スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

カエルム 魔法の鍵と光の冒険



しゃべる動物たちが住む不思議な街に迷い込んだ少年カエルム。そこで出会った猫の番人バンネコに導かれ、大切な使命を果たすため、無口なベルピエロとともに、天空へと高く高く舞い上がった!クリスマスイブに起きた小さな奇跡。奇跡を起こすのは君。ぼくたちは、君の名まえを忘れない。大人も読める心がやさしくなる童話。

病気で倒れたおばあちゃんを暖めるために、雪の中で薪を探してたカエルム。薪が見つからなくて、大事に履いてた亡きお母さんが編んでくれた靴下を燃やそうかと考えていたら、光る扉が現れて城壁に囲まれた異世界にたどり着いたのです。

サンタクロースも出てくる優しい物語。小さな本なのですが、きれいな表紙が新刊コーナーでチラリと見えて借りました。

優しいカエルム、しゃべれないベルピエロと二人でどんな仕事を頼まれるのか、ほんわかしながら読んでみてください。

挿し絵も多いし、きれいな絵なのでこれは購入したいです(笑)

木もれ日を縫う



ファッション業界で働く小峰紬(こみねつむぎ)の前に、行方不明だった母親の文子が姿を現した。自身を「山姥になった」と言い、面影にもどこか違和感がある母に困惑する紬。母を山奥から東京に連れてきた古書店主の柳川から話を聞きつつ、年の離れた姉の麻弥と絹代に相談する。恋愛と仕事に迷いを感じている二十代半ばの紬、女である自分に悲しみを抱えている三十代の麻弥、夫との間にすれ違いが生じ始めている四十代の絹代。それぞれに悩みをいだく三姉妹は、疎遠になっていた母親と再会し、少しずつ距離が縮まる中で、自分たちの幸せの形に気づいてゆく。そんなとき、母をある事件が襲い――。三姉妹は母との絆を結び直せるのか。心に染みるミステリー。

『思い出のとき修理します』の作者、谷瑞恵さんの新刊です。シリーズしか読んだことなかったので、新鮮でした。

母も嫌い、実家も早く出たいとそれぞれ実家から疎遠になった三姉妹が、突然現れた“母“と名乗る人に出会って、それぞれ素直になって、自分の本当の幸せに気付いていくストーリー。

上京してから連絡もろくに取らなかった姉妹に、母やパッチワークという共通の話題を落としたことで、お互い歳は離れてるけど「家族だった」ことに気付いてくのが、穏やかで良かった。最初は面倒だとか、思い出したくない過去だとか、色んなことが頭に浮かんでたけど、ちょっとずつ距離を縮めてくのが、ぎこちない。

お母さんにも色んな過去があって、不幸だと思ってたけど、そんなに不幸じゃなかったんじゃない?っても気付いた。
ほんわか出来るラストで、とても良かったです。

クローバーナイト



何が“普通”になるのかは、誰にもわからないのだ。ママ友の不倫疑惑、熾烈な保活、過酷なお受験、驚愕のお誕生会、そして―。保育園に通う一男一女を抱える鶴峯家。家族の幸せを守るべく、新米騎士が右往左往しながら奮闘中!VERY連載時から話題沸騰!!直木賞作家、待望の最新刊!

辻村深月がこういう保育園がらみの作品書くなんて意外で、図書館の新刊コーナーでじーっと見てしまいました。うちの子も保育園4年目の年中さんなので、ちょっと他人事じゃない気がして。

『イケダン、見つけた?』は、それぞれの家庭の格差、なのかな。不倫疑惑が影で噂されるママがいて、それを鶴峯家のママとパパが解決(?)するお話。流行りの家事代行サービスも出てくるんだけど、やっぱり裕福だって言われる家庭でも、どこまでお金をかけるかはそれぞれなんだよね…。私には鶴峯家のママみたいに家事代行サービスなんて使えないけど、たまーにちょっとご褒美に、ってすることもアリだとは思う。

『ホカツの国』は、都会じゃ保育園に入れるのは保活しなきゃ大変なんです!ってお話。私は田舎なんで、保活らしいことしなかったけど、人口密度が高いところは大変なんだよね。ニュースにもなったけど、保育園入れなきゃ仕事復帰出来ないし、復帰しなきゃ保育園入れない。

私も保活らしいことしないとは書いたけど、子供が5カ月くらいの時から、旦那が休みの日に夕方から出産前に働いてた店でプレ復帰させて貰ってました。その流れで1歳から保育園に入れたけど。通知来るまでドキドキ。今でも毎年1月末くらいはドキドキです…。
今の職場は産休育休ないから二人目は躊躇しちゃう感じですし。

『お受験の城』は小学校受験や幼稚園受験の話。身近にはないですが、テレビでは聞くなーと思いつつ、身近になくて良かった。そういう選択肢もある家庭じゃなくて良かった(苦笑)

『お誕生会の島』は同じ保育園のお友達のお誕生会にまつわる話。
豪華な飾りとか広いお家とか、プレゼントが被っちゃダメとかいろんな事考えてたらとても疲れそうだな…お誕生会の一年前から考えるなんて私にはムリです。

