スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

241

【ジャーナリング】



ほね。



* * *



ディバインゲート零が12月にサービス終了とな。

ユバの徴に続いてこっちもか。
いやでもこっちがサービス終了するのは納得としか言えないわ。
だって無印から零になった結果があまりにもあんまりだったしな。

ディバゲは私が初めて課金するほどハマったソシャゲで、そこそこの額注ぎ込んだ。
郵便局の仕分けゲーム的なバトルシステムが自分に合ってたっていうのもあったけど、なによりパズル合わせのように展開される厨二病全開ストーリーが大好きだった。登場するキャラクター達が、それぞれの思惑で動く群像劇。中弛みせず始まりから終わりを描ききったのもすごい。なんだろ、人気漫画を無理くり連載を続けてネタ切れでガタ落ちしていくっていう、あの感じがなくスパッと終わらせたのが偉い。

そうしてディバインゲートとしての物語が終幕を迎えて、全く新しいディバインゲート零に刷新されたんだけど、これがなぁ……うん……。
ディバゲの良さが全部削ぎ落とされて、全くの別ゲーになってしまった、といえばいいのか。
メイン画面がガラッと変わり、バトルシステムもガララッと変わり、ストーリーは五つの世界の行く末を描いた壮大な物語から学園モノになり、BGMもスタイリッシュ系から爽やか系になり……零から入った人にはいいのかもしれないけど、無印からプレイしていたプレイヤーにはあまりにも馴染めない内容だった。

バトルシステムがやりにくくなった点、ストーリーに全く興味をそそられなかった点。この二点の理由で私は、零に移行してから早々にログインをやめた。
そして評判を見るに、私と同じような古参プレイヤーはかなりいたらしい。やっぱそうだよね。

ガチャはそれなりにお金ぶっこめばわりと簡単にレアキャラくれたので、比較的良心的な方だと思う。
イラストがね〜〜めっちゃ綺麗でかっこよかったんですよ。特に再醒進化っていう、通常進化の更に上の進化系があって、そのキャラデザがとてもよかった。
シュレディンガーはめっちゃ好きだったなぁ。初めて来たレアキャラで、水属性で青を基調にしたミステリアスなキャラデザが最高だった。なかなかツッコミどころ満載のヤベェ奴だと知ったのは後々になってからだけど。
あと魔将校シリーズ?だったかな?あのメンバーめっちゃ好きだった。ムラサメ・ムラマサのハイパー百合姉妹がどちゃくそ好みだった。
他にもヤシロ、ヴラド、モルガン、アサナ(マーリン)、イッテツ、ダンテ、ヨハン、ヘンペル、コスモ、ギンジ(BD2016)、好きなキャラはいっぱいいる。

無印にこれだけ愛着持ってしまっていたので、余計零には馴染めなかったんだなぁ。
無印の全キャラとストーリー完全収録したキャラブックとか出してくれたら買うけど、その辺どうだろうな。やってくれるかな。無理かな。

240

【ジャーナリング 178】

雰囲気が変わったギンガムに驚く四人。
「それ、どういう意味だ?」
ジョーカーが間髪入れずに尋ねる。
「君達を王子の護衛に置きたい裏の理由は、その辺の人にぺらぺら話されちゃ困るんだ。だから内緒にできますか? って意味」
真剣な表情の相手に、ジョーカーは僅かに思案し、
「ラム、サモ、お前らは耳塞いでろ」
「えっ」
「なんで?」
「お前らは聞かない方がいい。サモはたまに口滑らして、言わなくていいこと言ったりするからな。悪気がねぇのがタチ悪ぃし」
「うーん、そっかぁ……じゃあ耳塞いでるね」
思い当たる節があるのか、特に反論もせず、サモアンは両手で耳を覆って、目を瞑った。
「お、おれは喋るなって言われたら喋んないよ?」
プラムワイトはそう言ったが、
「誰かに捕まって殴る蹴るで脅されても、知らぬ存ぜぬで通し切れるっていうならいいけど。出来る?」
「あ、はい……おれも耳塞いでまーす……」
小心者の彼は、ジョーカーの問いにイエスと答える度胸がなかった。サモアン同様、両手で耳を塞いで小さくなる。
ジョーカーはギンガムに向き直る。
「俺とアッサムが聞く。さっさと話せ」
「分かった。これから先の話は口外法度。普段から話題に出すのも基本禁止。それを忘れないで」



