしたフィクションとして初めて映画化する。
「恥の多い生涯を送って来ました」というあまりにも有名な書き出しではじまる原作は、太宰生誕100年を迎えた09年に荒戸源次郎監督・生田斗真主演で映画化されている。
今作は同名の小説の映画化ではなく、太宰の人生と『人間失格』の誕生秘話を描いた物語になる。
酒と恋に溺れるダメ男ながら、圧倒的な人気と才能で女を惹きつけてやまない魅力を放つ天才作家・太宰治を演じるのは、小栗旬。2人は雑誌撮影などで仕事をしたことはあるが、映画では初タッグ。蜷川監督は、自堕落な生活を送りながら、圧倒的な才能で女性をひきつけてやまない太宰役に「絶対、小栗旬しかいない」と熱望。小栗は誰もが知る作家界のヒーロー役に最初は出演を悩んだが、「監督から僕でなければというお言葉をいただき、決断致しました」と意思を固めた。役作りのために短期間で大幅な減量を敢行、刺激的な演技で観る者を翻弄する。
監督を務めるのは、日本を代表するトップクリエイターであり、世界屈指の写真家で、[さくらん][ヘルタースケルター]に続き、2019年には[Dinerダイナー]の公開も控え、2020年東京オリンピック委員会理事を務める映画監督でもある蜷川実花。
監督4作目となる本作では、膨大なリサーチを経て、太宰治の恋と生涯をサスペンスフルに、スキャンダラスに、エロティックに、蜷川監督ならではの新解釈と圧倒的なビジュアルで描き出す。
本作は、11月上旬にクランクイン、12月中旬にクランクアップ予定。旬君のダメ男で色気に満ちた“太宰ぶり”に蜷川監督は「連日の撮影で鳥肌が立つことが何度もありました」と感嘆している。
日本を代表するトップクリエイターの一人であり、世界屈指のフォトグラファーである彼女が、新たな解釈と独自のビジュアル世界で作りだす、“1人の男の栄光と挫折”と“3人の女との恋と愛”の物語に注目が集まる。
なお、配給は[紙の月][殿、利息でござる!]など意欲作を数多く手がけてきた松竹、脚本は[紙の月]の早船歌江子が手掛ける。
▽小栗旬コメント
お話を頂いたのはずいぶん前のことだったと認識しております。
悩みました。
この文豪を自分を通して産み出すことが出来るのだろうか。
自分がこの人生を生きることは出来るのだろうか。
しかし、監督から僕でなければ、というお言葉を頂き、脚本に魅了され、決断いたしました。
今はただただ、最高の孤独とは一体どこに存在しているのか。手に入るものなのか。
そんなことを日々感じながら、一歩一歩、太宰に寄り添いながら過ごしております。
私という人間から見えてくる太宰治という凄絶な人生を駆け抜けた一人の文豪の足跡が
皆様の心に刻まれることを祈り、作り上げていければと思っております。
お楽しみに。
▽蜷川実花コメント
太宰治本人の物語を作りたい。そう思いついた時からこの役を出来るのは絶対に小栗旬しかいないと思っていました。スターである彼にしか見ることの出来ない景色、トップを走り続けているからこそ抱える孤独、誰もまだ見たことのない小栗旬。連日の撮影で鳥肌が立つことが何度もありました。魂を賭けた芝居に毎日震えています。これをやるための今までの人生だね、と2人で話しています。ご期待下さい。
▽池田史嗣プロデューサー コメント
この作品は小説の映画化ではなく、実話を元にしたフィクションとして、
文学界のスーパースター・太宰治の衝撃的な人生と彼の遺作であるあの傑作小説、
「人間失格」の誕生秘話を描くオリジナル企画です。
謎に満ちた不世出の天才に迫ることがどれだけ難しいことか。
挑む以上、逃げたりごまかしたりしてはいけない。
その覚悟と責任感を持って長い時間を費やして企画を練り上げ、徹底的にリサーチを重ね、
前に「紙の月」でご一緒した脚本家、早船歌江子さんが3年かけて素晴らしい脚本を書き上げてくれました。
太宰治を演じるのは、当代随一のトップスター・小栗旬。
意外だと思われるかもしれませんが、これ以上の配役はないと確信しています。
求めたのは“演じる”だけではなくご自身を投影して役を“生きて”もらうこと。
その願いに真摯に応えてくれた小栗さんは万全の役作りと大幅な減量を経て今、
どうしようもなく純粋で、色気があって、残酷なまでに魅力的な男として生きてくれています。
撮影にはカンヌ映画祭を制した「万引き家族」の近藤龍人さんを迎え、
最精鋭のスタッフが集った現場では、鬼気迫る演技合戦が繰り広げられています。
その中心にいる蜷川実花監督の凛とした佇まい、
時にお父様である故・蜷川幸雄さんが憑依したのではないか、と感じることがあります。
監督も主演も、人生をかけて挑む作品。とんでもない映画ができそうな気がしています。
どうぞご期待くださいませ。
『人間失格』は2019年、全国にて公開予定。