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血ぃ吸うたろか

備府の首筋へかぶりつこうとする吸血鬼矢追の図


ハロウィンだから・・・と思ったけど何も思いつかなかったんですこの人



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なにげない一言


最近寝不足な様子の備府に僕は

「睡眠時間が少ないと生殖機能に影響が出るんだってよっ」

といつもの調子で言った。セクハラに眉をひそめたり大きな声を出したりする備府を拝むのは日課のようなものだ。

「あーあー、生殖なんざー俺には一生関わりあいの無ぇこったな」

備府はわざとらしく肩をすくめてそう言った。僕のセクハラを軽くいなす、という新たなリアクションのパターンが来たのだな……。僕はその程度に彼の言葉を捉えて、特に気に止めることもなく次の話題を投げかけていった。



ソファーで寝入ってしまった備府に毛布を掛けながら、僕はふと数時間前の彼の発言を思い出した。「生殖なんざ一生関わりあいの無いことだ」……備府は一体どんなつもりでああ言ったのだろう。

自分が引きこもりなオタクだから一生女の子と関われないだろう、という「非リア」の自虐ネタだと考えるのが自然かも知れないし、
備府と僕との関係を思えば、実を結ばない付き合いへの皮肉にも取れて、何か言いたげに見えた気がしないでもない。

「……」

備府の長いまつげが揺れている。

「……生殖は、備府には一生関わりあいが無いの……?」

顔を覆い隠すような前髪が流れて、生白い額があらわだ。

「一生……?」

なにげない一言だ。僕がなにげなく掛けた言葉に、彼もなにげなく返した。恐らく、それだけ。
それを取り立てて真意を探った所でどうだろう、傍から見れば僕はまるで自分の尻尾を追いかける犬のように滑稽なのかもしれない。

「一生、かぁ……」

ああ、甘美だ……。
いけないものがゾクリと僕の中に染みていくような。なにげない一言だからこそ、彼の中を一瞬覗けたような気になってしまうなぁ。


「僕ね、備府。枝葉末節に食いついて、妄想広げて、勝手にどんどん都合良い解釈しちゃうのが得意でさ」

さらりと額を撫でると、備府は眠ったまま眉を微かにひそめた。半開きになった口元から、その柔らかさを思い出し反芻する。

「……あれ、どういう意味だったのかな」

無防備な寝姿をしばらく見つめたあと、僕は電気を消した。

アッタカイネー

熟 睡

でっかい加工前の

寒くなってきたら布団を冬用に換えるけど、備府は我慢ならないほどの寒さにならないうちは面倒がって布団を替えなさそう。でもやっぱり寒いからって、矢追の布団に寝に来てそう。

ちょくちょく就寝時間がカブる時は、シングルベッドで夢とお前抱いてんだよ。狭いけど暖かいから存外快適で、互いに互いを抱き枕にして寝てればいいと思うんだ。

矢追が備府の髪に顔をうずめてモフモフする事は結構あるんだけど、矢追が眠りかけたくらいに備府もふと
「お前、髪クルクルしてんな」
とか言いながら矢追の髪を触ってきてさー、

自分の太めの直毛と全然違う感触を珍しがって
「すげー。ふわっふわ」
とかポツポツ独り言を呟きながら延々と髪の毛をいじってるのとかどうっすかね。

矢追は備府の不意打ちに内心バックバクに動揺しながらも、ひたすら夢うつつ状態のふりをして消え入るような生返事をしてればいいなと思います。

寝入る直前といった様子の生返事を聞きながら、備府はおもむろに矢追の頭を撫で出すわけよ。矢追の髪の手触りが気に入ったのかあるいは別の理由があるのか、延々と矢追の頭を撫で続ける備府。
そんな備府に胸を締め付けられながらも、できるだけ長いあいだ頭を撫でていて欲しくて狸寝入りする矢追。

どうっすかね。


あと、矢追のほうが意外と寝相悪くて、ちょいちょい備府をベッドから蹴落としてそうだなーと思ったり。

備府は蹴落とされてムカーーっときてるんだけど、寝ている人間に何を言っても仕方ないので、諦めてノソノソとベッドへ入りなおして再び寝る。それが何度か続いて以降は、矢追の寝相については諦めてそう。矢追は何も聞かされていないので、自分が寝相悪いこと知らなそう。


おやすみ

無精ヒゲ備府注意とかそういうの【000】

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