* * *



ジャーナリング、すげぇもったいぶった書き方になっちゃってますけど、別に大それた話があるわけじゃないです。その辺の国にありふれた水面下でのいざこざがありますよってだけなんで、その辺は期待しないでくだせぇ。

239

【ジャーナリング 177】

「ええと……それじゃあギンさんは、おれ達のことを上手く利用してやろうって思ってるんじゃない、んですよね?」
プラムワイトが念を押すように尋ねる。
「そうだね。俺としてはそういうつもりはないんだけど──王子の護衛を頼んだ時点で、そうとも言い切れなくなっちゃってんだろうなぁ」
「え?」
どういう意味だとプラムワイトが問う前に、
「さっきのカラス野郎、てめぇが俺達を王子の側に置きたいのには理由があるって言ってたな。裏事情があるって。なんだよ、裏事情って」
ジョーカーが鋭く尋ねた。
「あぁ、そこまで話してたんだ。なんだ、ガキの相手は面倒だとか何とか言ってたくせに、しっかり情報提供してんじゃん。天邪鬼だなぁ」
ギンガムが微笑ましげに独り言ちる。
「君達、口は堅い方?」
尋ねたギンガムの顔から、笑みが消えていた。



* * *



時間が足りなすぎるよぉおお。
休み欲しいよぉおおお。

238

【ジャーナリング 176】

ギンガムは、彼らが抱いている疑念と不安が手に取るように分かった。
彼らは一度、その人生を奪われかけている。折角檻から逃げたというのに、また誰かに生きる自由を奪われては堪らないと考えるのは、至極当然のことだった。
答え方を誤れば、以後の関係に響くだろう。
さて、どう答えたものか。
「そうだなぁ……。正直に言うとね、ちょっと考え無しに手を伸ばしちゃったところはあるんだ。なんか、利用するとかしないとか考える前に、助けなきゃって思って」
ギンガムが出した結論は、偽らないことだった。
「それは、どうして」
「うん。初めて会った時、君達変な病院服みたいなの着てたでしょ。そんでみんな羽根生えてたり、牙生えてたり、普通の人よりちょっと違った姿してて。あれ一目見てね、浮浪者や戦争孤児をかき集めて人体実験してるキメラ研究所の噂が、頭ン中にパッと閃いてさ。そんでとっ捕まえて話聞いてみれば、やっぱりそっちから逃げてきた子達なんだって分かったから、だったら悪いのは研究所の連中で、彼らはなんとか逃げてきた被害者。あぁ、助けるならこっちだなって」
「別に助けなくたって、てめぇには何も問題ねぇだろ」
ジョーカーが尋ねる。
「このまま放っておいたらまた捕まるか、野垂れ死ぬか、山賊に身を落とすか、いずれにしろロクな未来はないと思ったんだ。それを分かってて見逃すのは、俺の騎士団の人間としての矜持が許さなかったというか。俺が俺を許せなかったというか」
「うぅん、分かるような、分からないような……?」
アッサムが眉間に皺を寄せて唸る。
ギンガムは悩ましげに微笑んだ。
「まぁ要するにさ、困ってる奴が目の前に居んのに、ああそうですか、大変ですね、じゃあこれで、ってスルーしちゃうのは人としてどうなの? ってことだよ」
「あぁ、まぁ、それなら分かるけど」



