水耕栽培で野菜を生産、販売しているアプレ(渡島管内七飯町東大沼)は今春、香港向けにコマツナやミズナなど葉物野菜の輸出を始めました
独自の栽培技術で鮮度を保てる期間を延ばし、無農薬も売りに、安全性に関心の高い富裕層の需要を見込みます
道農政部は「道内から葉物野菜を一定量、定期的にアジア諸国に送る例は聞いたことがない」としています
同社は七飯町に植物工場2棟(計約3300平方メートル)を有し、約30種の野菜を通年で栽培
札幌や首都圏の百貨店、ホテルなどに卸しています
温度や湿度、光量などを調整し、野菜を最適な栄養状態にする独自の栽培技術を持ちます
通常数日でしおれる野菜も鮮度が約1週間保たれるということ
野菜は週に1回、5キロ程度を発泡スチロール製の箱に詰めてトラックで新千歳空港に運び、香港行きの直行便で送ります
収穫から3日ほどで店頭に並びます
檜山管内奥尻町は8月、特産の奥尻ワインを海に沈め、味の変化を確かめる実証試験に乗り出します
沈没船の積み荷のワインが美味だったとの逸話にヒントを得た田中敦詞副町長が「奥尻の海でも試してみては?」と提案しました
8月に奥尻港の水深約5メートルの海中にボトルを沈め、来年2〜3月まで保管します
引き揚げ後、道立工業技術センター(函館)で成分を分析します
事業費は道の交付金を活用し、今月の定例町議会に本年度補正予算案として245万円を計上します
町によると、ろうで密封したコルク栓からボトル内に海水がしみこまないことについては、北大大学院水産科学研究院の木村暢夫教授(水産工学)の協力で確認済み
海中熟成の効果は不明ですが、水温や波の影響など地上とは違う環境下で保管することにより、味の向上につながると期待します
流通最大手のイオン(千葉市)が、傘下にあるJR函館駅前の老舗百貨店「棒二森屋」(函館市若松町)の閉店を検討していることが、3日分かりました
建物や土地を活用する後継企業が決まるのが前提ですが、撤退時期は早ければ2018年度中の可能性もあります
イオンは今後、函館市や金融関係者らと本格的な協議に入りたい考えです
棒二森屋は道南の急速な人口減少や、丸井今井函館店とテーオーデパートとの百貨店競争などにより売り上げが長期低迷…
昨年3月の北海道新幹線開業も追い風にはなっていません
イオン傘下のダイエーの子会社、中合(なかごう)(福島市)が運営
イオンは4月に発表した中期経営計画(2017〜19年度)で、赤字が続くダイエーを黒字化する方針を掲げました
今回の閉店検討は、その一環でもあります
手書きのイラストを入れて北見市の住宅地図をわかりやすく作ってきた男性が5月に亡くなり、地元の図書館でこの男性がこれまでに手がけた地図が展示されています
5月25日に85歳で亡くなった北見市の佐藤元治郎さんは印刷業を営みながら建物など手書きのイラストを入れた北見市の住宅地図を作り続けてきました
北見市泉町の中央図書館では佐藤さんの業績をたたえるため佐藤さんが昭和52年から去年にかけて作った住宅地図、16冊が展示されています
地図は学校やアパートといった建物や風景などのイラストがふんだんに盛り込まれているのが特徴で、訪れた人たちは時代の変化を感じさせる地図をめくりながら佐藤さんをしのんでいました
北見市立中央図書館の川畑恵美さんは、「地図には暖かみを感じることが出来、佐藤さんが非常に町を愛していたことが分かります
ぜひ手にとってじっくり見てほしいです」と話していました
この展示会は6月18日まで開かれています