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仕事を辞めて無職して
次の仕事が決まって
久々に地元に帰る。

兄さんとは相変わらずで
近頃は月1で会っている

始発で電車に乗って
夕方まで時間を作ってくれた
兄さんにあわせて帰る
朝方の冷たい空気と
兄さんに会える嬉しさと
冬のろくでもない記憶とで
感傷的な気分にもなる。

兄さんはいつもより早く
迎えにきてくれて
お弁当を買ってホテルにいく
いつもの部屋
相変わらず

私を抱きしめて
耳元で好きだよと囁かれると
私はもう何でもよくなる


その後シンゴに会った
こちらも相変わらずだけど
老後の世話見ろとか
子供産めだの
離れないでくれだの

勘弁してくれ

そう思いながらも
母性本能をくすぐられるのも事実


私は自分が帰郷するとき
ずるくてしたたかな女になる
私は自分の安寧を願い
いいように振る舞う

やるせない気持ちになる

結婚は恋愛ではない

私は私を甘やかし
決して優位に立たず
若さを崇め
老いを恐れる人を選んでいる


私が兄さんといるとき
感じる寂しさとか
手に入らない悲しさとか
そんなものは
まだ若いから
ある意味失うものなどなくて

仮に世間に公表されたとき
失うのは兄さんだけ
築き上げたものがあるから

時間も
地位も
金も

いま共にあるだけで
私は彼から奪い
犠牲にさせている
この関係が続くのは
彼がそれらを守らず
犠牲にすることを選んでいるから

ただそれだけ なのだ

だから私は自分の要求の
浅はかさにやるせなくなって


それでも
謙虚に
寄り添いたいと願う

共にあってほしいと願う
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