* * *



動きのない話がだらだらと続いて申し訳ないっす。

237

【ジャーナリング 175】

スケアクロウが出て行った扉から、入れ違いですぐにギンガムが戻ってきた。
「ただいまっと。さて、どうだったの? クロウとの秘密のお話は」
元居た席に着いたギンガムは明るく尋ねる。
四人は困った顔つきで互いの顔を見合わせた。
ギンガムは苦笑する。
「えっと、何言われたかって、聞いてもいい?」
「……おれ達のご飯、ギンさんが作ってくれてたんですね。材料のお金も自分で払って」
プラムワイトが遠慮がちに話し出す。
ギンガムは予想外の発言に思わず「へ?」と聞き返す。
「俺らを助けた所為で、アンタの城での立場が悪くなってて、城にいる人間は、突然やってきてここで暮らしだした俺らを良く思ってない。護衛の仕事が出来ないなら出来ないって正直に言った方が、王子にとっても俺らにとっても身のためだけど、これを断るってことは、アンタが俺らと王子のためになると思ってやってることをおじゃんにするってことだから、どっちを選ぶにしろよく考えろ──だとよ」
ジョーカーがスケアクロウから聞いた話を要約して話す。
「あぁ、なるほどね……」
ギンガムは深い溜め息をついた。
「ごめんなさい、ギンさん。おれ達を助けた所為で……そんなことになってるとは知らなくて」
プラムワイトがしょんぼりと頭を垂れる。
ギンガムは慌てた。
「あー、いや、謝んなくていいよ。そうなるのも承知の上で君達を保護したんだし、クロウがどういう言い方したのか知らないけど、そんな簡単に俺の立場が危なくなったりしないからさ」
「そうなの?」
「そりゃそうですよ。なんせ天下の王家直属護衛騎士団長だからね。積み上げてきた実績は、ちょっとやそっとじゃ崩れません。だから、安心して下さい」
「つっても所詮は国仕えの身分だから、そこまで偉くもないってアイツ言ってたけどな」
ジョーカーの発言にギンガムは「えぇ……そんなこと言ってたの?」と肩を落とす。
「ちげぇのか?」
「いや。ぐうの音も出ない事実だけど」
「アンタの実績が他と比べ物になんないから、実質国を動かしてる奴らと同レベルの扱いされてるってのも言ってたけど」
「ははは、そういうフォローを入れてくるか。なるほど、建前と実情を君達に教えてくれたんだね、クロウは。でも、俺の立場なんて君達自身にはあんまり関係のないことだし、本当に気にしないでいいよ、そこんところは。メシのことだって、俺が好きで世話してるだけだしさ。君達が自力で安全に暮らせるようになるまでサポートするのは保護者の義務だからね。拾った責任はしっかり果たすつもりだよ」
ギンガムがひたすら自身の身の上について懸念の不必要を説くのは、四人に余計な心配をかけさせたくないためである。
「そのことなんだけどよ、ギンさん」
切り出したのはアッサム。
「これ、助けてもらった一番最初の時にも聞いたかと思うんだけど、マジでギンさん、どうして俺らを助けたんだ? 本当に善意だけで助けてくれたのか? アンタは結局俺らをどうしたいんだ? 俺達を王子の護衛にしたいのは……何かあった時王子の身代わりになる、盾にするためか?」
一瞬、静まり返る。
四人は息を潜めてギンガムの回答を待つ。
まともに答えてくれるかは分からない。はぐらかされるかもしれない。それならそれで、自分達なりに今後の対応を考えなければならないだろう。
この問いにギンガムがどう答えるか。
四人の中では、相手を信じたい気持ちと、また心無い人間に道具として使い潰されるのではないかという恐れとがせめぎ合っていた。



* * *



うーん……なんか、あれだな。
お腹いっぱいになるまで食べるの苦痛ですな。
動かない分転職前より一度に食べられる量が減った。
これじゃバイキングとかビュッフェとか行ってもろくに楽しめないな。はぁ。
前の記事へ 次の記事へ