孟子と言う思想家が居ました
この人の母親(
孟母(もうぼ))は大変な教育ママで、息子の教育の為に良い環境の場所を求めて三回も引っ越しをしました
この事を
「孟母三遷(もうぼさんせん)」と言います
孟子が学問の途中で帰省した時に
孟母が織りかけの布を断って、学問も途中で止めれば「この(断機)と同じだ」
と孟子をいさめて帰します
これを
「孟母断機の教え(もうぼだんきのおしえ)」
と言います
この
「
断機」の「
機」は
「幾(き)」に「
木」を併せた字です
「
幾」は、悪い物を除く力のある「
糸飾り」の「
幺」を「
戈」に2つ付けた道具で
怪しい物を問いただす字です
「
断」の旧字は
「斷(だん)」です
左側は
「
幺」が4つ書かれ、真ん中で横方向に断ちきられてます
これは
織り幾にかけた糸を2つに断ちきる形で
右側は「
斤(おの)」で
糸を断ち切るを表した文字
そこから全ての
「
たつ」の意味と成りました
「
緯(い)」の
「
韋(い)」は
「
口」の上に(
止)を置いて「
口」の下にも逆向きの(
止)を置いた字です
「
止」は(
足)を表す基本型の字で
「
口」は
目鼻の「口」では無く、神様への祈りを入れた(器)でも無くて
この場合の「
口」は
城壁で囲った「
城」です
ですから
「韋(い)」は
防衛の為に城の周囲いを護衛の兵士が左右に行ったり来たりしてる字です
つまり
「韋(い)」は
兵士が左右に行き来するので「
たがう」の意味があります
このように
「
止」を2つ重ねたり、
左右に横倒しにしたり、
上下逆転させたりして「
足」に関係した字を漢字は作って行くのです