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【漢字の話】 き の 話


孟子と言う思想家が居ました
この人の母親(孟母(もうぼ))は大変な教育ママで、息子の教育の為に良い環境の場所を求めて三回も引っ越しをしました
この事を

孟母三遷(もうぼさんせん)と言います

孟子が学問の途中で帰省した時に
孟母が織りかけの布を断って、学問も途中で止めれば「この(断機)と同じだ」
と孟子をいさめて帰します
これを
孟母断機の教え(もうぼだんきのおしえ)
と言います

この
断機」の「」は
(き)に「」を併せた字です

」は、悪い物を除く力のある「糸飾り」の「」を「」に2つ付けた道具で
怪しい物を問いただす字です


」の旧字は
(だん)です

左側は
」が4つ書かれ、真ん中で横方向に断ちきられてます
これは
織り幾にかけた糸を2つに断ちきる形で
右側は「(おの)」で
糸を断ち切るを表した文字
そこから全ての
たつ」の意味と成りました


【漢字の話】 せん の話

古代で爪を切る事は
旅立ちや旅から帰って来た時に
汚れている自分の体を清めると言う意味が有りました
その「爪切り」の儀式を表したのが
(ぜん)と言う字です

(ぜん)」は古代の文字では
」の下に「」を加えた形に((リ・リットウ))を加えた文字でした

」は足跡の形で(進み行く)の事です

は今の「」でのに相当する部分で
前の(月)は、舟を表し、水を入れる盤の事です

その盤「(舟)」で足()を洗い、
更に「リ」で足の指を切り揃える字が
です

そのように、旅立ちの際などに、爪を切る儀式から
次第に
まえ」の意味に使われだしたので
更に下に「」を加えた
(せん)の字が出来ました
意味は「(き)」です

【漢字の話】 き の話


幾つか」の

(き)の字は

(ほこ)」に
(糸飾り」を2つ付けた字です

悪いものを追い払う力のある糸飾り「」を付けた
」を用いて、怪しいものを調べ問いただすのを

(き)と言います

その時に「かすかなきざし」を察して調べるので
いくら」「いく」の意味になりました


糸飾りの付いた「戈」で
調べる道具が
」ですが
それに、バネ仕掛け等の動きが加わった道具が

(き)です
機械で動かすので
はた」の他に「しかけはたらき」の意味が有ります


近畿の
(き)
農耕地の「」に糸飾りの付いた「」で清める事です

村里の門のことや、その地方のことが
」と言いましたが

やがて
意味が拡大されて
都を中心とした直接の支配地を「」と言うようにナリ
都周辺の地域を
近畿と言うようになりました

【漢字の話】 い の話

」を含む字で

(い)

シンニョウ」は「道を行く」の意味で

左に行ったり右に行ったりして
歩む方向がちがうので
ちがうたがう」の意味と成りました


こと同様に
織物を織る際に横糸か入った
(ひ)が左右に動く事から
」が「よいこと」の意味に成りました


(い)の旧字は
と言う字で
これは城を攻める側から見た字です
防衛されてる都市を、更にとり囲(圍)んでるのが「」の外側の「」です

そこから「かこむ」の意味に成りました

防衛の
(えい)にも
」が含まれます
「韋」を除いた「」は十字路の形で「道を行く」意味で
は、城の周囲を巡回して「まもる」ことです


【漢字の話】 い の話


(い)」の
(い)」は

」の上に()を置いて「」の下にも逆向きの()を置いた字です


」は()を表す基本型の字で
」は
目鼻の「口」では無く、神様への祈りを入れた(器)でも無くて
この場合の「」は
城壁で囲った「」です

ですから
(い)
防衛の為に城の周囲いを護衛の兵士が左右に行ったり来たりしてる字です

つまり
(い)
兵士が左右に行き来するので「たがう」の意味があります

このように
」を2つ重ねたり、
左右に横倒しにしたり、
上下逆転させたりして「」に関係した字を漢字は作って行くのです
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