お城の壁や家の壁を作る際に、板と板の間に土を入れて打ち固め築く建築方法を
(
版築)と言います
この工法は古代に始まり現在でも存続してます
この
版築の
「版(はん)」は
(
反)から出来た文字です
左側の「
片(ヘン)」は
「版築」の際に使う「
あて木」の事です
このあて木の「
片」は、左右に立てて、その間に土を入れてつき固めるのですが、
「片(へん)」は
一方のあて木の形なので
「
かたがわ」の意味になったのです
そこから
「
薄く小さな」等の意味に成りました
その
「
片」に「
反」を加えた
「版(はん)」は、
その建築工事の際に使われる(
両側のあて木)の事です
この
「
版」の字は「板」の字としばしば同じ意味で使われます
「
板」にも「
反」が有り
ます
「
板」の元の字は
「木」の形に、右に手に斧を持ってる形です
つまり
「
板」は手に持った斧で木を削り取る事でした
それが「
板」の形に変化して行きました
おそらく、
薄く削り取った「
板」が
「
反り返る」ので「
反」が加えられたのでしょうね
つまり「
版」や「
板」の
「
反」は「
反り返る板」
の事です
「片(へん)」の付いた字な多くには
(
木)等を薄く削ったものの意味が有ります
亡くなった人の名前や戒名を書いた木の札を
「
位牌」と言います
この
「位牌」の
「牌(はい)」の
「卑(ひ)」は(
小さい)と言う意味で
「
牌」は、「
木のふだ」の事です
「
最後通蝶(つうちょう)」の言葉が有ります
この
「
通蝶」は、書面で通知する事です
「
最後通蝶」とは
国家間の紛争で平和交渉を打ちきり、それが受け入れられなければ自由行動に出ることを告げる外交上の文書です
この
「蝶」も
文字を記する
薄い木の札の事です