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「口で描く」アフリカの画家


先日、アフリカのマラウイから口で絵を描く画家の男性が来日し、札幌市で個展を開きました

彼が絵を通じて伝えたいこととは何なのでしょうか

鋭い爪を立て、獲物を狙うヒョウや人々の暮らしが鮮やかに表現された町の市場

アフリカ・マラウイの画家、チャエラ・クリスフォードさんが描きました

幼い頃にかかったポリオの後遺症で手足が不自由になり、口を使って絵を描いているチャエラさんは、「障害があるからなにかできないとは思っていなくて、障害があるけどもなんでもできると思っている」と話しています

チャエラさんの個展は札幌市で開かれ、アフリカの風景や動物を題材にした作品が展示、販売されました

個展を企画したのは大学でリハビリテーションを教えている、理学療法士の長谷川純子さんです

長谷川さんは、「体が動かないと障害なのかというと、そうではないと思います
それを生きざまとして体現しているチャエラさんを、絵だけではなくて本人とともに紹介したかった」と個展を企画した理由を説明します

チャエラさんの暮らすマラウイは、アフリカ南東部に位置する内陸の国です

チャエラさんと長谷川さんは、長谷川さんが理学療法士として青年海外協力隊でマラウイに派遣されていた6年前に出会いました

チャエラさんは家族8人の生計を立てるため、絵を描いて売っていました

長谷川さんは彼の前向きな性格と絵の魅力に引き込まれました

チャエラさんの絵について長谷川さんは、「絵を描いて売ることでかわいお子さんを育てて養ってるとこに、生活者としての希望のようなものが一筆一筆にこもっているのかなと思います」と話します

今回のチャエラさんの来日は、長谷川さんがクラウドファンディングで資金を募ったことで実現しました

64万円が集まり、札幌までの渡航費と滞在費を工面することができました

会場では道行く人が足を止め、チャエラさんの絵に見入っていました

個展では思わぬ交流も…

会場で絵を描くチャエラさんの隣に、絵を描くのが大好きな小学1年生の女の子がやってきました

女の子が、「どうしたら絵をうまく描けるんですか?」とチャエラさんに問いかけるとチャエラさんは、「練習したらうまくなるよ」と答えました

長谷川さんは個展を開催したことについて、「マラウイと日本の距離を越えて、実際に彼が描いているところを見ないと伝わらないところが伝わったのではないかと思います」と手応えを感じていました

チャエラさんが筆に込めた思い…

そこに壁はありません

チャエラさんは、「日本に来て多くのことを体験しました

日本の皆さんが勤勉に働くところを、目の当たりにしました

将来、体に課題のある人や恵まれない子どもたちに絵を教える機会につなげていきたいです」という言葉を残してマラウイに帰国しました

今回の売り上げの一部は、チャエラさんが子どもたちや障害のある人たちに絵を教えるための費用に使われるということです


サケ稚魚の新放流法 成育順調


サケの稚魚の新たな放流方法について研究が行われている道東の浜中町で、稚魚の成育調査が行われ、川や海で育つものに比べて大きく成長しているものが多いことが確認されました

道立総合研究機構さけます・内水面水産試験場は、北海道の沿岸に戻ってくるサケを増やすため、稚魚を川と海の水が混じり合う場所で一定期間育てる新たな放流方法について、浜中町で研究を行っています

このうち町内の藻散布沼では、研究者がボートに乗って稚魚をとり、成育具合を確かめるため1匹ずつ体長を測りました

7日の調査では、確認した稚魚は川や海で育つものに比べて体長が4割ほど大きいものが多かったということです

道立総合研究機構さけます・内水面水産試験場の卜部浩一主査は、「稚魚が、より早く大きく成長することが確認されつつある

引き続き検証していきたい」と話しています


中学生“世界最高峰”へ意気込み


室蘭市の中学生が今月15日から大西洋のバミューダ諸島で開かれる世界最高峰のヨットレースに出場することになり、8日、室蘭市役所で意気込みを話しました

室蘭セーリング協会に所属する室蘭市の中学校2年生、笹木一輝選手は、世界最高峰のヨットレース、「アメリカズカップ」の長さ3メートルほどの小型ヨット「オープンビック」クラスの15歳以下に出場します

笹木選手は、今月15日から大西洋のバミューダ諸島で大会が開かれるのを前に8日、室蘭市役所を訪れ、青山剛市長に「日本のみならずアジア代表として入賞したい」と意気込みを話しました

笹木選手は去年10月に開かれた全日本選手権の「オープンビック」クラス16歳以下で優勝してアメリカズカップから日本代表として招待されました

アメリカズカップの15歳以下の「オープンビック」クラスには、世界10か国から32人が出場し日本からは男女1人ずつが出場します

笹木選手は、「はじめての場所ですが上手く風を読んで優勝を目指して頑張りたい
国際的な大会をたくさん経験し将来は東京オリンピックにも出たい」と話していました


たのもしいですね
頑張れ…
笹木一輝選手!


