スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

きのうの影踏み



怪談には死者の“思い”が込められている。人の喪失に寄り添ってきた文学に、辻村深月が心血を注ぎ込んだ。失った“大切な誰か”を思い出して読んでほしいと願いながら。辻村深月の新境地!絆を感じる傑作短篇集。

気になってた一冊、ホラーだって知らないで図書館で借りました。辻村深月のホラーと言えば、『ふちなしのかがみ』って小説がすごく好きです。またホラー作品書いたと知ったら、嬉しくて。一作一作が短いショートショートみたいな短編集です。

「十円参り」のラストがやっぱりそう来たかって思いつつ、いい終わり方をしてる。
終わりのない「手紙の主」もページを捲る手が止まらない。
「やみあかご」は一番ゾッとしました。夜中に泣き出した赤ちゃんをあやして、少しリビングで遊んでから部屋に連れて行ったら…。思わず我が子も見てしまいました。

日常の中にありそうな話も、非日常な話もあって、不思議なホラーに引き込まれます。短編なのもいいのかな。また辻村深月のホラーが読みたいなって思える一冊。

ダイイング・アイ



雨村慎介は何者かに襲われ、頭に重症を負う。犯人の人形職人は、慎介が交通事故で死なせた女性の夫だった。怪我の影響で記憶を失った慎介が事故について調べ始めると、周囲の人間たちは不穏な動きを見せ始める。誰が嘘をつき、誰を陥れようとしているのか。やがて慎介の前に妖しい魅力に満ちた謎の女が現れる。女の正体は、人形職人が甦らせた最愛の妻なのか?


冒頭は読んだことある気がするのですが、ラストはぼんやりなので、ちゃんと読んでなかったのかな…。

人形職人の奥さんが車と壁に挟まれて亡くなる直前から物語は始まります。それだけでも悲惨なのですが、完全に思考が停止するまで強い力で加害者を見つめてた…。

雨村は加害者なんだけど、頭に怪我をしたせいで事故を忘れてしまう。その無くした記憶を思いだそうと、周りに聞いてみるうちに腑に落ちないところが出てきて。

妖しい女性が一番最後まで怪しくて。明らかになってからもやっぱり怪しい、不思議な存在。怨みが形になったお化け、なんて言ったら東野圭吾らしくない。東野圭吾らしさと、意外さの両方ある作品。

7月まとめ

7月の読書メーター
読んだ本の数:1
読んだページ数:357
ナイス数:1

有頂天家族有頂天家族
読了日:07月13日 著者:森見 登美彦

読書メーター


いやー、読んでないな…ゲームのし過ぎだ
前の記事へ 次の記事へ