みんなのブログから来た大和

「静か」の
「静（せい）」の中に
「争（あらそ）い事」の
「争（そう）」の字が有りますね

この
「争」の旧字は
「爭（そう）」です
「爭」の上の「爪」は「指先」の意味で「手」の事です
その下は縦の俸に「彗（すい）」の下の部分を加えた字です
この下の部分も「手」で
俸状のものを引き合って「あらそう」形です

「静」の「争」も長い俸を上下の手で持つ形ですが、これは田畑を耕す
「鋤（すき）」を持つ形です
「青」は鋤を清める為に加えられた青色の顔料です
耕作を始める前に鋤を持ってお祓いをしている字が
「静」なのです

特別な功績のあった人を表彰する日本の「褒章（ほうしょう）」に
「紫綬褒章（しゅじゅほうしょう）」が有ります

発明、発見や学術、スポーツ芸術に優れた業績のある人に与えるもので、
受賞者には(紫色の綬（リボン）)の付いたメタルが渡されますから
「紫綬褒章」です

(印綬（いんじゅ）)の
「印（いん）」も「爪(つめ)」を含む字形です
今の字形では左側が「爪」の形です
右側の「卩（せつ）」は
人がひざまずいて座る形です
ひざまずく人を上から
「爪（指先）」を加える形で、強く「押さえる」の意味が「印」には有ります

それは判を押すときの動作なので、
「はん」の意味になり、
全てを押してしるしを付ける事を「印」と言うようになりました

「受（じゅ）」は、
上部の「爪」と下の「又」の間にある
「冖（べき）」は盤（皿）の形です
この盤の中に物を入れて
「手（爪）」から「又（また）」に渡すのです

身分や位を表す印を身に付けるための組ひものことを
「印綬（いんじゅ）」と言います
「綬（じゅ）」は元々は礼装用の膝掛けに付ける組ひもの事でした
「綬」は「糸」で「受」けると言う意味のものです

「手」を表す漢字の中でも「手」を３つも含まれる字が
「授（じゅ）」です

「手ヘン」はもちろん手ですが、右側の「又」も手の形、「爪」も「指先」を表していて手の事です

「授」の
「受（じゅ）」は、
上部の「爪」と下の「又」の間にある
「冖（べき）」は盤（皿）の形です
この盤の中に物を入れて
「手（爪）」から「又（また）」に渡すのです

この行為は、上部の「手」から見たら物を下部の「手」の者に「さずける」意味になります
また反対に下の者の「手」の側から見たら上部の「手」から物を「うけとる」意味になります

ですから「受」は、「さずける」「うける」の両方の意味に使われてました
しかし
「受」がもっぱら「うける」の意味で使われだしたので
「手ヘン」を加えた「授」の字が作られ「さずける」の意味に使われるようになりました

「爪（そう）」は
「手」の意味を表す字形です

この「爪」は鳥獣の長い爪をそのまま書いた象形文字です
「又」や「寸」等の「手」を表す字形は多いですが、この「爪」も指先の意味から「手」を表す字形として使われる字です

その「爪」に「竹かんむり」を加えた
「笊（そう）」とゆう字は
割った「竹」で編んだ
「さる」のことです
指先を開いた形に作るので、この文字が有ります

「稲（とう）」の字形にも「爪」が含まれます
これは旧字
「稻」がわかりやすいですが、
「臼（うす）」の中のの物を「爪（指先）」で取り出している形です

取り出す「禾（か）」は
「いね」です
そこから「稲（稻）」が
「いね」の意味になりました