ばあさん世代の、知らない子にも「ほら、お友達だよー」とか執拗に言うのがたまにイラッとくるんですが、私だけなのでしょうか…。

親世代も多少若ければ違うのでしょうが、自分は何人子供育てたんだから、分からないことはない!みたいな、自信満々なんですよね。確かにそれは立派だけど、今と昔じゃ色々違うってこともなかなか理解してはくれない。
私の母と旦那の方の義母は実質1歳しか違わないのです(クラスでは母の方が2つ上)。でも義母は母より10年も早くに出産を終えてるので、情報もそれ以上知らないのでしょうね。

私が出産した時も、3カ月になった途端『初めての離乳食は何作りましょーかねー?そろそろでしょー?』と言われて固まった私です。お前が作るんかい!離乳食は5〜6カ月からだし、最初は全粥1匙からですと答えたらメガテンですよ。翌日、職場の人に聞いて『知らないの〜?今は違うのよー』と同年代にバカにされたと言ってました。

そういう諸々を読んでて思い出して、でも鶴峯家が乗り越え、クローバーナイトのパパが成長してくのを読んで、応援したくなるのも分かってしまいます。保育園に入れるのを反対されたり、苦い思い出も多いけど、私は後悔してないし、この二人も後悔してない。勇気が貰える一冊でした。

あー書きすぎた(苦笑)子供と一緒にインフルエンザにうなされてるせいか、な?

いまさら翼といわれても



神山市が主催する合唱祭の本番前、ソロパートを任されている千反田えるが行方不明になってしまった。夏休み前のえるの様子、伊原摩耶花と福部里志の調査と証言、課題曲、ある人物がついた嘘―折木奉太郎が導き出し、ひとりで向かったえるの居場所は。そして、彼女の真意とは?(表題作)。奉太郎、える、里志、摩耶花―“古典部”4人の過去と未来が明らかになる、瑞々しくもビターな全6篇!

久々の古典部です!先日、AbemaTVで氷菓のアニメ観てたのですが、最新刊出たっていうから図書館で予約しました。

「箱の中の欠落」は高校の生徒会の選挙で、何故か票が多すぎるという事件。少し多いのではなく、かなり多くて、その犯人だと後輩が疑われてたのを里志が助けてあげたい、って奉太郎に助けを求めます。ここでちょっと、奉太郎が変わった?と思いました。

「鏡には映らない」は中学時代の奉太郎たちの卒業制作の話。鏡のレリーフを作ることになったんだけど、奉太郎の班が担当だったところが、なぜ“手抜き”をしたのか?

「連峰は晴れているか」は中学の英語の先生が、ヘリが好きだったということを奉太郎が思い出したんだけど、里志たちは覚えてなくて。しかも先生は何故か3度も雷にうたれたことがある…という話が気になった奉太郎が、過去を調べる話。先日のアニメでもちょうど観たので、イメージしやすかったです。

「私たちの伝説の一冊」は去年の文化祭で溝が出来てた漫画研究部の話。摩耶花が一歩を踏み出す話なので、この中で一番好きかもしれない。

「長い休日」は奉太郎がなぜあの信念を言うようになったのか、過去の話が出てきます。でも、ちょっとずつそんな奉太郎の休日から抜け出していく姿が描かれてて、ちょっとだけ行動的な奉太郎が意外。

少しずつ大人になっていく古典部のメンバー。終わりも近いのか…?とちょっと寂しく感じながら読んでました。次も楽しみです。

12月まとめ

2016年12月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:1133ページ
ナイス数:3ナイス

うさぎちゃんとゆきだるまうさぎちゃんとゆきだるま
読了日:12月27日 著者:あいはらひろゆき
ペンギンきょうだい バスのたびペンギンきょうだい バスのたび
読了日:12月27日 著者:工藤ノリコ
ねこざかなねこざかな感想
図書館の本の福袋に入って貸し出してました。
読了日:12月27日 著者:わたなべゆういち
秋葉原先留交番ゆうれい付き秋葉原先留交番ゆうれい付き
読了日:12月25日 著者:西條奈加
わりばしワーリーもういいよ (チューリップえほんシリーズ)わりばしワーリーもういいよ (チューリップえほんシリーズ)
読了日:12月22日 著者:シゲタサヤカ
ゆきのしたのおともだちゆきのしたのおともだち
読了日:12月22日 著者:ばんたくま
まってまって感想
図書館で、本の福袋に入って貸し出してました。何が入ってるか分からないのですが、いい作品が入ってました。子供の興味を持つ世界を一緒にゆっくりみてあげたいなって思いました。
読了日:12月15日 著者:アントワネットポーティス
鍵のない夢を見る鍵のない夢を見る
読了日:12月10日 著者:辻村深月
世界を旅するネコ クロネコノロの飛行機便、37ヵ国へ世界を旅するネコ クロネコノロの飛行機便、37ヵ国へ
読了日:12月4日 著者:平松謙三
君の名は。 Another Side:Earthbound (角川スニーカー文庫)君の名は。 Another Side:Earthbound (角川スニーカー文庫)
読了日:12月3日 著者:加納新太

読書メーター
前の記事へ 次の記事へ