今年そんなに映画観てきてないけど、今年観た中では一番面白かったと思う。
ネタバレしながら感想言いたいので追記から。
どこかで「会議映画だ」って聞いたけど本当でしたね!!!会議室好きならたまらない会議室の数々、会議のシーン、回りくどく責任を棚上げしようとする閣僚、どれもいい!
冒頭から庵野さんだーと楽しくなる表現ばかりでした。エヴァフォントとは違うんだっけ?場所名、人物名なんかを文字で端的に表示、初っぱなからの会議シーンでの「中略」は笑いました。話すごとにその人物のアップ、細かな場面の区切りなどもそれ。
おじさん俳優、おじいさん俳優好きならたまらんわ。この会議シーンだけで充分堪能できる。
映画始まる前の東映マークも良かったなあ。三世代分流して黒い画面のど真ん中に映倫マークがどん!それからシン・ゴジラのタイトルどーんで期待も、言葉に出来ない何だろうか感謝みたいな、そんな気持ちも増しました。最高。
全員のセリフが早口長文wwwそれでぱっぱっと変わっていく画面もテンポいいなあ。
ストーリーは旧作ゴジラを知らなくても充分楽しいです。
エヴァ知ってたら尚更楽しい。音楽で時々、エヴァのが出てくる。鷺巣さんだっけ?
ミリオタも多分、楽しい。戦車が移動しながら砲撃していくシーンがたまらなかった。戦車良かった…。
鉄ちゃんも楽しいんじゃないかと思います。最後の新幹線に爆発物載せてドーン、在来線に爆発物載せてドーンはなかなかぐっと来るものがありますよ。身近なものが戦闘に参加している部分で。
特撮好きも楽しいんじゃなかろうか…あれ途中、模型使ってたんじゃないのかなあ。スタッフロールでミニチュア作成のスタッフさんがいらっしゃったようなので、多分だけど。
個人的には旧作ゴジラも大好きでないと、あれだけ好きに作ることは出来ないだろうなあと思う映画でした。「好きにやる」が時々セリフで出てくるんだけど、庵野さん自身の言葉にも思えました。
野村萬斎さんの話にもあるように、シン・ゴジラのシンには「神」の意味があるそうです。だから狂言で神を演じる時、手のひらを上向きにするのをゴジラでもやったと聞いて観てみてなるほど本当だ。
ただ破壊するだけの存在と、最後、作戦によって投与された凍結剤の反応によって自身がふりまいた放射能を中和する存在と、とその存在は自然そのもの。破壊も再生も持ちうるって確かに神様に似てるなあと思いました。
その前で抗う人間の小さなこと。それでも試さずにはいられなかった「私は好きにした。君たちも好きにしろ」。いいわあ。
伊福部さんの名前をスタッフロールで拝見出来たのも嬉しいし、この音楽を聴きながら新しい形の「ゴジラ」を観ることが出来てありがたいかぎり。
もう、皆が待ってたゴジラ!!このゴジラを待っていた!と言いたい。
庵野さんありがとうございます!!!!