町内会がホッケ切り込み販売へ… 知内・小谷石 助成金活用で商品開発に着手


知内、町内の小谷石町内会(松崎永三会長)の有志が、ホッケの切り込みを製造・販売する事業を始めます

高齢化が進んだ地域を活性化しようと、町の助成金を活用

今月から試作品作りに取り組んでいます

5月31日に小谷石町内会館でお年寄りらに試食してもらったところ評判上々!

同町内会は「年内には販売にこぎつけたい」と意欲を示しています

町によると、小谷石地区は78世帯、人口149人

高齢化率は56・4%で、町全体の37・2%を大幅に上回ります(いずれも4月末現在)
町内会の特産品開発事業部が、ホッケの切り込みを商品化し販路を開拓する地域おこし事業を企画

5月初旬に、町のふるさと創生に関する補助事業の一つに選ばれ、50万円助成されることになりました


「認知症カフェ」ご存知ですか


いま、高齢者の4人に1人が認知症か、その予備軍とされています

誰もがなるかもしれない認知症ですが、本人だけでなく介護する家族も周りに相談できず、家に閉じこもってしまうケースがあるといいます

このような現状を地域で支えようという取り組みが広がっています…

小樽市の住宅街に1軒のカフェがあります

この日、認知症の家族を抱える人や認知症への不安を持つ高齢者などがこのカフェに集まりました

「母親が認知症にかかり、介護保険施設にもお世話になりましたが、それがなかったらやっぱり途方に暮れるといいますか、どこに行ったらいいのか、どこにお世話してもらったらいいのかと追い詰められたと思います」

「認知症は人ごとではない
自分のことだと身近に感じています」

「仕事をしながら、その間、認知症の父親が何かやっていないだろうかと思うと落ち着いて仕事もできません」

参加者からは、切実な訴えが聞かれました

この集まりを開いた店主の川嵜ゆかりさんには、認知症の両親を介護した経験があります

2人が亡くなるまで3年近くにわたり、自宅で介護を続けました

川嵜さんも当時、思い通りにいかずに精神的に追い込まれていったといいます

川嵜さんは、当時の状況について、「おとなしくて優しい母が急に一時的に乱暴になり、怒鳴りまくったりして暴れるようなときもありました
そのときは母ではない人を見ているような感じでした
状況は変わらなくても、誰かに話を聞いてほしくなり、弟に電話をかけて話を聞いてもらうと、気持ちは楽になりました」と振り返ります

川嵜さんは、その自らの経験から、認知症の人やその家族が気軽に相談できる場を提供していく活動を始めました

小樽市は、65歳以上の人が人口の4割を占め、高齢化が進んでいます

市内の養護老人ホームや介護施設はほぼ満杯の状態で、認知症の人を家族が自宅で介護しているケースも少なくありません

介護に追われたり相談する人がいなかったりして家に閉じこもり、周囲から孤立してしまうといいます

地域で孤立させないためにどうしていけばよいのか

認知症について、身近に相談できる場所を提供しようというのがこの集まりのねらいです

カフェには、専門の知識を持ったケアマネージャーも訪れます

地域包括支援センターが認知症の勉強会を開いたり、医療機関の受診に関する相談にのったりしています

支援センターでは、「認知症に関する理解をどんどん深めていって、『この地域では認知症になっても安心して暮らせます』というような雰囲気がつくられていく中で、その家族の認知症を隠さなくてもいい、認知症になっても地域の方々がいろいろお手伝いをしてくれる、そんな地域づくりができることが大事だと思っています」と話していました

認知症の人や家族などが気軽に集まって悩みを相談しあう取り組みは、「認知症カフェ」と呼ばれます

開催場所は川嵜さんのような喫茶店やカフェだけでなく、自治体や町内会、地域の高齢者施設などさまざまです

道によりますと、去年3月末現在で32の市町村の合わせて81か所で開かれていて、今年度はさらに多くの所で開かれる見込みです

開催日時や場所は、それぞれの自治体のホームページなどで確認することができます


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