古代では「
糸」は大変貴重な物でした
ですから
漢字には「
糸へん」字が沢山あります
「
糸ヘン」とは違いますが
「冬(とう)」の
旧い字は、編み糸の末端を結び止めた形(
夂(ち))だけでしたが、その後に氷を意味する
「
冫(ひょう)」が加えられて現在の(冬)の字に近い字になりました
「冬」が「ふゆ」の意味で使われだして
「
糸」を加えた
「終(しゅう)」の字が作られました
これは
糸の端末を結び
終結するので「
おわり」の意味となりました
ですから
「夂(ち)」は「ふゆがしら」の意味です
まとめて取り扱い、治めることを
「統括」と言いますが
この
「統(とう)」と言う字の「
充」も腹部が肥満したメタボの人のことです
それに「
糸」を加えた
「統(とう)」は
「
多くの糸が集まるところ」と言う意味です
そこから
「
まとめる」の意味になりました
ですから
多数を一つにまとめる事を
「
統一」、
その「
系統」を`統括´する事を
「
統制」と言います
全体を
まとめる「統括」と良く似た「
総括」と言う言葉が有ります
「
統」と「
総」は意味も似ていて
「総(そう)」は
「
糸」を結んで房のようにする事
ふさの意味が有り
また「
まとめる」「
あつめる」の意味が有ります
また
(
総)は、束ねた髪の事でもあります
古代の少年の髪型
髪の毛を中央から2つに分けて、左右の耳の上に輪の形に束ねたものを
「
総角(まきあげ)」と言うのも、`束ねた髪´
の意味からです
「
短銃」の
「銃(じゅう)」は
「
金」と「
充」を併せた字です
「
充(じゅう)」は、腹が肥満したメタボの人、の意味です
そこから、丸い穴のあるものを示す文字に使われるようになりました
この
「
銃」は、最初から短銃や猟銃を意味していた訳ではありません
漢字が出来たのは三千年以上も前の時代でしたから
その時代には今のような
「
銃」が有ったはずもありません
「銃」は最初
「
斧(おの)」の柄を差し込む穴の意味でした、
後に「
銃」が発明され
銃口が丸い穴だったので
その意味に使われだしました
裁判官を裁く裁判に
「弾劾裁判」と言うのが有ります
「
弾劾」とは、地位のある人の不正を暴いて、
その責任を追求する事です
この「弾劾」の
「劾(がい)」と言う字は伝わる内に字形を間違えて出来た字です
この「
劾」の
「力」は農機具の「鋤
(すき)」のことですが
元々の字は
「亥」に「力」ではなくて
「
亥」「
殳」を加えた字でした
「
殳」は、つえくらいの長さの戈
(ほこ)で、それを使って「
亥(獣)」を叩いて、何かの(たたり)を祓う儀式が有りました
この「
亥」に「
殳」を加えた字が伝わる内に誤って
「劾」となりました
ですから
「弾劾」の
「弾(だん)」も
「弓の弦」を鳴らして悪い霊などを祓う文字です
ですから
元々の「
弾劾」とは
「たたりや悪い霊を祓う儀式」のことでした