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幻想古書店で珈琲を 心の小部屋の鍵



「御機嫌よう、本の賢者にその友人よ!」派手な衣装に身を包んだ青髪の魔人・コバルトが嵐のように不思議な古書店『止まり木』の扉を開けた。店番をしていた名取司が、店主の亜門は奥の書庫にこもっている旨を伝えると、コバルトは困りだした。聞けば天使の風音を街で見かけたが、その動向が怪しいので、一緒に調べたいという。半ば強引に連れ出された司はコバルトとともに、風音の張った結界の中に入っていくー。人気シリーズ待望の第四弾!


明けましておめでとうございます。今年の6月には、もう一人家族が増える予定なので、読書ペースがまたまたまた下がってしまうだろうなぁ…。

久しぶりに図書館行ったら、色々新刊があって。読まなきゃーと衝動借り。最初に読み辛さを感じてた、BL感に慣れてしまったのか、なくなったのか。

今回はコバルトが活躍?します。いつも以上に。危機の最後には亜門ですけど。天使を追って入ってしまった異世界で、司とコバルトで天使の秘密を知る…。この天使、憎めないやつかも。

第3話の雪のお話が良かった。道端で会った死にそうな顔した青年に声かけた司もすごいけど、亜門も閉店しようとしてたのに招き入れてくれるなんて、世の中優しいっ!ぜひとも幸せになって欲しい。

亜門の寿命はいつまでなのか、とか出てくるとこみると、終わりも近いのかな…。好きな作品が終わるのは寂しい。同じ作者の幽落町も完結したみたいだし。そっちも読まなきゃっ。

12月まとめ


12月の読書メーター
読んだ本の数:1
読んだページ数:304
ナイス数:1

綾志別町役場妖怪課 暗闇コサックダンス (角川文庫)綾志別町役場妖怪課 暗闇コサックダンス (角川文庫)
読了日:12月23日 著者:青柳 碧人

読書メーター

綾志別町役場妖怪課 暗闇コサックダンス



父に憧れ、見習い公務員となった宵原秀也、24歳。北海道綾志別町という小さな町の役場に赴任となったが、配属先は「妖怪課」という怪しげな部署だった。初仕事は、亡き夫が夜な夜な生きて現れるという家の調査。不審に思いつつも、愛する夫を待ち続けるお婆ちゃんに、課の先輩・霧谷は告げる。「旦那さんのそばにいるのは妖怪だ」―妖怪課、そこは妖怪のトラブルに対応する専門部署だった。謎と妖が交錯するお仕事エンタ、開幕!

続編が出てて嬉しくなって借りました。また妖怪課のお話読めるなんて…嬉しいっ!最初は違う職場に採用されたんだけど、ある日偉い人の息子も自治体アシスタントしたいんだけど、北海道は寒いから行きたくない…だから交換してと。でも、そのおかげでまた妖怪課に配属♪でも結界のせいで朧月市の記憶がない。

でもこの綾志別町の妖怪はロシア妖怪なので、似てても名前がちょっと違う。あの懐かしい長屋歪の幻?にも出会えて、なんだかキュンとなりました。

いろんな出会いがありながら、懐かしい出会いもあり、宵原のお仕事モードも炸裂。次はどんな出会いがあるのかな?続編も出てるみたいなので早く読みたいな。地元の図書館にないから、遠くからやってくるんだろうけど。

怪物はささやく



怪物は真夜中過ぎにやってきた。墓地の真ん中にそびえるイチイの大木の怪物がコナーの部屋の窓からのぞきこんでいた。おまえに三つの物語を話して聞かせる。わたしが語り終えたら、おまえが四つめの物語を話すのだ。闘病中の母の病気が再発、学校では母の病気のせいでいじめにあい、孤立……。そんなコナーに怪物は何をもたらすのか。夭折した天才のアイデアを、カーネギー賞受賞の若き作家が完成させた、心締めつけるような物語。


映画化されて気になってたのですが、図書館で見つけて借りました。

光の見えない世界に一人ポツンと残されたような孤独感がいつまでも付きまとって、イチイの木さえ、せめてコナーを置いていかないでと思ってしまう。その孤独感に一人耐えて、なんとか前向きに生きようとするコナー。新しい薬は効いているとコナーに言い聞かせる母親。

コナーと仲のあまりよくないおばあちゃんは、母方のおばあちゃんなんだけど、コナーとは上手くいきそうにもなくて。だけど、二人は色々学び合って、暮らさなきゃいけないらしい。

学校でも孤立してくコナー。誰の目にも映らなくなってく。

一人戦うコナーを、誰か抱き締めてあげて欲しいと思う。最後に姿の見えなくなったコナーを見つけて、抱き締めた場面は心がギュッとなった。涙しちゃいそうになりながら読み切りました。映画もみたいな…

名前探しの放課後(下)



「あいつだ。俺、思い出した」「あいつ?」「クリスマス・イヴの終業式の日の自殺者。あいつに間違いないよ。今日、全部、思い出した」“誰か”の自殺を止めるための“名前探し”も大詰めに。容疑者を見守る緊迫感、友だちと過ごす幸福感の両方に満ちたやさしい時間が過ぎ、ついに終業式の日がやってくる―青春ミステリの金字塔。

久々に読んでて泣きました。そういうことだったんだ…。友達を助けるために、みんな集まって無駄かもしれないことを一生懸命頑張ってた。

いつかが、あの日あすなに話したタイムスリップの話。そして徐々に集まった協力者。そして、自殺者だと思われるクラスメート…。どうにかして、止めたい。いつかが必死になって、みんなもその日がやってくるのを、来ないことを祈って。

「青い鳥」のところで、涙が止まらなくて。涙で滲んで読めなくなるくらい。どうか、どうか未来は変わっててと、祈りながら読んでました。

みんなすごく頑張ってた。いろんなことが、みんなの頑張りで変わった。きっと、いい方に変わったんだよね?と、半信半疑ながらも信じようとしてた。すごくいい作品だと思いました。結末を知った上で、もう一度読みたいと思いました。