ＸＸＸ

消えたい
消えたい

還りたい



ただ 穏やかに
穏やかに 羊水のように
記憶にもない場所で
優しく優しく 抱かれていたい

彼女から急に連絡がきて
だから有頂天なＪさん

昨日改めて
日本人とは結婚するのも
付き合うのもないと言われ

それで最後に
遊園地でも行くぞだの
言われ
その気がないなら
優しくしなきゃ良いし
そんな約束
しなけりゃ良いのに


一昨日から
テキーラだのなんだの
酒を飲みまくって
胃が壊れそう

いつの間に
依存してたんだろう



私はわがままに付き合って
酷いこと言われても
我慢して
急な予定にも対応して

ああ これは自己満足かな
別に 彼は 望んじゃいない


なんで私を
最高の女などと
好きだのと

ああ タイミングかな
もう少しだったのに
彼女のおかげでまた降り出し





兄さんに会いたい



ああ
穏やかに愛してくれる
人が欲しい

Ｊさん、
お店のお客様

彼といつの間にか
なんとなくな仲に
なってしまった


ご飯にいって
家まで送ってもらって
たまにバーにいって
家にくる


たまに寝る



彼はＳで
恥ずかしいことも
しなければならなくて
だけど心のどこかで
惹かれているのかもしれない



彼は
ハルのこと
めっちゃ好きになってる
やばい

だの

彼女おる俺が良いんか
あかんやろ

だの

韓国人が良い

だの

年齢の話しだのをする

私からしたら
どっちだって良いのに


最近一緒にいると
なんだかつらくて
一緒にいると
なんだか居心地悪くて

なのにやたら会いに来て
会えたら嬉しくて
抱き着くと落ち着いて
なんだかドキドキする



馬鹿みたい


最近甘えたさんな
彼氏さんとは会ってない

Ｊさんに噛まれた
跡が消えないから

前の職場の店長が
お客様に自分の悪口というか
あることないこと
言っているらしい

それによって
大好きなバーに迷惑をかけてしまった

というわけで
ちょっと荒れてました

あーもう
潰れてくんねーかなあの店←
辞めてもう二か月経つ。
憶測と妄想で
最早話したりしてすらないのに
そうやって言われて。
でも私は何もしていない
迷惑もかけていない
あの店を愛して
あの店のために働いて
一生懸命やってきた一年半だった。

なんだか理不尽で
そしてとてもさびしい。


自分の存在は
厄病神なんじゃないかと思った。
でも　今のお店のお客さんで
特別私をかわいがってくれる人がいて
プライベートでもよく会う

その人が

俺はそんな厄病神みたいな女に
連絡先聞いて誕生日まで祝って
妹みたいに可愛がっていると言いたいのかと
叱られてしまった

その人には海外に彼女がいて
でもとても優しくしてくれて
とても心配してくれて
そして落ち着く人なのだ


私にはいったい何人兄という
部類の人間ができるのかと
笑いたくなった

女にできないから
せめて妹という名目で
傍に置きたいとでもいうのか？
そんなはずない

いくらでも都合の良い女になってやる

良い男しか食わない女になれと言われた
そうだ
そのとおりだ
私は良い男しか食わない女になる

前の職場の店長に
そう言ってやれと彼も言った

そうしよう
もっと自分を上げろと言われた
よしそうしよう


理不尽さに振り回されてはいけない
成程そういうことね


辛いことや
おかしなことはいっぱいあるけれど
でも
そうでないこともあるよね




12日の誕生日は
いままでの人生の中で
一番幸せな誕生日だった
彼氏には悪いけれど
そのお客様と過ごした
彼はなにぶん変わった人だけれど
消えたくなっている自分を
懐柔するには十分な人だったのだ



もっとふやけていたい
何かに溺れていたい
もっと支配されたい絶対的に


消えたくて
切りたくて

でもそうしないだけ
大人になったはずよね


消えたら消えたもん負けよ


良い女になって
兄さんにもっと愛されて
特別視される女にならなきゃ

刹那的な愛も好きだけれど
そうね
うん
難しいのだけれど

ひれ伏せる相手が
そばに欲しいの


Mなのかしらねやっぱり

金曜日に兄さんと
お泊りしてきた
兄さんは相変わらず
良い匂いがして
キスは優しくて
物腰が柔らかで
手つきが淫らで

そしてとっても素敵なの


兄さんが居たら
それだけで幸せ
兄さんが居るから
女になれる


最近彼とするとき
濡れなくて
痛くて
のらなくて
だけど兄さんとだと
そんなことなくて
いつも通りで
褒められて
嬉しくて



兄さんだけなの
私が男の魅力を
感じられるのは

兄さんだけなの
この人に平伏したいと
思える人は


好きなの
大好きなの
無二なの
好きなの
幸せなの