〜部活紹介〜

「ゲーム部だ。活動は、主に各自得意なゲームをして、その腕を上げている。活動は毎日放課後集まって活動している。たまに休日も活動を行っているが、これに関しては三か月に一回くらいか。合宿もある。合宿は己のゲームの腕をさらに上げるために、去年は不眠不休で各自の得意なゲームを交代で行なった。こんな感じでゲームしか行なっていないが、この部に入れば、絶対に自分の得意のゲームの腕を上げることはできる。入る価値は絶対あるはずだ。ゲームが好きな人は是非見学に来てほしい。ちなみに余談だが、俺が得意なのはトランプゲームだ」

+副部長の心の声 ver

「ゲーム部だ。活動は、主に各自得意なゲームを(命を懸けて)して、その腕を上げている。活動は毎日放課後集まって活動している。(まぁ、来てない奴もいるが)たまに休日も活動(山本兄のためのサバゲー)を(部員全員で協力して)行っているが、これに関しては三か月に一回くらいか(そうでないと体力がもたない奴がいるからな。特に時岡とか)。合宿もある。合宿は(毎年開催されるゲーム好きのための全国ゲーム大会の前に)己のゲームの腕をさらに上げるために、去年は不眠不休で各自の得意なゲームを交代で行なった。(そうでないと優勝は難しいからな。それにしても去年の合宿は、最終日に体力を使う鬼ごっことサバゲーが割り振られていたが、今年はどうなることやら……)こんな感じでゲームしか行なっていないが、この部に入れば、絶対に自分の得意のゲームの腕を上げることはできる。入る価値は絶対あるはずだ。ゲームが好き(で命を懸けてまでゲームをできるよう)な人は是非見学に来てほしい。ちなみに余談だが、俺が得意なのはトランプゲームだ」


〜会議の裏側 部長と副部長〜

「それにしても、突然どうしたんだ」

「えー、何が?」

きょとんと彼がこちらに視線を向ける。相変わらず内心が読めない奴だ、と副部長は悪態をついた。カードゲームが得意な副部長は、ポーカーフェイスも上手い。表情を変えるのが面倒で、基本無表情である。だから内心何を思っているのか分からないと言われるが、部長は違う。

彼は故意に人をおちょくるような表情や、にこにこと笑いながら、己の感情を消している。腐れ縁だから副部長はそのことを知っている。部員たちの前では素直に感情を曝しているようだが、クラスメイト達の前では時折、感情を消して道化を演じている。この状態になったらこっちが折れて大人しくするしかない。

「……一年を勧誘だなんて、俺は別に不要な気がするが」

「あぁ、そのことか」

部長が獲物を見つけた猫のように目を細めた。ニンマリと口角を上げる。

「僕だって本当はそんなやる気はないんだよ。でもさ、ほら、最近みんなが上がってるのになかなかそれを見せる機会がないだろう? だから、これを機に本気のみんなを見てみようと思ってさ。我ながらいい考えだと思うんだけど、どう?」

「そんなことだろうと思ったが……真面目に今年の一年がかわいそうに思えてきた」

「えー、先にシメておかないと後が大変になるだろう?」

部長の口を尖らして拗ねた口調に、副部長は呆れた顔つきを浮かべた。そしてまだ見知らぬ一年に心の中で合掌するのだった。