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完全オリジナルな(腐的な表現も含むかもしれない)小説と日々のブログです。時折絵も書いたりしてます。なので閲覧は自己責任でお願いします。誤字脱字のご連絡、感想などはお気軽にどうぞ。ここに載せてあるイラスト、小説の無断転載等はご遠慮ください。
さて、部長に連れられて不良の外見をした彼らがやってきたのは校舎裏の雑木林だった。旧校舎裏にはうっそうとした林が広がっている。創立前からこの場所には林が広がっていたらしい。昼間は木々の隙間からの木漏れ日があって、明るい印象だ。昼休みになれば、生徒たちの絶好の散歩スポットとなっていた。
けれども、今は夕方なので林の中は暗い。がさがさと風で揺れていて、何かが突然出てきそうな雰囲気である。
先頭を歩く部長は林の手前で止まった。
「そうそう、ゲームの前にこれにサインしてくれる?」
胸ポケットから四つ折りにされた用紙を取り出し、リーダー格の少年に渡した。ついでにボールペンも渡す。
「……なんだよ、これは」
「ただの契約書さ。さっき話したこととかが書いてある」
「勝ったら君らの好きにしていいってことが、堅苦しい文章で書いてあるよ。君らは人数が多いから……僕としては、代表として君にサインしてほしいな」
用紙を渡された少年は舌打ちして、名前を記入した。そしてろくに文章も読まずに、そのまま部長に用紙を返す。
「おら、これでいいんだろ」
「……確かに受け取ったよ」
綺麗にまた四つに折り直して、部長は胸ポケットに用紙をしまいこむ。
「うん。それじゃあ、これから一応ゲームのルールを説明するね」
きょろきょろと周囲を見回し、近くの草むらに手を入れる。大きくて、黒いビニール袋ひょいと軽そうに取り出した。そして取り出されたビニール袋を、部長がリーダー格の少年に渡す。渡された少年は訝しながらそれを受け取った。
「なんだよ、これ」
「その中には、一応防弾チョッキ的なのと無地のシャツ、あとペイント弾が詰まってる銃が入ってるよ」
「ペイント弾?」
「そう、ペイント弾。これからここで君たちはサバゲーもどきをして、僕らとゲームするんだよ」
――君たちって、そういうゲーム好きでしょう? 部長が、小さく首を傾げる。
その首を傾げた部長の瞳を見た彼らは突然、寒気を感じた。部長の黒い瞳には、何かしらの感情が浮かんでいたというのに、今は何もない。まるで黒い空洞のようだ。それでいて、顔はまるで能面のような顔つきで彼らを見ている。
ここで何人かは「とんでもない何かと自分たちは対面しているのでは」と思い始めた。あの瞳を見ると変に寒気を感じるし、猛烈に鳥肌が立っている。ちらりと横目で暗い林を見れば、まるで自分たちを飲み込んでしまうような恐怖を感じた。
「……なんか、嫌な予感がする」
彼らの中の1人がぽつりと呟いた。その周囲にいた少年たちは顔を真っ青にさせた。
新入生たちは突然の出来事についていくことができず、ざわめいて周囲を窺った。しかし、周囲には自分と同じような顔つきの生徒しかいない。つまり、誰もこれから何が起きるのかわからないようだ。
登場人物 2年生 (追加)
山本(妹)…部活のマドンナ的な存在。経理担当。ゲーム?何それ状態の子。「皆さんが楽しいならそれでいいんじゃないですか。」
自分が兄の人質だとは気づいていない。双子の兄のことは好きだが、、NOt恋愛感情である。
山本(兄)…双子の兄の方。サバゲーが得意な2年生。ケンカも強い。
妹を守るために、強くなった結果がコレ。部長らから勧誘されていたが拒否を続けていた。
ら、妹が入部していたので自分も結局入部するハメになった。
部長、副部長には口で勝った例がない。いつか妹と二人で退部することだけを考えている。
入学式が終わると、その数日後の全校集会で在校生と新入生が顔合わせをすることになる。それは「新入生歓迎会」と称し、わざわざ授業時間を潰してまでも行なわれた。
学園には新校舎と旧校舎がある。新校舎は3学年の普通教室や特別教室など、必要な教室が揃っている、比較的最近建てられた校舎だ。 それに比べて、旧校舎は学園創立から存在する建物である。教室は学園の部活動に開放しており、彼らの集会場所として今も使われていた。
登場人物 2年
登場人物 3年