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きのうの世界



久しぶりに恩田さんの本が読みたくなって見つけましたよ。読みましたよ。面白かった…。
恩田ワールドてんこもり。相変わらずこの人の書くよその街はどこかよそよそしくて、秘密が多い。その秘密をネックに、色んな人の秘密が展開されていくわけですが。ドミノ式にそれらを見せつけられ、見ることによって話がまた新たな面を見せていくスピード感がいいです。一章読んでしまうと、それまでの話がまた顔が変わっていく。
最後の秘密が一番でかいけど、明らかになった時の安心感。
常野物語シリーズ、月の裏側、ユージニア、蛇行する川のほとり、麦の海に沈む果実などなど、今思いつくのはその辺ですが、このあたりの要素がしっかり詰め込まれていました。柳川みたいな所本当に好きだよね。水の街。今回ほど水の街であるということが重要になったこともそう、ないと思います。 
あー久しぶりに面白かった。
というわけで今はようやく新世界よりに突入しました。後半戦の鬱展開を思えば、今の穏やかな子供時代が痛々しいくらいだわー。
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